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大作RPGに割とある過去編⑳

「あんまり思い詰めないことだな。斎藤のせいじゃない。仕方のなかったことなんだ、と事実をゆっくりと受け入れていくんだ。先生もそうするつもりだ。」


シカタノカッタコトってなんだ?


先生の与える答えに違和感を覚える。まるで甘い物を食べたいと思って口に入れたものが正反対に激辛の刺激物だったみたいに、俺の心はその答えを拒絶した。


仕方のなかったことなんて俺には到底思えない。最後の最後までコミュニケーションを取ることが出来たのに、自殺を止めることが出来なかったことが、仕方のなかったことであるもんか。


違和感がやがて怒りに変わっていくのが分かる。


「とりあえず斎藤も警察やご両親にはカンニングの話は伏せておいてくれ。頼むな」


先生が更に余計な一言を付け加える。


「それって……それってカンニングが原因で、それをみんなで追求したから自殺したってことを表に出したくないから、先生が責任を追及されたくないから隠せって、そう言うことですか?」


思わず非難の言葉が口をついて出た。


先生は一瞬ひるんだ表情をしたが、すぐに穏やかな表情に戻り答えた。


「そう言うことじゃないんだ斎藤。これはとてもデリケートな問題だから事を慎重に進めないといけないと言っているんだ。


今は状況をいたずらに混乱させてしまうかもしれないから、とりあえず伏せておこう、っていっているんだ」


「とりあえずって、いつまで隠しておくつもりなんですか? 本当は俺達が追及したことが原因なのに、その真実を両親や警察に隠しておくなんて間違ってると思います。俺は嫌です。」


「だから、原因がカンニングを追及したからとまだ決まった訳じゃないだろ!


これから警察が状況を調査するはずだから、それでカンニングのことが分かれば、少しずつ明るみに出していけばいいと言っているんだ。


それに、もしカンニングを追及したと公になれば、どの生徒が関わったかや、学校の関与なんかの責任の範囲のことも考えないといけないからな。


事は俺とお前だけで済む状況では無くなるんだ。分かってくれ斎藤」


先生は少し感情を露わにして語気を強くして俺に諭すように説明した。

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