マラソン大会、最後のコーナーで待つ。
息子のマラソン大会へ行きました。
あったことと、思ったことをそのまま書きました。
息子さん、母ちゃんは思い出に書くよ(TДT)
息子さんの学校のマラソン大会へ行きました!
平日だとそんなに親御さんたちはいないかと思ったら、意外に多くてびっくり。
一年生は二年生の後なので、二年生が走り始めの時に学校に到着。
校庭のトラックの外周で立っていると、息子が自分を見付けてこちらへダッシュ。来たのが嬉しいのか、ぶつかったり抱き付いたりしてくる。
「お母さん!お母さん!お母さん!」
「息子さんや、選手の控えはあちらですよ……」
何回か体当たりされながら思ったこと。
あれだ、ワンコがご主人見付けて駆けて来るのにちょっと似ている……と。
他の一年生は大人しく待機しているが、うちの息子はフリーダムである。『戻ってこーい!』と声をかけてくれる子も。
そろそろ出番になったため、息子、担任の先生に待機場所へ連行されていく。
……ふぅ。ちゃんと走ってくれるだろうか?
実はうちの息子は『前科』がある。
入学してすぐ、春の運動会の時に、徒競走でコーナーをショートカットしてゴールへ向かったのだ。
・~・~・~・~・~・~・~・~
その時の様子。
(;Д;)
「賞状は!? 一位だったのに!!」
( ´-ω-)
「息子さん、それは一位じゃないんだよ?」
(;Д;)
「一位!!」
( ´-ω-)
「違うんだよ」
(;Д;)
「やだぁーっ!!」
( ´-ω-)
「ちゃんと、おんなじ距離を走ってこないとダメなんだよ。息子さん、短く走ったらズルいんだよ?」
(;Д;)
「やぁーだぁーっっっ!!」
( ´-ω-)ノ(;Д;)
「頑張った頑張った……」
動きは素早いのですが、ルールが解っていない息子さん。自分の間違いを解ってくれたのは、運動会からだいぶ経ってからでした。
負けず嫌いの発達障がいの子供は、なかなか勝負事ではルールよりも勝ち負けが先に立ってしまうみたいです。
・~・~・~・~・~・~・~・~
当たり前だが、今日の持久走は徒競走なんかよりも距離は長い。
まず、校庭のトラックを一周し、学校の外へ出て直線の道路を走って折り返して、再び校庭へ戻ってトラックを一周してゴール。
約900メートル。
果たして無事にルールを守ってゴールできるのだろうか?
女子が走り終わってから、男子が走り始める。
ドキドキハラハラとスタートを待つ自分。
息子は朝も「一位になる!」と言っていたのを思い出す。
……どうしよう。また、一位にこだわってトラックをショートカットしたら。
運動会の日。最後のコーナーを走らず、中を突っ切ってゴールへ向かった息子。
あの時の、怒ってはいけないと思いながらも、正直ガッカリした気持ちが甦ってくる。
スタートの立ち位置を他の子に確認されながら、息子は横一例の真ん中にいた。
『よーい……』
パンッ!
一年生男子が一斉に走り出す。
息子は真ん中くらいだろう。
ちゃんとトラックを一周して、学校の外の道路へと向かっていく。
自分はそれをしっかり見守ってから、ゴールより手前の最後のコーナーのところへ移動した。もしも、息子がショートカットしたら、自分の前は通らないで終わるのだ。
運動会の時はゴール前で待っていた。
親の方へ向かってゴールはしたが、それはけして喜ぶようなゴールではない。
本当は親として、ゴールしたこと自体を誉めてあげれば良かったのだが、なんだか誤魔化すような気分になり、その時は息子を諭してしまった。
だから、ちゃんと最後のコーナーを曲がれたら誉めようと決心したのだ。
しばらくして、校庭へ一年生男子が戻ってきた。
予想はしていたが先頭は息子ではない。
一人、二人…………五人くらい前を通り過ぎていった頃に、校庭に息子が戻ってきたのが見えた。
息子がだんだん近くに来て…………
ニヤリ。
コーナーを曲がる際に、こちらに余裕の笑みを浮かべて走りすぎていった。
うわぁああああんっ!!
息子さーーーーーーんっ!!
ゴールへ向かう背中が涙でボヤけるぅっ!!
ちゃんとコーナー曲がって最後の直線を走っていったよ。ショートカットしないで走ったよ。
一年生全員走り終わった後、やはりレトリバーの子犬のように突進してきたが、今ならムツゴ○ウさんの如く寛大な心で受け止められる!
「走ったよ~!!」
「頑張ったね、頑張ったね~!!(涙)」
結果は12位でしたが、それを誇らしげに言う姿にまた泣きそう。
息子、マラソン大会を無事に終了。
日々、成長しているなぁと思わずにはおれない一日でした。
~~おまけ①~~
「走ったよ~12位だったよ~!!」
あちこち、いろんな人に言って回る息子。
そんな姿を微笑ましく見ていたら、一人の上級生が近付いてくる。
「頑張ったな!」
「うん!」
おやおや、どうやら息子を知っているお兄さんのようで…………
「1位じゃないけど、12位だよ!」
「そっか、11引いたら『1位』だな! やったじゃん!」
「うん!」
爽やかな笑顔で息子の頭を撫で撫で…………
お兄さん、なんかイケメェェェン!!
理屈は解らないが、言い方に一瞬ハート持ってかれそうになったわ。
きっと彼は『真のイケメン』になると確信。
小学生のうちから滲み出ているらしい。
~~おまけ②~~
マラソン大会の間、息子の学校の校長先生と教頭先生が仲良く談笑をしているのを目撃。
校長:高身長、スレンダー、紳士系イケオジ。
教頭:小柄、温和、癒し系イケオジ。
あかん、萌える。
思わずガン見。
その他、教諭の皆様がイケメン、可愛い系女子の比率が高い。
何、何なの!? レベル高ぇ!!
息子の小学校が目の保養所になっておる!!
……不純な動機で、息子のマラソンが終わっても最後の六年生まで見てきちゃったよ。やべぇ、心の中が漏れたら通報される。
そして、帰宅後。
今日の息子の連絡帳に、『最後まで子供たちの応援ありがとうございました!』と、先生からお礼の言葉が。
「………………うん。そういうことにしよう」
子供たちと一緒に、先生たちを見て萌えてました……とは、口が裂けても言えないのであった。