始まりの日-2
私は目を覚ました。
そこには見知らぬ高い天井、大きなベット、フカフカな羽毛の布団、体を起こたルナマリヤは以前の出来事を思い出した。
そうだ私は昨日グストアンとかいう執事の男に連れ出してもらい...そのあとの記憶がないそんなことを考えていると、部屋の扉から音がした、コン、コン、コンと、音のあとについ最近聞いた聞き覚えのある声が聞こえた。
「失礼します、ルナマリヤ様お目覚めになりましたね」
男が喋り終わったのを見て私は男に喋りかけた。
「ねぇ、貴方たしかグストアンだっけ?私、貴方に聞きたいことが沢山あるの聞いてもいい?」
「ええ、何なりとお申し付けください」
「じゃーまず、昨日の出来事なんだけど、私あの馬車に乗ってからの記憶がないのだからここがどこか分からないのだから教えて欲しい」
「そうですね、ルナマリヤ様は馬車に乗った後すぐに眠りについてしまったので無理はないですね」
「ではまず、ここがどこなのかそれについて教えましょう、ここはスティリア国サウザンド家が代々
治めてきた悪魔たちの世界です」
「悪魔たちの世界?悪魔って本とかにでてくる天使と対になっているあの悪魔」
私はこの時ただからかわれてるのかと思っていたが次の瞬間このグストアンの背中に見えるものを見て考えが仰天した。
その男の背中から大きな翼が見えたからだ。
私はその非現実的な物を見て驚きを隠せず驚きながらも質問をした。
「その背中に見える羽の様なものはなんだ?何か付けているのか?」
私は聞いた、そしたらグストアンが答えた。
「これは、何かを付けているわけではございません。
これは我々悪魔はみな生まれた時から持っているのもです、私の背中を見てください」
グストアンは後ろを向き私に背中を見した。
そこには確かに背中に何かを付けているようには見えなかった、
それは本当に背中から生えてる用に見えた。
私は驚きながらも一度落ち着くために息を呑んだ。
私が落ち着いたのを見たのかグストアンは喋りだした。
「今までルナマリヤ様が過ごしてきた世界では、
このような存在を見かけるのはまれですので、驚くのは無理ありませんなのでルナマリヤ様自身まだ
自分の翼をご覧になった事はないでしょう、この機会に一度見てみますか」
グストアンが喋り終わった後手を二回叩いた。
叩いた瞬間部屋の扉から二人のメイドが入ってきた。
「彼女達はルナマリヤ様の翼を確認するための助っ人です」と
グストアンがそういうとグストアンは部屋から出て行ったおそらく私が女という事に気を使ったんだろうだから彼女達助っ人を呼んだんだろう。
出ていくのを確認をしたメイドたちは突然私の服を脱がしだした。
「え...」
驚きながらもメイドたちは止まらなかった、私の服を脱がした後はメイド達は全身くまなく
私の体を触りだした、その手は今まで受けてきた酷い仕打ちとは違い、恥ずかしいけれど嫌とは思わなかった、そんな事をしているうちにメイド達は触るのをやめて喋りかけてきた。
「お嬢様、お嬢様の翼はお嬢様自身が閉まっているのでお嬢様が自分の思う翼を想像すれば翼はそれに答え出てきてくれると思いますよ」
私はメイド達に言われた通り自分の思う翼を想像しただけど翼は現れなかった。
メイド達も不思議がりながらもアドバイスをしてくれた、そのアドバイスとは単純に翼を想像するだけではなく、我々悪魔は強い欲望を持つ存在だからその欲望を持ちながら翼を想像することらしい。
だけど今まで私にはそんな欲を持つほどの欲はなかった、私は自分の欲とは何か考えただが何も思い浮かばなかった。
参考程度にメイド二人の欲望を聞いてみた
片方は憎しみその翼をとげとげしく触ったら切れてしまいそうな感じだった
もう一方は色欲らしい、色欲の欲望を持っている翼は魅了作用を持っているらしく見せてはもらえなかったがなんとなく聞く限り、少し卑猥形をしているらしい。
ゾックとした。
アドバイスを聞いたが結局は自分の欲が分からない限り翼を出すことはできないらしい、
なのでまずは自分の欲を探すことを始めることにした。
それをメイド達に伝えるとメイド達は心よく承諾しお手伝いしますといい、私に新しい綺麗な服を着せてくれた。
服を着て部屋をでた、部屋を出ると扉の前に大柄の人?
