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男 第一回 格闘遊戯②

「俺達は弱い。脅威となる存在に出会ったらそこで終わりだ。だから、わかりやすく防御系に特化しよう。【 格闘 遊戯 】(アプロム)


「ふんぬっ。小童が。よくぞ儂を呼び出したな。」


 春人とレイアの前に猪の亜人のような見た事もない毛むくじゃらが現れる。

 手には大きな大刀を所持している。


「あわわわわ。……また、やばいのが来たの。」


 30秒後


「べぎゃしっ――ぎょえっーー。」


 春人に倒された(アプロム)がはじけ、煙とともに金色の猪に変わる。


『ふんぬ。少しは心得ておるようだな。』


「少しどころじゃないの。おじさん鼻血出して悲惨だったの。」



【 格闘 遊戯 】 


 (アプロム)は、スキルを付与する化身(インカーネーション)

 1種類のスキルだけの為に、他の格闘遊戯よりも安い。

 一律10万円(割引後1万円)


 前回と違う所は、初回ボーナスを使っていない所。

 春人は自分とレイアに以下のスキルを付与して貰う。 

 それで12万円分 の出費だった。


 ――獲得スキル

【無の境地】我慢(オーバーキルにHPを1残す)& 即死無効

【瀕死回復Ⅱ】

【瀕死回復Ⅰ】

【体神】(+HP)

【堅神】(+守)

【神心】(+精神)


 次は自分だけに

自動(オートマティック)発動(アクティベーション)

 を付与して貰った。


 1万円の追加資金。

 これで合計13万円の出費になる。



『俺のスキル付与はスキル単体の取得と他と比べて弱いが、その代わりに人間体でも使いこなせる。だが、一部強力な天賦の才で取得するスキルや魔法はアストラル体じゃないと発動しないから気を付ける事だな。』


「アストラル体って何だ?」


『人間よりも上位の存在だ。魔法属性を天属性や無属性にすると、職業欄が称号に変わるだろ? 抜け道としては職業を聖女にすれば、人間体でも偽装天属性を扱えるがな。その場合はスキルも魔法もかなり劣化する。』


「気付かなかったけど称号ってなんだ?」


『称号とはジョブの上位だと思って良いぞ。』


「なるほど。それなら後でレイアにも無属性を付けるよ。ボーナスにもあるみたいだからな。」


『それと職業より遙かにステータスが強くなる称号は必ず付けた方が良い。天賦の才の≪冒険≫を獲得すると良いぜ。 Lv10で自分のジョブを変更出来るからな。』


「二人共、もうLv10を超えているんだけど。」


『達成しているなら逆に問題はない。天賦の才を獲得した段階で達成済レベルのスキルも使えるわい。』


「そっか。それなら、そうするよ。ちょうどボーナスがたくさんあるからね。」


『後々≪冒険≫のランクを上げるつもりなら、希少ランクの方を選んだ方がよいぞ。横に数字がないものは全てランクアップをしないものだからな。』


「ありがとな(アプロム)。また戦おう。」


『さらばだ。』


「お兄ちゃん。いったいなんの話をしているの?」


「後で話す。まだ秘密だ。」


 レイアには、タブレットの操作が分からないので、話についていけていない。

 春人は続いてのスキルを発動する。



「【 格闘 遊戯 】矮人(ドワーフ)



「がはははは。小童。よくぞ儂を呼び出したな。」



 30秒後



「ぷぎゃっ――ごぼっ。」



 ドワーフが金色の小人に変わる。


『がはははは。少々揉んでやったわい。』



「……おじさんが揉まれてたなの。」




【 格闘 遊戯 】

 矮人(ドワーフ)は、天賦の才を付与する化身(インカーネーション)

 10万 ≪ 基礎 ≫  

 20万 ≪ 種族 ≫ 

 30万 ≪ 希少 ≫ 

 50万 ≪ 固有 ≫

 300万 ≪ 天 ≫

 700万 ≪ 無 ≫ 通常

 1億円 ≪ 無 ≫ 上位

 100億円≪ 無 ≫ 最上位




 春人はタブレットを操作し自分に2つ。天賦の才を付与した。


 ――獲得した天賦の才


 ≪ 種族 ≫ 20万(割引後2万円)

 翼  

 ≪ 希少 ≫ 30万(割引後3万円)

 冒険Ⅰ


 5万円の追加資金。

 これで合計18万円の出費になる。



 レイアにはたくさん天賦の才を付与した。


 ――獲得した天賦の才

 ≪ 種族 ≫ 20万 (割引後2万円)

 翼


 ≪ 希少 ≫  30万(割引後3万円)

 冒険Ⅰ  突Ⅰ 斬Ⅰ 打Ⅰ 放Ⅰ


 ≪ 固有 ≫ 50万(割引後5万円)

