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大作RPGに割とある過去編⑰

だけど、この時はまだ俺も中島先生も事の重大さに全然気付いていなかったんだ。ただ、漠然と不安な気持ちと嫌な予感だけが俺達の首元を真綿のようにじわじわと締め付けるような、そんな感覚がしているだけだった。


午後になって状況が一変した。お昼の時間になっても田村君は姿を現わさなくて、俺は授業なんて全然手に付くかなくて上の空の午前中だったけれども、どうにかこうにか元気を振り絞って授業を受けていた。


そして田村君の事を考えながらお昼のお弁当を食べていると、お昼の時間には珍しく校内放送が流れたのだった。


「2年A組斎藤一真君、斎藤一真君、至急職員室まで来てください。中島先生がお呼びです」


とくん


突然の呼び出しに心臓が早鐘を打ち始める。


俺はもともと箸のあまり進んでいなかった弁当を途中のまま片づけ、すぐさま教室を出て職員室へと向かった。


「失礼します」


一呼吸をおいて職員室を開けると、中島先生は席の前で立っており、周りに校長先生、教頭先生を始め数人の先生が取り巻く形で何やら話込んでいるのが見えた。


「おう、斎藤。呼び出して悪いな。ちょっとこっちに来てくれるか」


俺が来たことに気付いた中島先生が、明るく取り繕った様子で俺を会議室の方に案内した。


校長先生や他の先生が、ただならぬ雰囲気で一斉にこちらを見る。


一目で何か尋常ではない事が起ったと分かる。きっとそれは昨日から続く田村君絡みの事だと容易に推測でき、俺の心臓はさらに早鐘を打つのだった。

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