らしき物達が扉の横に部屋を守る感じで立っていた、部屋を出ると彼らは私に頭を下げてきた、どうしてそんな事をするのか聞くも彼らは答えてくれなかった何度も聞くもやっぱりダメだ、聞くのを辞めようとしたら廊下の奥から声が聞こえたグストアンだ。
「その物達は、言葉が喋れないのです」
「言葉が喋れないとはどうゆうことだ?」
「その者達は、我々とは違い悪魔ではなく悪魔のなり損ないなのです」
「そもそも、その悪魔とかはなんだ!私は普通の人間だぞ!なぜ人間の私がお前らみたいな連中の
主人になっているんだ!」
「そうですね、まずこの世界について教えましょう」
「まず、いままでルナマリヤ様が住んでいた人間界ここを人界、この人界に住む連中は我々を認識すらすることができません、そしてヘヴンここは我々の天敵の住まう天使達の住まう場所、
そしてスティリア国ここは我々悪魔が住まう世界そしてこのスティリア国を治めてきた方々が
ルナマリヤ様の一族サウザンド家であります。
たしかにこの説明を受け以前起きた不可解な現象などをなんとなくだが理解は出来た、
だが驚いたのはもしその話が本当ならば私はなぜ人界で住まう事になったのか怒りが沸き上がってき、そして私はグストアンの胸倉を掴んで聞いた。
「もし今の話が本当ならなぜ私は人界なんかで過ごすことになったんだ!
それに私の両親はどこにいる!」
怒りながらもグストアンに問いただした、ルナマリヤ自身辛い日々を送っていだからいつも顔も知らない両親に心の中で助けを求めていた。
グストアンが口を開いた。
「ルナマリヤ様の御父上と御母上は殺害されました、そしてその日を境にルナマリヤ様の消息が消えてしまったのです。当然私達サウザンド家に使える執事、メイド、下女までもが全力で探しましたが
やはり消息を掴めませんでした、
ですがとある日人界に代償を貰いに行った悪魔が人界に悪魔らしき気配がするがどうにも弱っているとの報告があり私が調査に向かわれたと偶然にもルナマリヤ様と再会しました。」
そんな事があったのか。
私は両親に会えるのではないかと楽しみにしていたが今の話を聞いて残念に思った、
だが悲しみなどは感じれなかった、それは恐らく私が両親の顔などを知らないからだと思った。
気持ちを切り替えた私はグストアンに自分が翼を出せないことを伝えた、
そうするとグストアンは真剣な顔で考えたその顔はとても整っていて女性が見れば一目で惚れてしまうほどだ。
そんな私も少しは彼の顔に惹かれていた。
そんな下らない事を考えていたら提案を一つされたそれは学校に行ってはどうかという事だ。
私は考えた、学校にはいい思い出など一つもなく思い出せば辛い記憶しかないからだ。
私の事情を知っているグストアンはだから一度真剣に考え私の提案をしてくれたのだ。
しばらく沈黙が続くとグストアンからもう一つ提案された、
それはもし学校に行く場合誰かお墨付きを付ける事だそれだと虐められる心配などはなく
安全に学校生活を過ごせるんではないかと。
私はその提案を聞き決断した。
「グストアン私学校に行く、だからお墨付きは貴方がなりなさい!」
グストアンは自分をもとめられた事に喜びを感じた。
「最初から私が付く予定でしたが、私を求められ嬉しく思います、
これからの学校生活でのお墨付きよろしくお願いします、ルナマリヤ様。」
グストアンは腰を下ろし私の手を取りまた甲にキスをした、そしてこっちを向いて微笑んできた。
イケメンの微笑みは犯罪だなと思ったルナマリヤであった。