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何もない私がすべてを手にするまで  作者: ちゃんちゃん
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始まりの日-3

グストアンと共に学校へ行くと決意した私ルナマリヤ・サウザンドは今から学校への編入が待っている。

だがその前にやることがあるらしくグストアンに部屋で待たされている。


しばらく椅子に座り待っていると扉が開いたそこからはグストアンが出てきた。


私がグストアンに今から何をするのか尋ねると

グストアンが先生となりスティリア国での最低限の知識を身に着けるさせるらしい...


つまり今から編入するまでの期間、スティリア国についての歴史やマナーの授業をする。


私は今まで虐めの影響でまともに授業を受けれず、授業を学ぶ事が楽しく思えなかったが

ここでの授業は違った誰にも邪魔はされず静かに自分のペースで学べて分からない事を分からないと言えば

優しく教えてくれてとても楽しい!!


そんな生活が続いて編入まであと三ヶ月となった時グストアンから新しい授業を始めると言われた。


その授業とは呪いらしい?


そもそも私は呪い自体そんな抽象的なものをどう学ぶのか学んでどうするのか想像もつかない。


とりあえず分からないまま授業を始めて分からない事は聞いてを繰り返して授業を受けていく中で

とある話のお題が浮かんだそれは、

悪魔の中には高貴な家だけに伝わる特別な事象を起こす力があるらしい、

当然だがこのスティリア国を治める私の家も特別な力があるらしい、その特別な力を魔法というらしい

この魔法は世界の理には囚われず捉われずその力で特別な現象を起こす力だそうだ。


グストアンにこの家の魔法を聞いたがグストアンには分からないそうだ、魔法は強力だが切り札にもなるだから家に仕える者達でも魔法の詳細、現象の起こし方などは知らないそうだ。


それを聞いた私は私だけが起こせる魔法があるのではないかと期待したが私にその起こし方を知る

すべがないと思い少しだけだが愕然としたが今この生活に満足しており使えない事は残念だが特に

気にする程でもないと思った。


だがグストアンが教えてくれた魔法とは口で教えて貰うものではなく血が教えてくれるのだと

それを聞いた私は淡い期待を持ちつつ目の前の事に集中した。


魔法は今後の課題として呪いは順調に使えるようになってきた、最初は呪いなんて恐ろしいものとか

思っていた私だが以外にも呪いは誰かに危害を与える物だけではないと知った。


例えば物体を操ったり、嫌な生物から体を守る呪いだとかいろいろあった。


私のお気に入りの呪いは、体を保護する呪いこれがあるともう痛い思いをしなくて済む、

だからこれは結構気に入ってる、でも呪いは体の一部を触媒にするからそこはちょっといやだな、

悪魔は基本、血もしくは髪の毛を触媒に呪いを使う事が多いそうだが私は痛いのが嫌なのでいつも

髪の毛を使っている、いつか頭が剥げてしまわないか心配したが悪魔は再生の力がとても強いらしく

寝たら大体は元に戻るらしい。


他にも人と比べ寿命なども長く悪魔の平均寿命はだいたい数千年~から数万年もあるらしい

これは完全に悪魔によるらしいが、私はどのぐらい生きていけるんだろうと疑問に思う。


最近まで人界で生きてきた私には、

こんな話すぐに受け入れるわけなくいまだに私が悪魔か疑っている。


そんな生活が続き編入間近になったころ家に荷物が届いたそれは、私が行く学校の制服らしきものだった、その制服は自分の血で持ち主の登録をする必要があるらしい。


私は嫌々ナイフで指を切り制服に血を垂らした、その瞬間制服が私の体に自動で身に纏った、

どうやらこの学校の制服は制服と私服の切れ変えができるらしくとても良い使用になっている。


制服の登録が終わった後、私はグストアンに連れられ町に初めての買い出しに行く事になった

私はここにきて初めて家から出て町に行くのでとても楽しみだ!


身支度を整えグストアンと共に家をでて後ろを向くとそこには自分が住んある家があるはずだがそこにはなかった、突然家が消えたことに驚きグストアンに聞くとどうやら私達が住んでいる家は特殊で

