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理想が現実になるとめんどくさい  作者: 影束ライト
 序章 平凡で平和な世界
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第4話 ネッ友と結婚しました

「「「ごちそうさまでした」」」


 買い物を終え、姉さんは自分で作った激化カレー、俺と魔導華は魔導華が作った普通のカレーを食べ終えた。

 そして俺は自室に戻り、ゲームの続きをする。


「……あ、そろそろ時間か」


 ゲームを中断し、パソコンをつける。

 そろそろいつもやっているネットゲームの大型アップデートが終わる時間だ。


「よし。ちゃんと終わってるな」


 ゲームを起動するとすぐにフレンドからチャットが飛んでくる。

 フレンドの名前はツキ。話によると同年代の少女らしい。年齢は分からないが、ボイスチャットをすることはよくあるので性別が女性であることは分かっている。


 _______

 ツキ:「やっほー、ツカサ」

 ツカサ:「ようツキ。アプデ情報見たか?」

 ツキ:「見たよー。そっちに転移するから。話はその後でね」

 ______


 そのチャットの直後にツキが近くに転移してくる。それと共にパーティに招待されたので入る。これでボイスチャットが出来るようになる。

 ちなみにツキのキャラは銀色長髪の女キャラ。俺は黒髪に白色の髪が混ざっている男キャラ。


『あー、あー、聞こえてる?』


「聞こえてるぞ」


『うん。ツカサの声もばっちり聞こえてるね』


 互いに声が聞こえていることを確認し合い、アップデートの内容の確認する。


『今回のアプデは新しいエリアの追加、それと新しいシステムの追加だね』


「とりあえず新しいエリア行くか」


 ということで俺たちは新エリアに向かった。


 _______


 ゲームを始めて数時間後。


「——よし、新エリアの解放と探索、ある程度終わったな」


『うん。じゃあ今回の目玉の新しいシステムを開放するためのクエストに行こう!』


「了解」


 今回アップデートで追加されたシステムとはゲーム内の結婚システム。結婚をすることによって称号を得たりカップル限定ダンジョンに挑むことが出来る。

 そして結婚するには専用のクエストをクリアする必要がある。そのクエストの内容はモンスターからドロップするアイテムを集めること。


「クエストアイテム、なかなか落ちないな!」


『頑張ろう、私たちの結婚のためだよ!』


 ツキの言うように、先ほどの新エリア探索中に俺たちは二人で結婚をする約束をした。


「その言い方、なんか誤解を招きそうだな」


『大丈夫、大丈夫。ちゃんと事実だから!』


「それはそうだが。本当に俺で良いのか?」


『もちろんだよ。というよりツカサ以外との結婚なんて考えられない』


「……やっぱ言い方が、誤解を招きそう」


『別にいいよ、ツカサとの誤解なら』


「そういう言葉が世の中に勘違い男子を生み出していくんだからな。気をつけろよ」


 会話をしていると、モンスターを見つけた。

 ちなみに俺のキャラは二刀流使い。レアドロップ武器である聖剣と魔剣を装備して戦うスタイルだ。

 そしてツキのキャラは主にサポート。杖を持ってバフと回復をかけてくれる。さらに氷の魔法で相手を凍らせて動きを止めたりもしてくれる。


『止めたよ、ツカサ』


「サンキュ、後は俺の仕事だ」


 動きが止まったモンスターを一撃で倒し、ドロップアイテムを確認する。


「……よっし!やっと落ちたぞ!」


『本当!?やったー!』


 ようやく目当てのアイテムがドロップした。

 これで必要な物は揃った、クエストクリアだ。

 クエスト報酬は結婚指輪。この指輪を新エリアにある教会で交換し合うことで結婚が成立する。

 という訳で教会に来た。


『どうどう?ウエディングドレス』


 結婚目的で教会に来ると女キャラはウエディングドレス、男キャラはタキシードの恰好になる。


「いいと思うぞ。ツキのキャラには白い衣装が似合うな」


『そうなんだよね。結局似合ってるのはキャラなんだよね。いつかリアルで言ってもらわないとね』


「それは、難易度高いな」


『大丈夫だって。私たちならどんな高難易度なこともクリアできるよ』


 こうして俺たちは結婚指輪を交換した。

 無事に称号をゲット、ついでに結婚をした。



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