爆弾トゥモロー③
おかげでゲームとネットの知識だけは誰にも負けないくらいのものになってしまった。パソコン教室の先生なれるくらい知識はあるけど、コミュ力0だから無理。そんなものよりコミュ力つけろよバカヤロー。
『仮想17才の探偵が歩き回り調査を開始しました』
俺の脳内のゲームウインドウは今日も好調のようで、ゲーム欲を満たそうと勝手にゲームの続きを始めている。
今回の依頼は迷子の捜索、段々とステップアップして高度な難事件を解決していくタイプのゲームだ。
キャラクターとの会話、広いマップの中にキーワードやキーアイテムが隠されていて、それを順番に見つけて行かなければならない。
はっきり言ってだるいのであまり好きなタイプのゲームではないな、と思い始めていた頃だった。じゃあなんでやっての? って言われてしまえばそれまでだが、ゲーマーはそこにゲームがある限りやらなければならない宿命を持っているから仕方が無い。
とりあえず細かい所はスルーして、さっさとクリアまで行ってしまおう、多分完全クリアを目指す気にはなれないだろう、そんなことを考えながら迷子の捜索を続ける。
一通りの捜索を終え、フラグを全て立てた所で、事件が迷子から誘拐へと深みを増していく。それに合わせて誘拐犯の居場所の推理も進んでいく。
後は誘拐犯に勝てるアイテムを選択して乗り込むだけだが……今日はここまでにしておこう。なんとなくあまり集中してゲームにのめり込む気分になれない。
それにしても昨日の夜のあれはなんだったんだろう。
妙にリアリティのある夢だった…… と思いたいところだが、残念ながら全て現実の出来事だ。
父さんは間違いなく、『ネトゲ廃人になる。働く気はない』と言い放った。




