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亀さん、あなたはどこに?

何気なく飼っている亀。

しかし、彼らの姿はそこにはなかった……!?

こんにちは。

以前書いたカメコの話が好評だったので、本日は再びカメコ……というか亀のことを。


ありがたいことに、せひろのエッセイを読んでくださった方が、『亀を飼いたい』をおっしゃっられておりまして。


「そういえば、亀を買うならペットショップだよね?」


そう思ってホームセンターへ行った時に、ペットコーナーを覗いてきたのですが…………


うん、にゃんこ可愛い、にゃんこ可愛い、わんこ可愛い、ウサギ可愛い、ハムスター可愛い…………あれ? 亀は?


水辺の動物は別コーナーか。

カメコのエサもついでに買っていこう。


金魚、銀魚、鉄魚……!? いるんだ!?

銀魚と鉄魚は落ち着いたシルバーっぽい感じ。


ついでに、メダカって物凄く種類がいる!!

おぉ……一匹五千円とか……。


わー、雷魚とかアロワナって、何となく苦手なんだよなぁ。



――――――で?


亀は………………?


そのホームセンターでは亀は販売していなかった。


時期的に夏休みだったので、カブトムシの販売コーナーもあるのに、春夏元気な亀はいない。


ここは、いないのかぁ。

ちょっと残念に思いながら、今度は別の日に別のホームセンターへ行った。



・~・~・~・~・~・~・~・~



ちなみに、自分の地元は田舎なのでちょっと車で行くと、あちこちにホームセンターが沢山存在している。

店によって特色が違うので、回って行くととても楽しい。


せひろはホームセンター大好きで、一日中入り浸れる自信があるのだが、旦那と息子はすぐに帰ろうとする。


( -д-)ぺっ!

「けっ! 女の買い物に付き合えない奴らめ!」


( ´_ゝ`)(*゜∀゜*)

「農機具とか、これ……女関係ある?」

「あるー?」


( -д-)

「……………………」



…………女の買い物って何だっけ?



・~・~・~・~・~・~・~・~




別のホームセンターも大きいので、ペットコーナーもかなり充実している。水槽なんかとても種類が多い。


やはりここにも、金魚や熱帯魚もいたのだが…………亀だけがいなかった。


あれー?

亀ってこんなに見付からないものだっけ?



そこで自分の子供の頃を思い出す。


子供の頃はホームセンターのペットコーナーには、動物園かと思うくらいのペットたちがいた。


憶えているので、猫犬ウサギなどはもちろん、ハムスター、フェレット、オウム、ヤギなんかもいたのだ。


昔はおおらかで、店員さんに聞けば動物に触らせてもらえたので、よくオウムの首もととかを撫でたりして、親の買い物が終わるのを二時間くらい平気で待っていた。


その時に、水辺の動物コーナーには亀もたくさんいたものだ。


しかし亀がいない。


そして、よくよく見てみると、ペットの販売もだいぶ変わったなぁと感じる。


やはりバブルの時代とは、動物の取り扱いが違うのだろう。

衛生面でも違うとも思うし、お客さんへの安全も考えているのかもしれない。



…………………………

………………



うちに帰ってカメコにエサをあげる。

じっと見つめると、首を伸ばして見つめ返してきた。


「カメコ、そういえば、お前さんはペットショップじゃなかったよねぇ?」


実母から、カメコがうちに来た話は何度か聞いている。


県の観光名所『日本三景のひとつ』に、兄と母が出掛けた時に現地で“亀売りのおばさん”がいたそうだ。


そこで一匹が四百円(昭和当時の値段)で売られていて、ねだる幼い兄に母親が買ってあげたのがカメコだった。


まぁ、あるあるだろう。

その後、カメコの世話を兄ではなく、父親がやっているのもよくある話。


今はその辺の露店で、亀を売っているのは見たことがない。


何となく寂しい気持ちになりながら、寄ってくるカメコの頭を指で撫でた。




…………………………

………………




後日。



『これは外来種のミシシッピアカミミガメですね~!!』

『うわっ!! こっちの網にもかかってますよ!!』


テレビ画面の向こう、次々と捕まえられる洗面器くらいに育った“厄介者の外来の亀”たち。



………………………………。



うん、これは簡単に亀を売れないわ。

あー、そういえば動物愛護法とかもあったね。


子供の頃によく売られていたのはミドリガメ。それが成長すると、ミシシッピアカミミガメになるそう。


うちのカメコは、約四十年生きている。

犬猫と比べてかなり長く生きるので、飼いきれなくなって放されてしまったのだ。


あと、水槽を洗っている時の亀は意外と足が早い。

それで逃すパターンもある。


「…………今から亀を飼いたい場合、どこに行けば会える?」

「田舎……?」

「じゃあ、うちの周りだ」

「田んぼと用水路だね……たぶん、いる」


ペットショップへ行くよりも、外で彼らを捜した方が運命を感じるかもしれない。いや、これは無理には勧めないのでご安心を。


一緒に住めばけっこう楽しげなタートルライフ。


飼う方はぜひ、一生添い遂げる覚悟を。

(どんな動物でもだけどね)






知り合いユーザー黒鯛さまのエッセイ。


『ブタ日記 (´・ω・`) ぶぅ♪ 』

https://ncode.syosetu.com/n7631fz/


一般的な亀さんはどこにいるのか?

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― 新着の感想 ―
[良い点]  毎回、楽しく拝読しています。  カメ、不思議な魅力がありますよねぇ。  三年前の台風で近所の用水路が溢れた時に庭に流されて来ました。  ミシシッピとクサガメの混血(?)らしくて、外来種を…
[一言] 私も亀が飼いたいなと思ったのです 黒鯛さまのエッセイももちろん読んだのです 我が家の近くの自然は海 ……海亀は飼えないなあ(・ω・`) ……そもそもうちの近所の海には海亀はいないか てか、飼…
[良い点] 外来種の生き物が、日本の自然界に定着してしまう例が多くなって、ずいぶん問題になって来ましたからね。 みんながみんな、マナーとルールを守る人ばかりではないので、野に放してしまう人がいるとい…
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