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爆弾トゥモロー⑦

重要って表にでかでかと書いてあったので大事なものだと思って、でもあれって斎藤課長の字のようにも見えたけどな〰


とにかく急いで本人に確認したいことがあるので代わってください」


「……はい。」


 反撃むなしく半ば押し切られるような形で、俺は電話から弾かれ、急いで再び2階に戻ることになってしまった。それはまるでサイコキネシス系の魔法のようで、『マリオネかよ』と小さく呟いて電話口を離れた。


父さんの部屋は俺の部屋の斜向かいにある。子どもの頃は何度も中に入って遊んだこともあったけど、俺がひきこもるようになったここ5年間は一度も中に入ったことは無い。  


 部屋の前で足が止まる。木製の綺麗な扉だ。まるで几帳面で大きい父さんの背中のように大きくて、傷一つない。開かずの扉はそこに屹立と佇んでいる。開くのかどうかはまだ確かめてないけど。


そういえば昔遊びでこの扉に落書きしようとして、すごく怒られたこともあったっけ。今じゃ笑い話だ。


 電話を待たせていることもあり、俺は迷いながらも父さんの部屋の扉を開こうとノブをまわした。


 開かない。


やはり鍵がかかっているようだ。開かずの扉に間違いは無かったようだ。


 居ないという可能性に多分に期待していたのでショックを受ける。残念ながらこのドアも内からしか鍵がかけられないのだ。


 トン、トン。


 仕方がないからノックする。


「あの、第二銀行の人から電話があって……


なんか大事な話があるから代わって欲しいって。それに大事な手紙も置き忘れになってるって」


 ノックの返答を待たずに話しかける。


自分でも要領の得ない内容なのは分かったが、今はそんなこと気にしている場合ではない。

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