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プロローグ

 「聞いてくれないか?昨日の事なんだけどさ」


 携帯を片手に、窓枠に座り煙草をふかしながら誰かと会話している男。


「ビデオを借りに行って、会計の時にピッてするだろ?ピッて。」



 煙草を少し苛ついたように消しベッドに仰向けに倒れ込む。



「いや、違うんだよ。金じゃねぇよ。俺が怒ってるのはそこじゃないんだよ!」


 ガバッと上体を起こし、中途半端に伸びた髪を鬱陶しそうにぐしゃぐしゃと乱暴に掻く。


「俺はな、ご近所さんにAVを借りてる所を見られたくなかったから見たくもないDVDを2本もカモフラージュに使ったんだ!それで、見られないようにAVを一番下にして店員に渡したんだよ。そしたらどうなったと思う?あのバカ店員がピッてやっていって一番下にあったAVを一番上に置きやがったんだぞ!!後ろに並んでいる人にクスクス笑われたよっ!」


 しょーもない事でベッドから立ち上がり怒りを露わにしている男の名前は、


  沢田 さわだじゅん。20歳の少し馬鹿な大学生だ。


「俺がどれだけ恥ずかしかったか分かるか??開店してすぐなら人が少ないと思って行ったのに、朝から色んな意味で元気な青年だと思われたじゃねぇかよぉっ!俺のイメージ…ん?待てよ?一番下にして、ピッてしたら一番上にくる…。はっ?!最初から一番上にしておけばピッてした後は一番下にくる!俺は、俺はもしかして天才か!?」


 少しではなく、大が付く馬鹿な男の物語が始まろうとしていた。








『ピッ ピッ ポーン9時13分をお知らせします』

誤字脱字あると思いますがよろしくおねがいします!

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