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爆弾トゥモロー④

未だに意味はよくわからない。


そもそも父さんはゲームなんかやったことないんじゃないか? 


と昔を思い返してみる。





いや、あるか。


小学校低学年くらいまでは一緒にゲームしたりして遊んだっけ。


そういえばゲームのやり方を教えてくれたのも父さんだったな。


何で忘れてたんだろ?


あの頃は母さんも父さんも妹の恵も、家族みんな仲良しで、一緒に旅行に出かけたりして楽しかったじゃないか。今じゃ本当に考えられないな。どうしてこうなってしまったんだろう。


 忘れていた楽しかった思い出が少しずつ甦ってきて妙にやるせない気分になる。俺が自分で選んだ道だから後悔は無いはずなのに……


 とにかく、父さんがゲームをやっていたのはずっと前だし、ネトゲなんて存在すら知らなくてもおかしくないのに、どうしてあんなことを言ったんだろう。そして母さんや恵はどうしているのだろう?


 prrrr! prrrrr!


 パソコンのハードディスクが奏でる駆動音だけで満たされた部屋を切り裂く電話のベル。


一階の固定電話から発せられる音波は、遠距離魔法のように俺の鼓膜を刺激する。


 prrrr! prrrrr!


 しばらく鳴り続けるのを閉め切った部屋から無意識に聞き続ける。


 おかしい……


 いつもなら母さんか恵がこんなに鳴る前に電話を取っているはずなのに。


現在時刻8時7分。


出かけるならもう少し経ってからだろう。いないはずはないのに……


 prrrr! prrrrr!


 電話はなおも取ってくれる相手を探して鳴り続ける。


 嫌な予感が胸をよぎる。

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