息子、学校行きたい(強め)
久しぶりの更新!おまたせ致しました!
今日は息子のお話ですよ。
…………最近の子供の給食、本当に美味しそう。
それは息子が四歳くらいの時。
朝から鼻水と咳が出ているので、体温計で計ったらやはり熱があった。
(´・д・`)「息子さんや。今すぐ病院行こうか?」
(=゜Д゜=)「びょういん?」
すぐに近くの小児科へ行き、風邪の診断とお薬をもらって帰ってくると、時間はだいたい10時前くらいだった。
当時、息子が通っていたのは普通の幼稚園ではなく、障害児用の療育施設で通称『園』と呼んでおります。
普通の幼稚園と違って完全バス通園で、時間も朝10時から始まる。
(´・д・`)「今日は大人しく寝ていよーね?」
(=゜Д゜=)「おかーさん、園のバス来ちゃうよ?」
(´・д・`)「いや、今日はお休みするよ」
Σ(゜д゜lll)「!!!!!!!!!!!?」
四歳の息子は何となくアナログの時計が読めたので、病院から帰ってきた時には、園に行くのはまだ間に合うと思っていたらしい。
『休む』と言った瞬間、『園に行けない』と解った息子はかつてない衝撃を受けたようだ。
ヽ(≧Д≦)ノ「いやだああああああっ!! 行くううううううっーーーーーーーーーー!!!!!!」
まるで爆弾が落ちたようだった。
この当時の息子は、一度感情が爆発すると立て直すまでにかなりの時間が掛かった。
(´・д・`)「息子さん、残念だけど風邪はお休みしないといけないんだよ」
ヽ(≧Д≦)ノ「いやだああっ!! バスにのるっ!! 給食たべるーーーっっっ!!」
鼻水を垂らし咳き込みながら暴れる息子。
息子は園のバスと運転手のおじいちゃんが大好きだった。
必ず乗り込んだ時に運転手さんにハグをして、ひとしきり甘えてから席に座るという『ジジババキラー』っぷりを発揮する息子。運転手のおじいちゃんはうちの息子にメロメロであった。(卒園式など息子が抱きついて離れなかったので、運転手さんは泣きながら挨拶してくれた)
そして、園の給食がマジで美味いのだ。
その園は専属の栄養士さんと調理師さんがいたのだが、その調理師さんがとんでもなくハイパーな腕前だった。
ラーメンはスープから仕込み、どんなアレルギーにも完璧に対応。和洋中なんでも作り、スイーツなどの種類も半端なく多かった。(ちなみに園にレシピをお願いすると、一品好きなものだけ教えてもらえる。年に数回クラス毎にリクエストメニューも作ってくれるサービスが良い)
一度、給食の試食会に行ったのだが、その場にいたママたち全員が「調理師さん嫁に欲しい!!」と叫んだほどだ。
。゜(゜´Д`゜)゜。「給食、麻婆豆腐ぅぅぅぅっ!!」
(´・д・`)「…………母ちゃんも食いたいわ」
。゜(゜´Д`゜)゜。「マーボードーフーっっっ!!」
※ちなみに息子は親に配布された献立表も読めたので、給食のメニューは全て覚えていた。
午前中は「園に行く!!」と泣き叫び、午後は「今、車で園に行ったら帰りのバスに間に合う?」と聞いてくる息子をなだめるのに精根尽き果ててしまった。
そして後日、麻婆豆腐を夕飯に作らされたのであった。
そんな園が大好きだった息子は無事に卒園して小学生に。
普通の小学校の支援学級で、最初は不安もあったが楽しく通ってくれる。
そう…………入学から現在まで、楽しく通っているのだ。
そして張り切って通っていた一年生の二学期、秋も深まるある朝にそれはきてしまう。
(´・д・`)「鼻水出てるな〜。病院行こうか?」
Σ(゜д゜lll)「!!!!!!!?」
鼻水の他に少々咳も出ていた。
この時にはコ〇ナが猛威を奮っていたので、疑わしきは罰せず……ではなく、疑わしきは欠席の勢いであった。
しかし…………
ヽ(≧Д≦)ノ「いやだああああああっ!! 行くううううううっーーーーーーーーーー!!!!!!」
(´・д・`)「息子さん、誰かに風邪伝染すかもしれないんだよ?」
ヽ(≧Д≦)ノ「いやだああっ!! 算数やるっ!! 給食たべるーーーっっっ!!」
デジャブ。
息子の通う市立の小学校は自校給食で、栄養士さんと調理師さんたちがかなりのエキスパート集団だった。市内でも『この学校の給食美味い!』と評判が良いのだ。
入学してすぐに試食会に行ったのだが、その場にいた父兄の皆さまが「毎日食いたい!」と絶賛している。
ちなみにこの日のメニューは『秋の味覚グルメ給食』となっていて、秋刀魚の塩焼きと梨が出てくる予定だった。息子が大好きな定食メニュー。
。゜(゜´Д`゜)゜。「給食、さんまぁぁぁっ!!」
(´・д・`)「…………母ちゃんも食いたいわ」
。゜(゜´Д`゜)゜。「梨ぃぃぃっっっ!!」
息子、学校を休む…………のを拒否!!
