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狐の面。  作者: にょる
5/5

5.面

期末テスト始まる。



「お面を回収してほしい。お面が何枚あるかもわからない。どこにあるのか、なんのお面なのか。わからない。」

「でも1つだけ分かってることがあるの。「「すべての面が集まったとき、神が集まるだろう。それは世界が変わる道になる。」」これが昔から言い伝えられているものよ。」


神。その言葉に聞き覚えもある。意味もわかる。だが僕は理解できなかった。なぜ僕がやるのか。なぜ僕が選ばれたのか。頭の中が真っ白になり何も考えが効かなくなっていた頃、アレプーが僕に問いただしてきた。

「yesかno。」


「そんなん、、、yesに決まってんだろ!!アニメ見てるだけで、vtuberが好きなだけで、学校でもオタクだとか、気持ち悪いだとか、馬鹿だの、カスだの散々言われてきてよぉ。さっきまで大学行きたいとか言ってたけどアレも全部嘘!ホントは人間と一緒にいたくないし、学校なんて行きたくなかった!毎日辛いし、苦しいし!」

「あっちの世界には僕の居場所なんてなかった!そんなときに転生だぞ?最高に決まってんじゃん!」

「だから、、、、やるよ。 僕の命をかけてでもやる。」


このときの僕の目は最高に光っていたと思う。ヒーローに憧れる少年の目のように。恐れはなかった。僕の中にあったのは希望。その感情に曇りはなかった。

言いたいことを言い終わったときアレプーの顔もまた光っていた。


「やっぱ、、、そうじゃなきゃ始まらないよね〜!  よし!」


小柄な体を精一杯動かし嬉しさを表現している。はしゃぎまわったあとアレプーは自身の懐に手を入れ狐のお面を大切そうに取り出した。

白色の狐のお面で目の下に赤い勾玉模様が2本ずつ。中央の上(目の間の上)に2本線。左目に右下方向に黒い傷が入っている。大切そうに撫でたあとアレプーは言った。


「君のお面。」

投稿、、頻度、、、

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