 武Ⅰ 薬技Ⅰ 烈火Ⅰ 流水Ⅰ 旋風Ⅰ 大地Ⅰ

 霊気解放Ⅰ


 52万円の追加資金。

 これで合計70万円の出費になる。

 そのうち、52万円はレイアのバックにあった26万ゴールドを円に変換したもの。

 春人はレイアの分のゴールドはレイアの為に使いたかったので、これでなんとか納得がいった。


 実質的には18万円分の出費で、春人の分が12万円分なので、ちょうどよくレイアにご馳走した気分だった。


「それじゃあ。そろそろ。今からボーナスを使えるか?」


『ああ。問題無いぞ。』


 使用ボーナス 天賦の才付与 11回無料  


 ――獲得した天賦の才


 以下 レイアの分

 ≪ 天 ≫

 不老不死 - Ⅰ -


 ≪ 無 ≫

 神技Ⅰ

 便利Ⅰ

 再生回復 - Ⅰ -

 神感覚(セブンセンス)  - Ⅰ -

 神威魔法 - Ⅰ -

 神気解放 - Ⅰ -


 以下 春人の分

 ≪ 天 ≫

 不老不死 - Ⅰ -


 ≪ 無 ≫  

 回路   - Ⅰ -

 神威魔法  - Ⅰ -


 ≪ 無 ≫ 最上位

 ????


「終わったよ矮人(ドワーフ)。ありがとな。」


『がははは。さらばだ。』


 矮人(ドワーフ)が笑いながら消えているのを確認すると、春人がレイアの方を向き耳打ちした。



「なあレイア。本人には言うなよ。なんとなく気がついちゃったんだけどさ。見た目や攻撃技が違うだけで、プレイしてる中の人は一緒なんじゃないか? 2人目からはキャラ付けをしてるみたいだけど、全員が小童呼びって普通共通するかな? 話し方もかなり似ているし。」


「……それは絶対に言ってはいけないなの。おじさんは、お兄ちゃんにしか倒せないくらいに強いの。怒らせたら世界の危機なの。」



 春人のタブレットをいじる手が止まった。シークレットキャラが登場したのだ。そして、それはこのタイミングの出現でちょうどいいものだった。


「来たぞ。シークレット【 格闘 遊戯 】(ブッダ)。 」


「ほっほっほっ。儂を呼び出すかの。」


「ああ。(ブッダ)さん。ナイスタイミングだよ。」


 3分後


「よぽぽぽポっ。ぎょぱッー。」


 悲鳴と共に仏が極小の仏像に変化した。

 シークレットなだけあって、どの敵よりも強かったが、VRゲームで鍛えた春人のゲームの腕前には敵わなかった。


『ふん……まあまあだの。』


「……必ず捨て台詞を言うの。」


【 格闘 遊戯 】

 (ブッダ)は、天賦の才を昇格する化身(インカーネーション)

 (トゥルトゥル)と役割は同じだが、その安さと昇格出来る限界値に大きな違いがある。ランク天以上はⅩ以上に昇格出来るものがあるが、春人の能力でそれは(ブッダ)にしか出来ない事なのだ。

 (ブッダ)はランダム出現となり、一回の出現につき一回しか選べない。


 1UP 10万 

 全ての才をⅩまでUP 100万円 

 1種の超以上の1UP 500万円


「ボーナスを使う。天賦の才昇格 1回無料 。」


『心得た。』


 ――昇格した天賦の才

 レイアの天賦の才を全てⅩまでUP。


「ありがとな(ブッダ)。」


『ほっほっほっ。よきかな。』





 結果レイアの天賦の才はこうなった。


 Before 

 森 棍技1


 After

 森 翼 冒険Ⅹ 突Ⅹ 斬Ⅹ 打Ⅹ 放Ⅹ 薬技Ⅹ 

 烈火Ⅹ 流水Ⅹ 旋風Ⅹ 大地Ⅹ  霊気解放Ⅹ

 不老不死 - Ⅹ -

 武神技Ⅹ(統合 武+神技)

 便利Ⅹ

 再生回復 - Ⅹ -

 神感覚(セブンセンス)  - Ⅹ -

 神威魔法 - Ⅹ -

 神気解放 - Ⅹ -


 普通の人は、天賦の才を、種族固有のものの他に1~2個を持つ。

 天才と呼ばれる者は、その天賦の才のランクがⅤくらいまでの者。

 もしくは、種族の他に3~5つくらい持つ者も天才の部類に入る。

 その二種が合わさると世界最強クラスとなる。



 だがレイアは、春人が始めて体験する妹想いで、それすらをも凌駕する超常の存在になってしまった。

 そして、レイアはまだこの事を知らない。




 格闘遊戯はまだまだ続く。

ここまで読み進めて頂き誠にありがとうございます。


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