息子、野外活動へ(後編)
お待ちかねの後編!
野外活動、息子は大丈夫なのか!?
野外活動、当日。
出発した一日目には登山がある。
ミッション3
【登山用の弁当だ!】
せひろは朝の四時半起きで弁当を作る。
テーマは『やったぜ頂上! 登山弁当!』です。
どうやら先輩ママさんの話によると、食の細い子は疲れきって逆に食えなくなるから残すとのこと。
いいや、うちの子は食うね! 絶対食うね!
だが初めての登山だし、見た目はボリューミーにして重量を少なくします。
【メニュー】
・スパムと玉子のおにぎらず(大)
・チキンナゲット(一個)
・ちくわのチーズ巻き(ちくわ一本分)
・ミニトマト(二個)
・ミニあんドーナツ(一個)
全部片手だけで食べられるもの。
意外に渾身のできだったので、写真に残さなかっのが残念である。
スパムおにぎらずは、半分に切ると断面が美しい。
こんなに見た目の良い弁当を作ってやれるのは、たぶん小学生までである。
これを紙のランチパックに入れまして、食べ終えたらギュッとして片手サイズのゴミに。
( °Д°)「うっしゃー! 弁当できたー! 息子ぉ、朝飯食って出発…………」
(=ω=`)「ぐう……ぐう……」(昨夜は8時就寝)
(#゜Д゜)「起きろやーっ!!」
うちの息子に睡眠不足という言葉はない。
たっぷり寝た息子を5時半少し前に叩き起し、一緒に6時15分の集合に間に合うように学校へ。
すでに小学校の校庭には、大きな観光バスが来ていた。息子、バスに大喜び。
平日の朝だというのに、けっこう見送りの親御さんたちが来ている。
その親御さんたちを見越してか、ついていかない先生たちも集まって『出発式』なるものもあった。
朝の6時台に集まってくれる先生方には頭が上がらない。
校長先生や引率の先生が色々と話した後、
先生「えー、それでは最後に『出発の挨拶』を、息子くんにお願いします」
( •ω•´ )/「はい!(キリッ!)」
Σ(゜д゜;)「息子っ!?」
なんと、全員の前にうちの息子が出てきた。
( •ω•´ )「それでは、みんなで出発の挨拶をします!!」
一同「「「はいっ!!」」」
( •ω•´ )「見送りにきてくださった皆さん、僕たちは野外活動に向かいます!(キリッ!)」
( •ω•´ )/「それでは……いってきまーーーす!!」
一同「「「いってきます!!」」」
パチパチパチパチ……
どうやら、支援学級の中でも物怖じしないうちの息子は、こういう行事などでみんなの前に出てくることが多いそうです。
こうして、うちの息子の名は知れ渡っていく……と。
息子から何も聞いてないわー(´ー`*)ふふ……
そしてバスに乗る時、こちらからも「行ってらっしゃい」と言って皆で見送る。
子供たちは生き生きとして手を振ってました。
………………
さて、自宅では息子の居ない二泊三日が始まる訳だが…………まだ実感はない。
もしも、何かあった場合には学校を通して連絡が来ることになっている。
例えば、熱を出したり、大きな怪我をしたりすれば、親は野外活動先まで迎えに行かなければならない。
まぁ、大丈夫でしょ(´ー`*)
そして、せひろは今日は運転免許の更新に行くので、さらに息子とは関係のない日を過ごす。
(´-ω-`)「さて、自分も出掛けますか……」
こうして、自宅から少し遠い免許更新に免許センターまで行ったのだが、ここであることに気付いてしまった。
……それは免許センターからの帰り。
ふんふん♪と帰りの路を進んでいた時のこと。
目の前に現れた看板にハッとする。
『この先、〇〇岳キャンプ場』
(´ー`*)「おや……そういや、この辺だったか」
『〇〇岳』とは息子の野外活動先だ。
意外と免許センターの近くにあるのである。
手前はなかなかに大きな街で、この先にキャンプ場があるのが信じられないくらい人通りも多い。
だからなのだろう。
でかい道路に掲げられた看板が目に飛び込んできた。
『熊出没! 注意!!』
『行方不明 遭難あり!』
『軽い気持ちで山に入るな!!』
(((゜Д゜;)))「っっっ!?」
めっちゃ注意看板がある!
地元の人が手描きしたもので、都会っぽい道路に異彩を放つように置かれていた。(今はあるかわからない)
(((゜Д゜;)))「む……息子さん……大丈夫かしら?」
そう。ここからが親の戦いだったのである。
その看板を見てしまった後に帰宅し、その後は時間を気にしながら過ごす三日間。
今は登山終わったか。
今はカレー作ってるか。
今はキャンプファイヤーを……
配れたタイムテーブルを見ながら、やきもきして常に携帯をにぎりしめている。
時間が経った今考えると「なんか、馬鹿なことやってたなぁ」と笑い話になるが、当時は心配で心配でどうしようもなかった。
( ¯•ω•¯ )「そんなに心配せんでもいいんじゃないの?」
( ´ㅁ` ; )「…………」
旦那に指摘されるもソワソワは止まらない。
だってあの、ぶきっちょさんだよ!!
炊飯とか、キャンプファイヤーとか、ちゃんとできるのかね!?
そうなのだ。野外活動とは、子供たちの自立心を促すと同時に親の度胸まで試してくるのだ。
小心者の自分には、かなりの苦行だったのである。
そして最終日。
帰宅予定時間に小学校へダッシュ。
他にもぞろぞろと迎えに来ている親御さんたち。
( ´ ▽ ` )ノ「ただいま〜!」
(*´∀`*)「おかえりぃぃぃっ!!」
息子は満喫しきって帰ってきた。
一回り大きくなって帰ってきたのは気のせいか。
これで一安心……ε-(´∀`;)ホッ
しかし、せひろは油断していたのである。
帰宅した息子のスポーツバッグの中には、全てをひとまとめにされた『洗濯物』のポリ袋があることを。
ぶきっちょさんが畳むという概念を捨て、ぽいぽいと汚れの区別なく入れてきた、ぐちゃぐちゃの『洗濯物』があることを。
親、新たなる戦いが幕を開ける。
最終ミッション
【まずは汚れ別に仕分け】
…………もうちょい、丁寧に入れてこい( º言º)
本当の苦行は終わってからでした。
( º言º)「洗濯が終わらねぇ……」
(≧∇≦*)「キャハハハハハッ!!」
帰ってきてからゲーム三昧の息子。
( º言º)「…………ふにふにさせろや」
(゜д゜三゜д゜)「きゃ〜〜〜っっっ!!」
無事に帰ってきたからこその贅沢な悩み。




