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異世界に行くバカ

 「はぁ、今日もすっきりしたな。時報は文句言わないから良い話し相手だな!うんうん。」


 時報相手に電話していたバカ、純は洗面台の鏡に映った自分を見て日課を始める為、上半身裸になり暫く自分を見つめる。


「お前はいつ見てもイケメンだな!その鍛えられた筋肉!反則級だなおいっ!」


「やっ、やめろよ。恥ずかしいだろ///でもまぁ。あっ、ありがと!」


顔は中の上、上の下といったところで、モテる事も無く切れ長の目が何故か異性からイヤラシいと言われ彼女はおろか、女友達すらいない状況である。体格は175cmの平均身長と、70kgと身長の割には重い体重は一年前に読んだ漫画の影響を受けて筋肉だけで服を破ろうとして鍛えだし、つい最近無理だと気付いて筋トレが落ち着いた結果がこの体重というわけだ。


「それにしても、髪が伸びたな。どーすっかなぁ?思い切って染めてみるかな?き、きききき金髪に!」


金髪にするのに何を臆しているのかわからないが、純の髪は確かに伸びてきており前髪が目を隠してしまう程だった。


「ん~、どんな髪型にしようかな?んん~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~決まらぁああああああんっ!!」


その瞬間、鏡がパァッと光り出した。


「うぉっ?!あれ?鏡にこんな機能ついてたの?」


バカは、この現象が洗面台に付いていたオプション程度にしか思わなかったらしい。それでも一応恐る恐る鏡に触れると、


『ダ……タ……クレ…』


鏡の方から声がして純は急いで洗面台から離れた。まさか、


「…まさか、電話機能まで付いているとは!これがITの力かっ?!」


とりあえず色々と間違えているが、バカは自分の借りた部屋が当たり物件だったと気を良くした。光り続ける鏡が余程気に入ったのかまじまじと見つめ、もう一度無性に触れてみたくなり両手を突き出し鏡にそっと両手が触れた瞬間、一段と強い光が溢れ出し純を包み込みこの世界からバカが消えた。

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