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息子、レトロにハマる

今回は昔のゲームが出てくるよ。

昔のゲーム機って単純だけど夢中になったよね。


時間があればまたやりたい(*´∀`*)

皆さま、ゲームはお好きですか?


せひろは子供の頃、実兄がゲーム好きなのもあって、そりゃあもうゲームをよくやっていた。しかもRPGばかり。(時々、育成や恋愛シミュレーションなども嗜む)


しかし、現在はほとんどプレイしていません。


(=゜Д゜=)「おかーさん、おかーさん! ゲーム買って!! ほら、これー!!」

∑( ̄Д ̄;)「うわっ! パソコン並に高ぇ!!」


昨今のゲーム機は本当に凄いが、値段も飛び抜けるほど凄い。

しかも新しいソフトが出る度に、それを買い求めなければつまらない。


( ̄▽ ̄;)「息子さん、何かやりたいゲームあるの?」

(*´∀`*)「あのねー、みんなが持ってるの」

( ̄▽ ̄;)「やりたいゲームないの?」

(*´∀`*)「わかんない」

( ̄▽ ̄;)「じゃあ……ダメよ……」



息子もゲーム機に対してぼんやりしたイメージだけだったせいか、あっさり引き下がってくれた。


なかなか高価なため買ってあげられないのが親としては悲しい。息子は機械が好きなだけで言っているので、ここはダメだと言うしかなかった。


……きっと目の前にあればプレイしてみたいだろうな。


子供の頃の自分を息子と重ねて思うと、いつか遊ばせてあげたい気持ちはあった。






そんなある日、実家から「物を片付けたいから、お前のゲーム一式持っていけ」と言われて引き取ってくることになった。


持ってきたのは古い物で、ファミコン、スーパーファミコン、プレステII、セガサターン、PCエンジン。

比較的最近のものでは、Wii、DS、3DS。

そしてソフトは、ドラゴンクエストを中心に30本くらい。


知らぬ間にソフトだけでなく、何故かハードも増えていた。(たぶん兄のも持ってきた)


ファミコンなんてまだあったの? ……そう思って箱を開けると、きちんと説明書(普通の説明書と漫画で描かれた説明書の二種類)まで入っている。

しかも、初代『スーパーマリオ』のカセットまであるではないか。(当時、持っていて遊んだ記憶がないのだが?)



(*´ω`*)「うーん、レトロ……」


自分が主に遊んだのは、スーパーファミコンとプレステだった。(スーファミはクリスマスプレゼントを諦め、自分でお年玉貯めて買ったのよ……)


夢中で遊んだあの頃。

ゲームの攻略がネットで調べられない時代、一生懸命メモにとったりしていたっけ。


懐かしさに浸っていたのだが少し問題ができた。急に大量に引き取ってきたので、部屋の一角にはレトロゲーム機が山積みに。いくらなんでも、こんなのどこに仕舞えばいいのかわからない。


これは売るか捨てるしかないのかな……。




しかし、いつの時代も『ゲーム』という代物に目を輝かせる者がいる。


それは小学二年生のうちの息子だ。


(=゜Д゜=)「おかーさん、おかーさん!! ゲームいっぱいあるよ!!」

(´・д・`)「あー、おじいちゃんのところから持ってきたのよ。どうしようかなコレ…………」

(=゜Д゜=)「やる!! ゲームやるー!!」

(´・д・`)「えー?」


機械大好きの息子の目には宝の山であろう。


スーパーファミコン以降はなんとかテレビに繋げそうだけど、ファミコンは無理だろうなぁ……などと心配を他所に、息子は箱を次々と開けて説明書を読み耽っていた。


とりあえず、直ぐにできそうだったのはDSと3DS。

テレビに繋げることができたのはWiiとプレステIIだった。


(=゜Д゜=)「ドラクエ! テトリス!!」

(´・д・`)「はいはい……」


最初はWiiでRPGをやらせてみたが、数字が大好きな息子はレベル上げだけをひたすら行い、肝心のストーリーをさっぱり進めてくれなかった。


(=゜Д゜=)「レベルアップー!!」

(´・д・`)「スライムでレベル10まで上げないで、洞窟やら次の大陸やら行こうか?」


息子にはRPGは向いていないようだ。

(でも、復刻版のドラクエ1はクリアさせた)





次に息子はDSに目を向ける。


(=゜Д゜=)「テトリス対戦しよ!!」

(´・д・`)「おかーさんはテトリス下手ですよ」


息子は特にテトリスが好きになり、やり方もあやふやなまま、ほぼ毎日ピコピコと遊び始めた。

自分はパズルゲームは得意ではなかったが、テトリスなら慣れていたため少しは息子の相手もできて、最初の頃は息子に余裕で勝って親の威厳を見せつけていた。(大人げない)


