非日常からの逃亡
よろしくお願いします
僕は辺りを見渡す。
そこは全体的に白く、窓がひとつもなくドアだけが壁にある謎の部屋だった、そして僕はその部屋の中心にあるえらく硬いベッドに一人寝かされていた。
「一体、、ここはどこなんだよ、ベッドめっちゃ硬いし」
僕はベッドに敷いてあるシーツを何となくめくってみるとそこにはとてもマットレスとは言い難い硬い鉄の板が敷いてあった。
「通りで硬いわけだ、ロボットか何かのベッドかよ!人間用じゃねぇぞこりゃ」
ベッドに文句を言いながら僕は立ち上がりドアの前まで行く。
「ドア、開いてるなんてことはないよね??」
僕は恐る恐るドアノブを持ちドアを開けてみようとする。
ドアはあっさりと開いた。
ドアをすぐに閉めた。
ちょっと、まだ勇気がいるな、、
僕は深呼吸をし、またドアを開けてみる。
ドアを開けた先にはなんとも長い廊下がのびていた。
「ここは、本当にどこなんだ、、」
僕は何となくその廊下を歩いていくと、なんだか機械音のようなものが聞こえてきた。
「こわ、、、何だよこの音は」
辺りを見渡すが何もいない、僕はその場に立ちすくみ震えていると、ルンバのようなものが廊下の奥からやってくる。
そのルンバはルンバのようにお掃除をしていた。
僕はホっと胸を撫で下ろす。
「脅かしやがって!」
僕を,通り過ぎて廊下の奥へと向かっていくルンバにそんな風に捨て台詞を吐くと、ルンバが猛スピードで僕の方へと向かってくる。
「きゃーーーーーー!!」
僕は男とは思えないほどの声で叫びながら廊下を走る。
ルンバをまけた頃、何だか警報音のようなものが聞こえてきた。
「まさか、、僕があの部屋から出たのでも気づかれたのかも!!」
そう思い込むと何だか足が震えてきた。
「怖すぎる、早く家に帰りたい、、、こんなところ早くおさらばしたいのに」
僕は震えた足を叩きながらさらに廊下を進んでいく。
すると大きな扉があった、小さな扉は走ってる最中何個か見かけたのだがこんなに大きな扉は初めてだ。
僕はドアの前に立ちその大きな扉を見上げていると
ドアが開いたのだ、そう、その大きな扉は自動ドアであったのだ。
その大きな扉が開き切った瞬間、
そこには僕の身長の一回りくらい大きな人影があったのだ。
「やばい!み、見つかる」
僕は咄嗟に1秒もかからない程で扉から遠ざき廊下をまた走りその場から逃げる。
「ひと!人がいた、、僕をここに連れてきたやつか、それか、家に突然入ってきたあいつか!!」
しかし、家に入ってきた男はあそこまで大きくも、、、
とにかく!逃げるのだ、捕まったらなんだかやばい気がする。
僕はとにかく廊下を走り逃げるのであった。
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