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大作RPGに割とある過去編⑨

そんなことを考えながら自習を続けていると、みんなが登校してくるタイミングで、いつもと変わらぬ様子で田村君が登校してきた。


彼は鞄を置くとすぐに俺と同じように自習を始めた。


程なくしてチャイムがなりHRの時間が訪れた。


中島先生はいつも通りの様子で現れ、挨拶と本日の連絡を軽くして去って行った。ただ、教室を出て行く前にみんなに目立たないように田村君に一言、二言声を掛けているのを俺は見逃さなかった。


それから少しして、緊張した様子で田村君が教室を出て行った。おそらく中島先生に呼び出しをくらったのだろう。昨日の話からほぼ間違いがないだろうと思った。


俺は田村君が救われることを願わずには居られなかった。一時間目の英語の授業までの長い10分間が過ぎて行く。


英語の授業が始まる数秒前に田村君が沈痛な面持ちで帰ってきた。


晴れやかな表情で帰ってくることを期待していた俺にはかなり期待外れだった。


しかし、まだ消化不良で今後の事態の進行で、田村君の悩みが晴れて行くことを期待するしかない。


声を掛けてあげたい気持ちもあったが、時間がないことや、何て声をかけてあげればよいのか言葉が見つからないことから、俺は声を掛けてあげることができなかった。


英語の授業が始まっても、俺はほとんど集中できず田村君の様子を目で追っていた。


田村君はいつものように一心不乱にノートを取っていたが、やはり憔悴した表情が目に付いた。よほど先生にカンニングがばれてしまったことが堪えたのだろう。


俺も授業にほとんど集中することが出来なかった。しかし、英語が得意な俺は当てられても、ノートが無くても、容易に内容を理解できるので乗り越えることが出来たのは幸いだった。

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