21年4月9日、10日(岩船寺、浄瑠璃寺、吉野)
21年4月9日(木)晴
昨日は浄瑠璃寺三重塔薬師如来と吉祥天が両方拝観できるということで当尾に行きました。
まず加茂駅からバスで岩船寺ですがお寺の方はここの仏像は浄瑠璃寺よりも古いと強調されます。
岩船寺にも他の寺と違った味わいがあると思うのですが
なんとなく対抗意識を感じて面白いですね。
岩船寺からはご存じ石仏群です。
春の山道の中で石仏を探して歩くのはたまりませんね。
皆さんお仕事をしてご苦労されている中で、
私はこんな贅沢していいのかとの湧き上がる至福感です。
阿弥陀如来の素晴らしさは言うまでもないとして思わず
伎芸天さまに内緒で浮気をしたくなるほど秘仏の吉祥天のあでやかなこと。
また不動明王のお連れする二人の童子の愛らしい表情にも心が洗われる思いがしました。
本堂を拝観した後はしばしお庭を眺めて時間を忘れます。
浄瑠璃寺は仏像よし、建物よし、お庭よしこれほど揃ったお寺を知りません。
お寺をあとにして20分くらいバスに乗るともう奈良まちです。
今日はそのまま帰れません。新薬師寺で「おたいまつ」があるのです。
ほんとうに忙しい。
軽く平宗の柿の葉ずしで夕食をすませて新薬師寺へ。
17時半ごろ着くともう皆さんいらしていてカメラのベストポジションを確保されています。
拝観料はいらないとの嬉しいお言葉に穴があくほど十二神将を眺めていると日も暮れて
十三夜の月が昇ってきます。本堂の扉が開けられ仏像がかがり火に浮かびます。
そしてちょうど19時からおたいまつが始まり幻想的な光景が目の前に繰り広げられました。
もうたまりません。
幸せな気持ちで夜のならまちの中を帰路につきました。
21年4月10日(金)晴
これまで吉野の花見をしたいと何度思ってきたでしようか。
吉野のお花見情報も満開と言っています。
ついに本日吉野に行きました。
一時間半ほど電車に乗れば吉野です。
これまで通勤電車に乗っていた時間と同じで吉野に着いたのです。
とりあえずバスに乗って中千本でおりて吉野水分神社まで歩きます。
下千本とか中千本とかいう言葉も意味がまるでわかりませんでしたが
現地に着いて納得です。吉水神社の「一目千本」も大満足です。
そうか「義経千本桜」もこういうことだったんだと
これまでのすべての謎が氷解して行く感じです。
ところで今日は金曜日平日です。
にもかかわらずこのおびただしい人出はなんですか?
明日明後日の土日は満員状態ですか?
桜の木も多いけれど人も千本ですか。
とにかく桜を見るのも堪能したので今度は花より団子です。
今日は午後1時から餅をつきそれを配るということで
金峯山寺に行き行列作って餅をもらいました。
ご利益のある餅と聞きもう一度行列へ並んでお腹も出来ました。
山を下るときはロープウエイに乗るのはもったいないですね。
坂を下りながら見る下千本は最高でした。