表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/62

きれいなニートの条件⑪

「さぁ、それじゃあ説明してもらおうか。


どうしてあの時声を掛けただけで逃げたのか?


それから、放り投げた商品をどうするかも話し合わなければいけないね」


ついに嫌な問題と向き合わなければいけない時がきてしまった。


握られたように胸が苦しくなり、ぞわりと背筋が冷たくなる。


「あの、あの……」


何か言わなければいけない、と口を開いてみるけれども言葉は出てこず、やっぱり口ごもってしまう。


店長は優しそうな笑顔を崩さずに、ふーと大きく息を吐いて、


「ゆっくりでいいから、どうしてあんなことをしたのか話してごらん」


と諭すような感じで話しかけてくれる。


俺もゆっくりと深呼吸をして言葉を探す。


「あの、買い物に来ただけなんです。


本当に。


ほら、お金もあるんで。」


ポケットから千円札ひっつかんでを取り出した。


「ただ、買い物に出るなんて数年ぶりなんで、どうしていいか分からなくって。


テンパっちゃって俺、俺!」


段々感情が高ぶってきて声に力が入り、目頭が熱くなるのを感じた。


「あの、本当にすいませんでした。


迷惑をおかけして。万引きだと思いますよね。


てゆーかこれ、万引きになるんでしょうか? 俺万引きで捕まっちゃうんでしょうか?」


そう一息にまくしたてて、逸らしていた目を店長に合わせる。


店長は落ち着いた様子で、静かに目を見つめ返す。


何か考えているのであろう、しばらく間をとってからゆっくりと口を開いた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