大作RPGに割とある過去編⑲
愕然とした。
詭弁だ。
俺に言わせればそんなもの詭弁にしか感じられない。
田村君が本当に自殺をしたのだとしたら、それはカンニングが原因で追いつめられて、もうどうしようも無くなって死を選んだんだ。
先生は関係あるかもしれない、止められなくて残念だなんて言ってたけれども、カンニングのことを問い詰めて、田村君を追いつめ、自殺という選択の後押しをしたのは先生だ。
もっと言えば、先生に事実を話し、帰り際にじっくりと話込んだ俺が原因だ。学校の人間で最後に話したのはきっと俺なんだろう。
俺、俺、俺、俺、俺……
俺のせいだ!
どうしようもない感情が押し寄せてきて頭がおかしくなりそうになる。
眩暈がして椅子から転げ落ちそうになる。
「大丈夫か? 斎藤」
中島先生の声でふと我に返る。
どうしよう。どうしたらいいんだろう?
「斎藤の混乱する気持ちは分かる。俺も正直未だに信じられない。
昨日まで元気に話をしていた人間が今はもういないなんてな」
そうだ。
その通りだ。
現実感が無さ過ぎる。
田村君はまだ生きているんじゃないかという気持ち、信じたくない気持ち、事実として受け入れなければいけないという気持ちが混ぜこぜとなってどうしようもない感情を作り、押し寄せてくる。
後頭部を抉られたような虚無感が背中から這い上がってきては空に昇っていく感覚がする。
「先生、俺どうしたらいいんだよ……
どうしたら?」
どうしていいか分からず、先生に助けを求める。




