編入生
今私は悪魔達の通う学校ユニオンの前に来ている。
先日の出来事から二日が経ちあまり心の準備ができていない私は今学校の前で立ちすくんでいる。
私にはまだ学校とは恐怖の対象でありまだ心の準備が出来ていない、そんな私を見兼ねたグストアンが私に喋りかけてきた。
「ルナマリヤ様、大丈夫ですよ今は私もいるのですから」
そうだ今の私は一人じゃないんだ勇気振り絞り前に歩んだ、門をくぐりそこには外からは見る景色とは
全く違った光景が目に映っていた。
それは外から見た学校はそれはとても大きいお城のように見えたが今私の目に映るここは
目の前には大きな塔が七つ立っており外から見えたお城は見えなかった。
そんな事気にしていると初日から遅刻してしまう急いで学長室に行くことにした。
グストアンがこの学校の出らしく学長室にすぐに案内してくれた。
学長室までの道は複雑で一般生徒では辿り着けないほど険しい道らしくどんな場所か不安に思った。
かと思いきや七つの塔が円を作るように立っており私たちがその円の中心に向かい歩いていくと
塔が上空から現れたその時、塔は上空で止まり代わりに足場の様な物が降りてきた、
恐らくこれに乗れば学長の元に行けるのだろう。
私はそれに乗り上がっていった。
なるほど上空にあるから道が険しいのかとつぶやくと、グストアンが本当に難しい訳を教えてくれた
どうやら学長室は上空の歪みの中にいるらしく、とても険しいらしい。
また訳の分からない事をいうグストアンに私は困惑した。
グストアンはそのうち分かる、みたいな顔をしてこっちを見てきた。
そして私たちは学長室につき学長に会いに行くとそこには一人の綺麗な女性の悪魔が座っていた。
私は学長見て挨拶した。
そうすると学長は私に挨拶を返してくれた。
そして私の配属されるクラスの説明をしてくれた。
どうやた円を描いて立っていた七つの塔は大罪を現してらしくこの学校は5年生度で私は2年生の強欲のクラスへの配属らしい、そしてクラスに限らずこの学校にいる生徒は素行が悪いそうだ、だから少し気を付けるよう言われた。
私はそれを聞き少し嫌な記憶が脳裏に浮かんだが今の私にはグストアンがいるだから大丈夫。
学長室を出て私は自分のクラスへ向かった。
私はクラスがある強欲の塔に向かい塔に入るとそこには天井が見えないほど高い天井、
やっぱりこの学校に来て思ったが外から見る景色と中から見る景色が違っているとても不思議だ。
そしてクラスへ向かい扉の前に立ち一呼吸し私は扉を開けた、みんな私の方に注目している、
私は先生のいる所へ向かい先生から自己紹介をするように促された。
そして私は自己紹介した、ルナマリヤ・サウザンドです。
私が自己紹介をし終えると教室にいるみんなが驚いた、それは私の名前にサウザンドの名があるからだ。
自己紹介が終わり先生が私の席を教え、私は席に向かった私が席へ向かう中生徒はみな私に怯えていた
それは多分が私がサウザンドの名に連ねる悪魔だからだ。
私は席に着き隣の席の子に挨拶した。
「こんにちは」
でも隣の子からの挨拶は帰って来なかった。
やはりみなこの名前に怯えているのかでも私は学校に来たからには楽しみたいし、私のせいで学校生活を楽しめないのは嫌だ。
だから私は諦めずに喋りかけたでもやはり返事はない。
その日はそのまま何もなく終わりグストアンと共に家に帰った。
家に帰り私はグストアンに今日の出来事を語った、そしてどうすれば一緒に楽しく学校生活を楽しめるか考えた。
夜がすぎ後日私は昨日考えた案を行動に移した、それは昼食に誘う事だ私はまず最初に隣の席の子を昼食に誘うことにした。
「ねぇねぇ、貴方一緒に昼食を食べない」
「私とですか?」
その子は険しい顔をしながらも承諾した。
そして私たちは昼食を食べる広場に来た、そこには沢山の悪魔がいて誘った身ではあるが私もても
