21年4月18日から29日(観心寺、道明寺、葛井寺、正暦寺、飛鳥)
21年4月18日(土)晴
秘仏の如意輪観音さまが年2日だけのご開帳ということで
大阪河内長野の観心寺に行きました。
今年は開帳日が土曜日にあたるということで河内長野からのバスは超満員です。
これではお寺に行っても人ばかり多くて薄暗い中お像を見られるだけではないかと
不安になりましたが、
お寺は一定の人数毎に内陣に入れてじっくりと
しかも必要な照度を確保して適度の説明を加えて見せて頂けました。
またフラシュを焚かなければカメラもOKということでこのお寺が好きになりました。
和辻哲郎が「章魚のようにいやらしい」と言われた真偽を確かめたかったのですが、
確かに赤いお色をしていましたが法華寺の十一面観音さまと似た素晴らしいお像でした。
やはり自分の眼で確かめることは大事ですね。
じっくりと拝見させていただいたあとは、
毎月18日にご開帳があるとのお勧めに従って、
ともに国宝の三観音ということで
道明寺、葛井寺の千手観音さまを回りました。
それぞれ個性が違う観音さまを見比べるのは確かに楽しいのですが
どうしても印象が薄くなってしまうのは贅沢というべきでしょうか?
21年4月20日(月)晴
奈良に暮らして感じることは、
寺社の話題がマスコミに登場することがとても多いということです。
それどころかNHKの夕方のローカル番組ではお坊さんが仏教の話をします。
奈良の方々はなんと信心深いことであろうと驚きました。
そのお坊さんは正暦寺というお寺の方で、
テレビの画面で見る限り人里離れた感じです。
調べてみると近鉄奈良駅から一日4本のバスに乗り、
さらに30分歩くというではありませんか。
帰りのバスは3時間待たねばありません。
よし行ってやろうと意気込んででかけました。
近鉄奈良からバスに揺られて30分、
柳茶屋というバス停で下車し、
案内板に従って歩いて行くとだんだん坂道がきつくなります。
人家も少なくなりようやく山門に着きました。
お寺の方が出てこられ、秘仏公開中ということで
拝観をお願いした仏像は薬師如来で白鳳時代の倚像でした。
東京の深大寺の釈迦如来像も白鳳時代の倚像です。
このお寺は「錦の里」と言われ紅葉のころが素晴らしく
近鉄奈良駅からお寺まで臨時バスが運行されるとのこと。
ただそのころは大勢の方がこられるので
11月末がいいというお話を聞かせていただきました。
確かに庭の眺めは美しくそのころは「錦の里」になるだろうと想像できて
11月末にもう一度来ようと思った次第です。
21年4月29日(水)晴
今日は祝日なのでどこも混んでいそうです。
でもやはりお寺には出かけたいのです。
天気はいいし、「そうだ飛鳥に行こう」
ということで飛鳥駅で下車しレンタサイクリングしました。
しばらくぶりの飛鳥は変わっていました。
今はどこも整備されているんですね。高松塚古墳あたりも公園として整備されていました。
まずは高いところに行って全体を見たいと思い甘樫丘にあがり大和三山を見ます。
そこでぶつぶつ言っていたら品のいい女性が話しかけてきました。
歴史好きの大阪のおばちゃんとご自分で言っておられます。
話してみるとめちゃくちゃに詳しい方でした。
こちらに来て歴史好きの方が多いのはやはり土地柄でしょうか?
30分たっても話が終わらないので無理やり終わりにして失礼をしました。
今日は飛鳥寺に行きたいのです。
飛鳥寺は私の仏像への傾倒のスタートとなったお寺です。
飛鳥大仏は相変わらず斜め右を向いておられます。
そのほうがハンサムに見えると思われているんでしょうか?
ここのお寺は撮影し放題と鐘を突き放題というのが嬉しいですね。
おまけに609年に開眼して
1400年ということで記念品まで貰ってしまいました。
機嫌良くして次は岡寺です。
ここの如意輪観音様は大きな塑像で御身拭いが出来ないとのことですが、
それはともかくどうみても菩薩なのに如来形に見えます。私の見方が足りないのでしょうか?
最後に石舞台を拝見して終わりです。
とても一日で飛鳥を回るのは無理でした。