大作RPGに割とある過去編⑧
俺の願いとはうらはらに、人生で最低の日が翌日にやってきた。
俺は前日のことが気になっていつもより早く登校した。
いつもと違う行動はいつもと違う結果を引き起こすようで、天気予報は晴れの予報だったのに、朝から急に大雨が降りだしたり、忘れ物なんかしたことのない俺が、今日に限って英語のノートを忘れたりと、色々と最悪なスタートの一日になりつつあった。
一番にクラスに着いた俺は自習をしながら、クラスの早い時間に登校してくる連中がちらほらと登校してくる、見慣れない光景を横見に見ていた。
中には、あまりまじめではないクラスメートが早くに登校していることなど新しい発見もあって新鮮だった。
そんなことを考えていると、ほとんど話したことのない早朝登校組のまじめ系女子、柴原が俺に話しかけてきた。
「あれっ、斎藤君めずらしく早く来てるね。今日って何かテストとかあったっけ?」
俺が朝から勉強している様子をみて、特に嫌味などなくさわやかに問いかける。
「いや、別にないけど。なんとなく目が早くさめちゃったから」
真実半分、嘘半分で適当にごまかしながら答えると
「ふーんそうなんだ。偉いね。私も頑張らなくっちゃ」
そう言って柴原はそっけない感じで去って行った。
正直今はあんまりしゃべりたく無くて適当にあしらってしまった。
せっかく話しかけてくれて嬉しいのだが、今は和気あいあいと話す気分ではない。
そんな嫌そうな雰囲気が柴原に伝わっていなければいいが。今度また別の日に柴原には改めて詫びをいれよう。