今険しい顔をしている、だが誘ったからには後悔はさせないと私は昨夜考えた作戦を実行した。
作戦名名付けて、餌付け作戦。
作戦名の通り、好きなもので餌付けするそんだけ、
だけど私は昨夜ターゲットの情報をリサーチしてきた。
名前はミーナ・スウー、好きなものは魔飼でこの子も貴族だそうだ。
貴族としての位は高くないがこの子の家は魔飼をとても大切にしている家計だそうだ、
だから私は思いだした魔飼といえば私にはこの子がいる、ノエルだノエルはお店の人も見たことのない
種でサウザンド家初代家主に仕えた魔飼だ、これほど魅力なものはないだろう。
そして私は話を切り出した
「ねぇ私ね友達がいないのだから友達になってよ」
「そのお礼とは言ってもこの私の魔飼のノエルを自由に触っていいよ!」
そして私がノエルを見せた瞬間ミーナが表情から興奮した様子に変わった。
そしてしばらくミーナは我を忘れ無我夢中でノエルを撫でまわした、それと同時にノエルの悲鳴も上がっていた。
私はそれがとても面白く声を上げて笑ってしまった、
その笑いに気づいたミーナは我に返り私に謝罪をしてきた。
私は気にしてない事を伝え同時に私が何故友人を作ろうとしているのかそして私の過去について話した
それを聞いたミーナは少し悲しそうな顔で私に喋りかけてくれた。
「私は地位の低い貴族ですが、サウザンド家がどれぐらい強くて偉い存在かは私でも分かります、
だから私はサウザンド家の人が怖かったです、ですが今の話を聞くとどうやら私の思い違いだったそうですね、ルナマリヤ様これからよろしくお願いします」
「ルナマリヤでいいよ」
「流石に呼び捨てはできないですよ!?」
「じゃールナマリヤって呼べたらノエルを自由に触らせてあげる」
ミーナにとって見たこともない魔飼を自由に触れること、これほどの魅力的な提案はない
ミーナは耐えただが己の欲望には勝てなった。
「わ分かったよルナマリヤよろしく!」
ミーナは欲望に負けた自分を恥ずかしながらも握手をした。
「うん、よろしく」
そして私は初めての友達が出来た。
それから私たちは一緒に過ごすようになった、ミーナと一緒にいる時間はとても楽しく不気味な見た目をしている私にも優しく接してくれたこれが友達と私はとても感動した。
とある授業でペアを組む事になり私は当然友達であるミーナと組んでいた、
その授業は複数人で行う呪いの授業でとても難しい授業だこれが2年生で一番の難関と言われる授業で私たちはとても苦戦していた、なぜならシンプルに難しい事もあるがミーナは魔飼に関しては右に出る
者はいないほど精通しているが呪いに関しては普通より少し劣るぐらいだ、私に関してはそもそも
呪いがまだうまく使えない、そんな苦戦している私たちを見て嘲笑う悪魔たち者出てきた、
嘲笑うようになったのは恐らく私がサウザンド家の悪魔にしては、いや悪魔としても出来損ないの
部類だからだ、そして私はその笑いが過去のトラウマを引き起こし少し過呼吸になっていた。
それを見たミーナが私を庇うように嘲笑った生徒に対して謝罪を求めた、そしたらその生徒は私の過去を抉るような事を言ったそれはそれは、私の見た目の事だ私にとって見た目とは虐めの原因となった
要因であり一番のトラウマであったから、そして度が過ぎたと感じたグストアンが仲裁に入り提案を
したそれは二対二の決闘をするこ事だこの学校では揉め事は決闘で解決するのが決まりで
負けた方は勝った方の言うことを聞くのがルールだ。
それを聞いたミーナは私のために承諾した。
決闘開始日は今日からちょうど七日後、決闘場でやるとのことそして授業が終わり私はミーナに謝った、するとミーナは気にしないでといった、でも私は自分のせいで大事になってしまい申し訳なく思った。
ミーナは言った。
「友達が笑われてるんだよ!怒られずにいられないよ、だから決闘で私たちの力見せてあげよ!」
そんな事を言うミーナに私は心の底からありがとうと言った。