住むもの達を守るため常に移動しているそうだ。


まだ分からない事が沢山あると思っていたらグストアンが懐に手を入れ鍵を取り出した。


鍵を取り出して何をするのかと思いきやそれを何もない目の前の空間に突き刺した、

その瞬間目の前に門が現れた

その門はとても禍々しく私一人では勇気がわかないほどに恐ろしかった。


これでどうするのか私は聞いた。


するとグストアンは教えてくれたこれに通って街に行くと。


私は怖かっただから言った。


「手を繋いでくれるか?」


グストアンはあまりにもかわいい問いに笑いながら答えた。


「はい」


そんなグストアンを見て私は頬を赤く染めた。


手を繋ぎながら門に入るとそこは、暗い洞窟の中にいるような不快感があり周りからの視線を感じる

ような場所だった。


グストアンの手を強く握りしめしばらく歩くと一本の光が洞窟の奥から見えてきた。


光の中を歩くとそこは賑やかな街だった、スティリア国に来て初めての街だった、だから私は心が踊った。


街についてすぐグストアンから買い物リストを見せてもらった、買い物リストには

聞いたこともないような物が複数あった。


買い物リストの内容はこんな感じだ。

1学校の教科書

2日用品

3ソール「自分に合った武器」

4魔飼「使い魔」


まずは教科書これは本屋に行けばすぐに揃えれるそうだが、

問題は3,4これは自分に合った物を探さないとこのスティリア国では命取りになるそうだ。


私たちは本屋に行ってすぐに教科書を揃えた、教科書を揃えている間に私は面白い本を見つけた

それは悪魔の王が一人で天使に向かって立ち向かう話のようだ。


私はこの本に少し興味を惹かれ一緒に購入させてもらった。


楽しみが増えたな...ふふ。


次に日用品を買いに行った日用品は普段着る服や生活用品などだ

グストアンは私が買うものに文句ばっか言ってきた、私は高貴な悪魔だからもっと良い服、

欲を言うなら今流行りのドレスを着て欲しいそうだ。


でも私はいやだだからキッパリ断った、そしたらグストアンの表情は少し残念そうにしていた。


そして次にソールを買いに来たここでは魔飼も一緒に買えるのであまり歩かなくて済んだ。

まずはソールを選ぶでも、私はソールなど生まれてから一度も持ったことがないだから自分がどのソールに対して適正を持っているのか分からないだから一度一通り触ったては見たものの私に合っている物は感じられない、だからグストアンに私の両親が使っていたソールを聞いてみた。


父は長剣、母は筋力が強くなかったらしくオリジナルのソールを使っていたそうだ。

私も筋力が強い方ではないので一度母が使っていたソールを見せてもらう事にした。


ソールは一度後にするとして、魔飼を見に行く事にした、魔飼にはたくさんの種類がおり自分の得意とする呪いに合わせるか、魔飼の方からの寄り添いで決めるらしい。


私はまだ呪いを習い始めて得意とする呪いがないので魔飼からの寄り添いに期待するしかない。


魔飼を見に行くとそこには沢山の魔飼がおり植物の形をしたものや、小さい人みたいな生物、たくさんいた

特に私が惹かれたのは綺麗な翼の生えた一匹の獣、店主にこれについて聞くと

これはある日突然店の前に現れたらしく店主も見たことない種らしい、グストアンもわからなさそう

な顔をしていた、みなが不思議そうにしているとその一匹の獣は私に近づいてきて私の指に嚙みついた

そして私の魔飼になった、急な出来事で驚いたどうやら魔飼との契約は主人となる悪魔の血を口に垂らすそうだ、得意な呪いがない私には魔飼の方から寄り添ってきてありがたいが、突然の事で驚いた。


不思議な出来事があったがとりあえずは魔飼の問題は解決した、

そして店を出て私は少し街を探索することにした、街を探索すると興味の出る匂いにつられ

私は自然と悪魔たちの少ない所に引き付けられていた。


そこは気づくと路地裏の様な場所で何故自分がここにいるのか記憶がハッキリしない、

私は戸惑いながらもグストアンを探した始めた探し初めてからしばらくすると私に声をかけてくる

女の悪魔が来た。

その悪魔は私を知っているらしく私を案内してくれるそうだ、私は女の指示にしたがい付いていくと

最初の路地裏に着いた、私は不思議がり私の目的地がここでは無い事を伝えた、

その時女は変貌した、どうやらこの女の悪魔は路地に誘い込み攫らって攫われた悪魔を売る、

人身売買をする輩らしい正体を現してからそいつらの仲間らしき悪魔達が集まってきた。


私は恐怖に震えた今から死んでしまうのか、私の体があまりの恐怖で動けなくなった。

その時先ほど私の魔飼になった子が私の前に立ち私を見た、その瞬間私の脳裏に声が聞こえた。


「僕の名前を呼んで」


その声が聞こえて来たとき私の脳に一つの名前が浮かんだ。


「ノエル」


私がその名前を叫ぶとノエルの体から光が発せられた、光が収まるとそこにはソールが浮かんでいた。


そのソールを手に取るとノエルの声が聞こえた。


「さぁ、あの悪者たちはやっちまえ!」


だが私には、そんな事できなかったそもそもソールの使い方自体知らない私にはソールを使って

身を守るすべを知らない、その事をしらないソールは疑問に思いながら


「やらないの?」と


喋りかけてくる、私がソールの使いかたを知らないことをノエルに説明するとノエルは考えた、

そしてノエルから提案された、それは今回だけ私の体を貸してほしいそうすれば悪党どもをやっつけてくれるらしい、他人の体を使えるのかなど疑問は残るが私には選択肢がないこの提案を断ると私は

