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きれいなニートの条件⑤

俺は少し考えるが、他に選択肢が無いことは心のどこかで分かっていた。


「……分かったよ。やるよ。やるから早くお金をくれよ」


 明らかに悪い条件だと分かっていてもやるしかない。


まさに『背に腹は替えられない』ってやつだ。最悪。


 しばらく無言の時間が続き、それからドアの下の数ミリの隙間から、二つ折りにされた紙片とそれに挟まれた形の1000円札が滑り出てきた。


すぐさま中を確認する。


『彩りサラダささみ添え×1


ノンオイル若紫蘇ドレシング×1


たっぷりミルクのショートケーキ×1


 コカコーラ1000ml×1


 以上をファミリーマートにて購入すること』


 なんだこれ。


今日の分の食事はあるから、サイドメニューとデザートを満喫ってか?


別にいらねーだろこれ。


ふざけんな!


心の中で悪態をつきながら、渡された紙をズボンのポケットにねじ込む。


そうは言ってもやはり父さんは父親だ。


これだけだったら多分俺が弁当を買う分の金も残るだろう。と妄想を膨らませ、内心小さなガッツポーズを浮かべてしまう。


「じゃあ言ってくるから」


 そうつぶやいて駈け出す背中に『がんばれよ』という父さんの声が聞こえた気がした。




 約5年ぶりに出る家の外の景色は予想外に変わっていなかった。


そりゃ、住宅街にそうそう変化があるってもんでもないか。せいぜい見たことない家が建ったくらいのもんだろう。


もともとあったかどうかも覚えていないくらのどうでもいい情報だ。

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