趣味:ウォーキング、その理由は……
趣味は己の世界を広げる…………いや、かっこいいことを言っても、要は身体と精神の健康のためですけどね!
皆さま、皆さまには趣味はありますか?
自分の趣味はもちろん『創作をすること』…………でもこれがなかなか、時間や経済的な面において難しいこともある。
のんびりと趣味をやれるほど、うちは優雅ではないので。
うちに居て子供が学校行ってる時とか、家族が寝静まった後とか、数分なり十数分なり隙をみてやるしかないのだよ。でも、そういう人も多いのではないか?
生きるためには、生活優先になるのは必須。
時間の使い方が上手い人になりたい。
…………と、まぁ、こんな感じに嘆いている自分ですが、近所に買い物や用事がある時、車を使うか徒歩かの二択がある。
天気が悪かったり、そうとう遠くを回ったり、荷物が重いとわかりきっている時などは迷わず車だが、そうじゃない時は徒歩で用事を済ませに行く。
そして、これが結構な運動になる。
気付けば一日二万歩とかいってたりもするのだ。
因みに、せひろの毎日の目標歩数は一万歩であり、家でダラダラしていると半分も達成出来ないこともあり、これがとても落ち着かない。
趣味:ウォーキング
ここ三年近くはこう言っても過言ではないくらい、自分でも歩いていると思う。
意識して歩くきっかけは、うちの旦那が懸賞付きのウォーキングアプリを始めたことだった。
ポケ○ンGOとかドラク○ウォークみたいなもの?
この二つ、やったことないけど。
ウォーキングアプリに対しては懸賞は極々まれに当たるくらいで、キャラクター集めが楽しい点でやっている。
もっとも『楽しい』というのは大事だ。
実を言うと、自分は息子が生まれる前に四ヶ月もの間、入院生活をしていたことがあった。
それが現在、『趣味:ウォーキング』の理由にもなっていたりもする。
・~・~・~・~・~・~・~・~
それは、こんな事が始まりだった。
妊娠して半年くらいの時に定期検査に行ったら
「今すぐ入院してください」と言われ、
その場で救急車で大きな病院に連れていかれて、四ヶ月も病院(しかも、入院している病室があるフロアのみの移動しかできない)から出ることが許されなかった。
絶対安静、ベッドから極力動かないで!
動いたらお腹の子供の命はないと思え!!
………………と、念を押されてしまう。(いやこれ、脅迫に近いけど本当の話)
しかし、本人は具合いが悪くて動けない……というのではないため、毎日強制的に昼寝をしなければならない感じ。頭もお腹も痛くないし、妊娠以外は何の体調不良もない。
妊娠する直前までは外で働き、仕事を辞めた後も色々と動き回っていた自分。
…:(´;Д;`):「お、お家に帰りたいよ…………実家の猫に会いたいよぉ……」
いきなり入院させられたので、最初の一週間は本当に辛かった。
出産までの四ヶ月を、点滴しながら段差の無い、ぬくぬくとした場所で、テレビと同室の人たちのおしゃべりで過ごすのみ。
…:(´;Д;`):「猫…………もふもふしたい」
(o´・ω・)´-ω-)「わかるわぁ……」
同室の人たちも同じ理由で入院してきたので、おしゃべりは楽しかった。
しかし、四ヶ月も入院していたのは自分くらいで、みんなは後から入院して先に退院していってしまった。
そして、いつしか自分はそのフロアの主みたいになっていたのだが、今回はその話は割愛させていただこう。
出産も近付いたある日。
そろそろ手術やら退院の手続きをする書類を書くため、入院する時に持っていたカバンを取ろうと、ベッド脇のチョストの下段をしゃがんで開けた。
そして、立ち上がろうとした………………が。
∑( ̄Д ̄;)「た、立てないっ!?」
足腰がしゃがんだ状態から動かなくなった。
何とかベッドの柵に捕まって立つことはできたが、ふくらはぎや太ももがプルプルと震える。
(´・д・`)「あー、だいぶお腹も大きくなったしなぁ。バランス取りにくいよねぇ」
たかだか、しゃがんだだけ。
臨月のせいだと自分は思っていたが、これは序章に過ぎなかったのだ。
そして数日後、息子は無事に元気に産まれた。
自分は帝王切開だったので、産まれた瞬間に会って以来、息子には会えずにいた。
やっと目の前に息子が来たのは、自力で起き上がれるようになった半日後。
(*´ω`*)「はい、赤ちゃんですよー」
( ゜д゜ )「ふぉおおお……ちっちゃい……」
身長50cm、体重は3キロもなかった。
(*´ω`*)「じゃあ、抱っこしてみましょうか?」
(*´∀`*)ノ「はい!」
ベッドに座っている自分に、看護師さんがそっと息子を両腕に載せてくれる。
(*´ω`*)「わぁ、息子さんやー……」
息子はふにゃふにゃと寝ている。
(*´ω`*)「可愛いかー……」
ずっしりとした生命の重みを感じる。
(*´ω`*)「…………………………」
………………………………………………ん?
(´・ω・`)?「あれ………………?」
………………重いぞ?