今すぐに死んでしまう、だから私は体を使うことを許可した。


許可した瞬間私の意識は心の奥に沈み、ノエルの意識にすり替えられただから私はこの後の出来事を知らない、私の意識化が元に戻るころ目の前には悲惨な光景が広がっていた。


私を攫おうとした女の悪魔は体を切り刻まれ内臓が飛び散り見る影もない、それに後から出てきた

女の仲間たちは何かに食われたような噛み跡があった、私はその悲惨な光景に耐えれづ吐いてしまい、

そこで倒れた、しばらくして目を覚ましたそこは見慣れた天井だった。


すると扉を叩く音がした。コンコン。


そこには心配そうな顔をしたメイドとグストアンの姿があった。


どうやら私は五日ほど眠っていたらしく、目を覚める気配がなかったらしい。


当時の状況を聞くとどうやら路地の方で騒ぎがあると噂が流れ嫌な予感がしたグストアンが

見に来るとそこに倒れた私の姿を見つけたそうだ。

そして私を連れて帰り私の容態を見ていると指に指輪が付いてるのを見つけた、

確かに今確認したところ、確かに指に指輪が付いていた身に覚えの無い指輪を不気味に思い私は

指輪を取ろうとしたその時指輪が光、魔飼の姿に変わった。

それを見たグストアン達はその魔飼を警戒しただがその魔飼は喋りだした、本来魔飼は知能が低く

喋るなどありえないのだがその魔飼は喋ったその事により一層グストアン達の警戒心が強くなった。


「僕の名前はノエル初代サウザンド家当主アルベルト様に使えた魔飼だ」


「先日なにかしらの縁を感じあの店主の店にいたが本当にサウザンド家の者に出会えるとは実に運がいい、僕はそこらの獣と違い高貴な存在なんだぞだから姿形を自由に操れる、他にも出来ることはたくさんあるが先日人身売買の連中から守るために主の体を使わせてもらったの僕の能力の一つさ!」


急な自己紹介が終わり初代当主に仕えたという事実にこの魔飼への警戒心が薄れた、

なぜならサウザンド家の初代当主は謎に包まれており名前を知っているのもサウザンド家の一族

もしくはそれに仕える信用のある者にしか伝えられない歴史であるからだ。


そんな事を話しているとノエルが再び喋りだした。


それはルナマリヤの事であった、喋った内容としてはルナマリヤの体が悪魔にしては弱く、

翼を出せなかった事悪魔としての出来て当然の事をできなかったルナマリヤの体についてを喋りだした。


その事についてはグストアンの方から説明がされた、それを聞いたノエルが疑問に思った。


ノエルの疑問はルナマリヤのことではなくサウザンド家の者を殺害した犯人を誰か探さない事だ。


そもそもサウザンド家の者を殺害する事など不可能なのだ、なぜならサウザンド家に並ぶ程の強さを

持つ家など存在しないからだ、このスティリア国ではサウザンド家を筆頭に次に二つの家があり

さらにそこから分家などがあるこの通称、貴族制度で成り立っておりサウザンド家の次に強い力を持つ

この二家もサウザンド家とは天と地の差があるからだ、

だからサウザンド家の者を殺害するなど不可能なのだ、もしサウザンド家を上回る力を持つ者が現れるとサウザンド家の地位を取ろう戦争になってしまう、それだけは避けねばならない。


だから何故犯人を捜さない事について疑問に思った。


それについてグストアンは何か知っていそうな感じはあったがだんまりしていて喋る気配がない。


重い空気を悟ったルナマリヤが喋りだした。


「そ、そういえばグストアン学校への編入まであとどのぐらい?」


「あと二日程になります」


「あと二日!?」


「はい、二日になります」


ノエルが再び疑問に思った。


「その学校というのは何だ?」


「学校というのは、まだ未熟な悪魔たちを育成する場所だよ」と


私は優しく教えて上げた。


その説明を聞いたノエルは高貴な存在がいるのにそんな場所に行く必要があるか問うと。


グストアンがルナマリヤ様の翼を出せない問題を解決できる場所と教えた。


たしかにルナマリヤの翼を出せない問題を解決できる機会になるとノエルは納得した。


そして話は終わりの再び眠りにつくルナマリヤは夢をみたそれはまだ自分が幼い姿をしている夢だ。


その夢は自分の両親が自分の目の前で倒れている夢だそこで目を覚ましたルナマリヤ今の夢に既視感を覚えるが自分には幼少の頃の記憶はないだから今のが何か不気味に思い時が過ぎた。


そして編入日当日。






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