しかしある時から、息子はもう負けなくなっていた。


ピコピコと聴こえてくる音楽が、だんだんと長くなっていく。NPCと闘っても勝つ回数が増えていったのだ。


(=゜Д゜=)「ふぅ……ぼくの勝ちだね」


もはや、強者の貫禄まで出てきた。

そんな彼は、やはりソフトの説明書が好きで読み込んでいる。


そして、テトリスの説明書の後ろに『スーパーマリオ最新作!』という広告を見付けた。


(=゜Д゜=)「おかーさん、おかーさん!! コレ買って!! 新しいマリオ!!」

(´・д・`)「………………最新作?」


そのテトリスはDSのソフトだった。

つまり『最新作』と銘打っているものの、それは何年も前のことなのだ。


十数年前の最新作…………。


きっと新品を探すのは不可能。

それでも欲しいとねだる息子。


まぁ、現代っ子が持っているハード機をねだられるよりは、経済的にも優しいだろう。

そう思った自分は「中古でも在れば買ってあげる」と約束をした。



後日。


(=゜Д゜=)「あったーーーっ!!」


買い物ついでによった中古ショップにて、息子はたった一つだけあった目当てのソフトを見つけ出した。


さすがに十数年前の中古ソフト、価格は税込で300円弱。

レジに持っていくと、店員のお姉さんが中身を確認してくれた。すると、パッケージの中にはラベルもボロボロのソフトだけ。息子の大好きな説明書は無し。


(*′ω′)「こちら説明書が無いので100円引きいたしますね」


さらに100円引きされて200円に。

見た目も悪かったため、店員のお姉さんは心配しているようだ。


(*′ω′)「ちょっとラベルがボロボロですが大丈夫ですか?」

(=゜Д゜=)「大丈夫!」


店にあったこのソフトは一つだけ。

だから、早くゲームをしたい息子は他のことには目を瞑ったようだ。


結局、機械に入れても作動しなかったら二週間以内であれば即返品OKとのこと。


破格の値段で手に入れた中古を心配しつつ家に帰った。





帰宅後、息子は早速ゲームをセットし始める。動かなかったら返品しようと一緒に見ることにした。


最初は古いソフトのせいか接触が悪く読み込まなかったが、入れ直しをしたら直ぐにオープニング画面に。

映像も音も問題無く起動した。


((o(*>ω<*)o))「マリオー!!」


息子は今までスーパーマリオというのは、テレビのCMかグッズでしかキャラクターを見たことがなかった。

それを自分で操作できるということに、これまでになかった感動を覚えたようだ。


……懐かしい感覚だなぁ。自分も子供の頃はこんなだったなぁ。


まるで当時の自分を見ているよう。

その日はほっこりとした気分になった。



――――しかし、数日後。


(=゜Д゜=)「ゲームやっていーい!?」

ヽ(`Д´)ノ「ダメ!! 何時間やってるの!? 今日はやめなさい!!」


ゲームに夢中になった息子は、すぐにゲーム機を出そうとする。

ゲームをやっていなくても、いつも説明書を読んでいるのだ。


あぁ…………自分もこんなふうに怒られていた。


時代は繰り返す。

今なら、いつもプンプンと怒っていた母親の気持ちが解る。


そして今日も『ピロリロリーン♪』と、ワンアップの軽快な音が家の中に響くのであった。







(´・д・`)「息子さんはRPGは得意じゃないかー」

ドラクエばかりしていた自分とは趣向が違うようだ。


( ̄▽ ̄;)「俺はマリオばっかりだったなぁ」

旦那はあまりゲームをやらなかったが、マリオは好きだったようだ。


(*´ω`*)「テトリスとぷよぷよなら……」

おじいちゃん(自分の実父)はパズルゲームばかりだったらしい。


実家に遊びに行った時、ずっとじいちゃんがテトリスを付き合わされていた。


もはや敵なしになった息子に完敗するじいちゃんを見ながら、世代が違うのに遊べるって良いなと思ってしまった。



※余談。


うちのゲームソフトは基本的に好きなRPGと、牧場や錬金の育成ゲームばかりだが、人生の参考とまでにプレイしたゲームも混ざっていた。


( ̄▽ ̄;)「萌え要素強い男性向けギャルゲー(健全)があるけど……」

(´・д・`)「あ、それ自分のです。ネタの勉強のために一時期色々やりました」

( ̄▽ ̄;)「女の子おとすのに?」

(´・д・`)「こんなヤツぁいねぇ!! と思いながらプレイしてました。ちなみにキャラ全員と、隠しキャラまでおとしてます」

( ̄▽ ̄;)「……………………」


旦那にドン引きされた。

くそぉ、お前の方が萌好きのくせに。


でも、ギャルゲーって話が面白かったりする。

『この人物設定、有り得ねぇ』と思いながらも、意外に燃える(萌える)のですよ。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 『復刻版のドラクエ1はクリアさせた』 英才教育! きしかわさんたら教育ママですな!
[一言] 乙女ゲーも男性がやると、大抵「こんなヤツぁいねぇ!!」ってなりますw
[良い点] 夢中になって遊んだゲームを、自分の子供が遊んでいるという光景、なかなかにほんわかした気分になりますね。 ゲームばかりで怒られるところまで含めてw [一言] 牧場に錬金……なんのゲームか、…
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