旦那、面倒臭い好き嫌い(前編)
久しぶりの更新なのに、まさかの前後編!
今回は食べ物の好き嫌い。
うちの『宇宙人』と呼ばれたこともある旦那のお話ですよ(*´ω`*)
“好きな食べ物は何?”
皆様、コミュニケーションの一つとして、人に聞いたり聞かれたりしたこともあるでしょう。
では、“嫌いな食べ物は?”
これもよく会話に上がりますね。
人間は相手の好き嫌いを知って、その人に対してメニューを勧めたりするはず。
「食べ物の好き嫌いある?」
「特に無いよ」
…………そう。
これが、せひろが結婚したばかりの頃に旦那と交わしたセリフである。
アレルギー持ちの場合とは別で、特に好き嫌いが無いとなれば『ご飯係』としては気楽に何でも作りがいがあるもの。
うちの旦那は自衛官のような風貌なのに、意外とお子様味だったり甘味を好んだりする。そしてビールもよく飲むので、おつまみ系のおかずも大好きだ。
つまり、なんでもイケる。
ふむふむ……なんとか食べられるものを作れば良いだろう。
しかも旦那はけっこうな量を食べるので、作る方も張り切るもの。
世の中の『定番メニュー』とやらを押さえておけば、大抵のものはいけるはずだ。
『野菜炒め』…………完食。
『豚の角煮』…………完食。
『炊き込みご飯』…………完食。
『豚汁』…………完食。
『オムライス』…………完食。
( ゜∀゜)「おっし! 楽勝、楽勝~♪」
新婚の時はだいたいのメニューを日替わりで頑張りましたよ。健気な乙女心よ。
そこの読者、せひろも乙女なので取り扱い注意よ。覚えておくといい。
そんな感じで、新婚ハイにより料理無双を繰り広げた気になっていた。
………………しかし、自分はまだ知らなかったのである。
この“何でも食べる旦那”が、実は“好き嫌いがくっそ面倒臭い旦那”であったことを。
――――ある日。
今日の夕飯はパスタだな。
そう思って、色々考えた後に味付けは『ナポリタン』に決定した。
自分の母が作るパスタはツナ缶と玉ねぎの『オイルパスタ』がほとんどであり、実家はあまりケチャップは常備しなかったので『ナポリタン』はよほど材料が揃わなければ作ってもらえなかった。つまり子供の頃から具の多い『ナポリタン』は憧れなのである。
結婚当初からうちは実家とは違い、ケチャップはマヨネーズくらい常備するようにしていた。調味料だけで言えば、自分は母親よりうるさい。
ふふ……玉ねぎとピーマン、きのこがあればなんとか作れそう。あぁ、そういえばベーコンとかもいるな。ん? しまった、ベーコンだけがない。
こういう時、実家で刷り込まれた習慣というのは無意識で出てしまうものである。
後々、ベーコンときのこに関しては常に冷凍でストックをする自分だが、この頃は実家でベーコンを常備するクセがなかったのに習い、自分もベーコンを買い置きすることを忘れていた。
ベーコンがない。そこで、実家でもよく使っていた『魚肉ソーセージ』を具に使うことにした。魚肉ソーセージはストックしているし。
かくして、魚肉ソーセージ入りの『ナポリタン』が完成。ベーコンではないが、コレでもかなり味付けで美味しくなる。
うむ、満足。我ながら良くできた一品だ。
(*´∀`*)「ごはんだよ~」
( ´ー`)「はいはい…………………………あ」
旦那、黙々と食べ始めた。
モグモグモグモグモグモグモグモグ……
( ´ー`)「…………御馳走さま」
(・д・)「あれ? おかわりあるよ?」
( ´ー`)「いや……大丈夫……」
(・д・)「なんで? いつももっと食べるじゃん?」
皿に大盛(だいたい1.5人前)ではあったが、いつもはおかわりしてもう少し食べる夫である。だが、今日は自分の皿の分を食べただけで終わりになった。
(・д・)「何? 美味しくなかった?」
( ´ー`)「いや……美味しかったよ」
(・д・)「具合悪い?」
( ´ー`)「いや……悪くない」
この時、何故か自分は旦那が食事を終わらせた理由を、しつこく問い詰めた。いつもはこんなに言わないが、せひろも第六感が働く乙女である。(二回目)
こりゃあ何かあるな! 今後の結婚生活に支障をきたさないためにも原因を突き止めねば!!(第六感、フル稼働)
( ´ー`)「………………うん、いや……」
(・д・)「うん」
( ´ー`)「…………う~ん、味はいい」
(・д・)「うん」
( ´ー`)「…………う~んとねぇ……」
(・д・)「…………ハッキリ言えや」
( ´ー`)「………………魚肉ソーセージ」
(・д・)「うん?」
( ´ー`)「……あんまり、好きじゃないの」
(・д・)「えー?」
ここで好き嫌い発覚。
どうやら、うちの旦那は魚肉ソーセージに限らず、ソーセージ類は食べられるけど好きじゃないらしい。
その理論で、挽き肉やハンバーグもそこまでじゃない……と。
マジかー。一緒にハンバーガー食べてたことあったはずなのに……。
その好き嫌いを皮切りに次々と苦手なものが出てくるのだが、これはまだ旦那の面倒臭い食べ物へのこだわりの序章にすぎなかった。
このエッセイを楽しみにしてくださっている皆様、だいぶお待たせいたしました!
ネタをまとめるのに手間取りまして。
そう……ネタはあるのですよ。
まとまらないだけで…………( T∀T)
では、続きをお楽しみに!