本当にデジャブである。
しかし担任の先生に確認したところ、地元の小児科の始まる時間が早いことと、息子の症状が軽いということなら遅れても学校に来ても良いとお許しが出た。
学校へ行く用意をしてから病院へ向かい、そのまま車で小学校まで送って行くことに。
ヽ(≧Д≦)ノ「おかーさん!! 早く!! 遅刻しちゃう!!」
(´・д・`)「いや、もう遅刻だよ(薬局で薬ももらってきたし)」
ヽ(≧Д≦)ノ「二時間目終わっちゃう!!」
(´・д・`)「…………(まだ二時間目か〜)」
一応、安全運転で学校に到着し、クラスまでついて行くと二時間目の休み時間。
教室では担任の先生が待っていてくれていた。
先生を見付けた途端、ランドセルを背負っているのに飛び付く息子。先生はおはよーと言いながら受け止めて抱き上げている。
。゜(゜´Д`゜)゜。「ぐす……二時間目に間に合わなくてごめんね。ぐすぐす……」
(*´ω`*)「いいんだよ。今日は静かに勉強しようね」
※そのまましばらく先生に抱っこされてました。
先生にタメ口の上に、抱きついてゴロゴロと甘える息子。
息子の担任の先生は、若いのに支援学級をしっかり見てくれている良い人である。ついでに高身長でスポーツマンタイプのイケメンである。
(´∩ω∩`)クソっ!! 息子が可愛い!!
ショタ属性持ちではないのに、内心では先生と息子に萌えた母親がいたのはここだけの話。
この後は給食をもりもりと食べ、ちゃんと放課後デイにも行き、貰った薬をちゃんと飲んだら一日で風邪症状は治ってしまった。
『病は気から』とも言うが、本当に良かったのだろうか?
※その後、息子のクラスで風邪を引いた子供がいなかったのでホッと胸を撫で下ろしました。
息子は今日も楽しく学校へ向かった。
あの日以外は遅刻もなく、もちろん欠席もない。
・~・~・~・~・~・~・~・~
『学校に行く』
これは普段、私たちが当たり前に思っていること。
しかしこの国が平和だからこそ、それが当たり前になっている。世の中には学校に行きたくても行けない国の子供たちもいる…………
豊かな国でも色々な問題で学校へ行かない子供たちもいて、このセンシティブな内容を語るのは少しはばかられた気持ちもあります。
しかし、ちょっと考える内容であると思う。
息子が二歳の時に同じ療育施設に通っていた子が、普通の幼稚園へ通い始めたら虐められて登園拒否をしていたそうだ。
今ではちゃんと小学校へ通っているらしいが、自宅の学区では虐めた児童と同じになるので、母親の実家の隣の市立小学校へ通学しているという。
「幼稚園児の娘から『死にたい』と言われた時はどうしようかと思った」
と……その母親が言っているのを聞いて、普通に通えているというのは奇跡なのだなぁと痛感した。
バスに乗りたい。
給食が食べたい。
算数がしたい。
体育がしたい。
クラスの子と鬼ごっこをしたい。
息子は毎日、休む暇などなくやりたいことだらけ。
本当に幸せなことです。
自分は小学生の時は風邪を引いた以外に『どうしても学校を休みたい日』というのが年に一度必ずあった。
特に決まった日もなく、特に虐められている訳でも、勉強ができなくて嘆いていた訳でもなく、ズル休みだと解ってはいたがたった一日だけ、何故かものすごく休みたい気持ちになる。
(´・д・`)「年に一度なのよ。なんだったんだろうか? 親に言っても理解されなかったんだけどね……」
( ˇωˇ )「あ、それ。オレもあったわー」
うちの旦那だけが解ってくれた謎の日。




