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大作RPGに割とある過去編㉕

「お父さん、お母さん、美咲へ




これを読んでいる頃僕はもうこの世にいないいでしょう。


色々なことに疲れてしまって、僕はもうこの世を去ることに決めました。


弱虫でずるいこんな僕をどうか許して下さい。


お父さん、今まで一生懸命働いて、僕を育ててくれてありがとうございました。


お母さん、毎日毎日ご飯を作ってくれて、愛情を沢山ありがとうございました。


美咲、喧嘩も沢山したけど、お兄ちゃんより賢い美咲のことを本当に尊敬していました。


きっと僕がいなくなって、特にお母さんが悲しむだろうから、美咲が頑張ってお兄ちゃんの分まで支えになって喜ばせてやってくれよな。


お父さん、お母さん、美咲、勝手に旅立つこんなダメな僕を、どうかどうかお許し下さい。


そして、残った家族がずっとずっと幸せでいられることを心から祈っています。


さようなら。




追伸 最後までずっと友達でいてくれた斎藤君、本当にありがとう」





最後の一文に目が釘付けになる。


なんだこれは。


田村君がありがとうだって。


そんなことを最後の最後で俺に対して思うはずがない。


心の中にあったのは多分俺に裏切られたという恨みと、俺のせいで自殺することになったという怒りだけだろう。


だとするならば、この一文の意味するところは、一見感謝の気持ちを述べているように見えるが、『俺にだけ分かるように書かれた、俺に対する当てつけ『非難』以外の何物でもない。


最後の最後、今際の際にまでこんなことを書くなんて、田村君の俺に対する強い恨みの気持ちが推し量られて眩暈がしてくる。

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