生命もだが、物理的に。
∑( ̄Д ̄;)「え? 腕、ツライ!?」
息子(3キロ未満)を抱いた我が両腕は、五分もしないうちにプルプルと震え始めた。
そう……四ヶ月もの入院生活の代償がきてしまった。
自分の腕や足腰…………身体の総てから筋肉という筋肉…………筋力がものすごく落ちてしまっていたのだ!
自分は入院してから毎日体重を計っていたのだが、妊娠初期よりも臨月の方が体重が少なくなるくらい、毎日のように体重が減っていった。
きっと、カロリー管理を徹底している健康的な病院食のおかげだろう。
妊娠太りしなくて良かったなぁと、お気楽に考えていたものだ。だが、それは違った。
∑( ̄Д ̄;)「痩せたと思ったのは、筋肉が落ちてたせいかい!!」
筋肉って重いのね。
しかし、入院途中でそれに気付いたとしても、絶対安静を言い渡された自分にはどうにもできないものだった。はっきり言って詰んでいたのだ。
ついでに体力もガタ落ちしており、息子のお世話の寝不足でフラフラになりながら退院していくこととなった。
退院からひと月は実家にお世話になったので良かったが、家に戻ってからは大変だった。
家事がツライ!!
掃除をすれば息があがり、フライパンは重くて振ることができず、洗濯物を入れたカゴが持ち上がらない!!
うそん!! 息子(3キロ超)はクリアできたのに、日々の家事がツラすぎる!!
息子も二時間おきにミルクなので寝不足もツライ!!
………………世のママたちはこうして頑張っている。パパたちもオムツくらいは替えようね。
おい、大きい方した時にこっち見るな。頼むからオムツ替えくらいは完璧に覚えて。
そして、約三年の月日が流れた……。
この頃には自分の筋力もだいぶ戻った。
退院してから、毎日すくすく育つ息子にウェイトトレーニングされてきたことと、元剣道部員の自分が密かに赤樫木刀(修学旅行みやげ)で素振りしていたおかげであると思った。
しかし、体力だけは何故か戻った気がしない。
動き回る息子を追い掛けて捕まえる瞬発力はあるものの、それを何回も長時間続けることはできなかったからだ。
しかもこの時、自分は北の地方に住んでいるのにもかかわらず、冬がめっぽう弱くなってしまっていた。
冷え性ではなかったのにいつも寒く、お通じも悪くなっていたように思う。
( ´-ω-`)「これ、何とかせんとなぁ……」
(*´∀`*)ノ「エレベーター! エスカレーター!」
女性は出産で体質が変わる。
まさにこれを実感することとなった。
この時くらいから息子は幼稚園に通い始め、少しは家事をしながら創作などの自分の時間も作れるようになった。
(´・д・`)「……旦那さんよ。持久力と体力ってどう付ければいいと思う? 走るのは苦手なのでジョギングはなしで」
(´・ω・`)「じゃあ、歩けば? みんなで散歩行く?」
(´・д・`)「歩きかー、悪くないなー」
(*´∀`*)ノ「エレベーター!」
この、たまには家族でお散歩が最初だった。
自分も旦那も歩くのは苦ではなく、自分一人では目が離せない息子もみんなでお散歩が大好きであった。
『きしかわ家、歩け歩け大会』
その後のウォーキングアプリ導入により、この大会はさらに距離を延ばし、我が家ではたまに日曜日に行われている。
平日は各々開催しているようなものだ。
今ではウォーキングを勧めた旦那よりも自分が歩いている。
でも絶対に、小学生の息子が一番動いていると思う。仕方ない、これが若さだ。
最近、やっとではあるが、ウォーキングをした効果がよく出ている。
身体が冷えなくなったし、足腰もかなり強くなった。
歩いているのに、上半身の筋力まで強くなった気がする。
体調も風邪を引きにくくなり、ストレスも減ってきた。気晴らしにも良い。
なんか、言ってて雑誌の裏の広告のようだけど、自分はてくてくと歩くのが好きだ。創作のネタもこの時考えている。
趣味:ウォーキング
ちゃんと言える趣味って良い。
うちの旦那は『見た目が自衛隊員』なのである。
上背がありガタイも良い。しかし、着痩せするせいで目立たないが、残念ながら腹が出ている。
(*´ω`*)「旦那さんや。腹筋を割る気はないかえ?」
( ¯ω¯ )「ない。ボリボリ…………(柿ピー咀嚼)」
(*´ω`*)「六つか八つに割ろうぜ。腹筋は男の勲章よ」
( ¯ω¯ )「別に勲章いらない。もしゃもしゃ……(チーズ咀嚼)」
(*´ω`*)「腹出てるー。ポンポン!(いい音する)」
晩酌とオヤツが好きな旦那である。
普段、仕事を真面目にしているのでオヤツを開けられてしまっても、本人にはあんまりうるさく言わないようにしている。仕方なし。
(*´ω`*)「腹筋さえあれば完璧なんだけどなー」
でも、腹筋が無くても旦那は旦那。
しょうがない、これに惚れた方が弱い。
すいません…………。
ちょっと惚気けてみた。(/ω\*)




