爆弾トゥモロー⑬
そう綴られ文章はそこで終わっていた。
何なんだこれは。
俺は捨てられたのか?
ひきこもりのニートに何を期待し、どうしろというんだ。
分からない。全くもって分からない。
分からないことだらけだ。
頭がおかしくなりそうになりながら、俺は手紙を持って部屋に戻った。
部屋に入る前に父さんの部屋が目に入ったが、今は再び父さんの部屋の扉と対峙する気にはなれなかった。
多分説明しなくても、父さんには会社の状況がどうなっているのかくらい分かっているだろう。
とりあえず、今は久しぶりの活動で減ったHPを早く回復させたい。回復させるにはやはりゲームだ。
そう思い、俺は自分の部屋に入り手際よくとPCのゲームを立ち上げるのだった。
こんな時には一番お気に入りのゲームをやるに限るだろう。となればやはり「ギルワ」だ。
俺はゲームを開始すると同時に「かじゅま@17」に戻る。それが現実逃避であると知りながらも……
今日のクエストは「爆弾トゥモロー」だ。
所定の時間内にモンスターに守られた宮殿を突破し、宮殿内に仕掛けられた爆弾を解除することがクリア条件となっている。
爆弾から明日を守るという意味のクエストらしいけど、なんだか皮肉にも今の俺の状況とシンクロしている気がして、一人苦笑いをする。
クエストの難易度はCランクで爆弾の解除は今のレベルなら楽勝だが、リアルの家の中の爆弾はどう解除したらいいだろう?
どうやって処理をすれば良いのかも分からない中、ただただ爆発しない事を祈るのみだ。
祈るだけではなんの意味もないことを知っていながら。
はぁ……俺に明日はやってくるんだろうか。
そう思いながら、無機質にマウスを操作していく。




