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第六幕 銀髪赤目

この主人公はフィクションです。言うこと考え行動はなんら現実と関係ありません。

孫子曰く、

将(トップの者)とは

智・信・仁・勇・厳

の五つを持たねばならない。


まっ、意味は知らないけどね。




■■■






さて、気弱なエーリカをどうやって尊敬される立派な魔帝にするか?、これがかなりの難問だったりする。

なにせ一番の原因がエーリカ自身の性格ときている。

まさか、「明日から性格を変えて」と言ったら変えてこれる訳でもなしに。つーか、そんな簡単に解決していたら苦労はしていないだろう。

更に悪いことに、かつては努力したといのに今の政治に参加できてない現状ということは、政治能力も大臣や将軍から任せてもらえない程に低いということだ。

まさに八方塞がり。だめだこりゃ。


まあ、一番最悪なのは相談相手が自分だということだな。

自慢じゃないが自分は学生時代から相談事を持ちかけられた事がほとんど無い。

別に友達がいなかった訳じゃないぞ、ただ単に面倒だから適当にあしらっていただけだ。

とか、そんなことは置いて。

さて、どうしよう。

う〜〜ん、やっぱエーリカ自身の主体性の無さも問題なんだよな。どんな魔帝になりたいかと聞いても「立派な魔帝」としか返ってこない。

本人に明確なビジョンが無いからこっちも方向性を決めれない。例えば先輩にジュースを買って来るように頼まれた時「なんでもいいよ」が一番困るのと同じだ、せめて炭酸系とかお茶系とかと言ってもらえないと選択に非常に困る。今まさにそんな感じ。

非常に悩む。困った困った。

こうなったら仕方がない。


「まっ、おいおい考えましょ。」


投げだしちゃえ。

解からないものは解からない。いつか時が解決するさ。

「そうですか・・・。」

ちょっと残念そうな顔をするエーリカ。

因みに今自分はエーリカと一緒に夕食の最中だったりする。

本来であれば、魔帝専用の食堂で食事をしなければいけないらしいのだが今日は我が儘を言って自分と寝室で食べている。

「誰かと一緒に食べるのが夢だったんです。大臣達との会食は緊張しちゃって美味しく食べれませんし。」とのエーリカの弁である。

そういう訳で、向かい合いながらミケさんが運んでくれた料理を食べている訳だが、やはり日本食が食べたくなるのはホームシックだからだろうか。それとも考え事をしたせいなのか。

まあ、どちらにせよ当分は、下手をしたら死ぬまで白米を食べれないのは悲しい。

「?、どうかしましたか?」

「いえいえ、なんでもないです。気にしないで下さい。」

頭に疑問符を乗せるエーリカに慌てて誤魔化す。

どうやらエーリカは、自分が元の世界に帰りたいと言うと辛気臭い空気で悲しい顔をするようなのだ。

不思議に思い理由を聞いたら、自分がこっちの世界に来ることになった原因である壊れた魔方陣、その合わさった転送魔方陣と召喚魔方陣の内、転送魔方陣はエーリカがやったものらしい。

というのも、最初に自分がいた部屋、あの部屋は皇族しか入れないシェルターみたいなもので、出入りは転送魔方でしか出来ないらしく、その部屋でエーリカはよく考え事をするそうだ。その日も部屋で考え事をして(何故か落ち着くらしい)、寝室に戻ろうと魔方陣を発動させたら、突然自分が現れたということらしい。

つまり、自分が異世界に来た原因の一端を担った訳であり、その責任を感じているとのことだ。

それを聞いた時は本気で殴ろうかと思った。


実際は殴ってないよ?


因みに何故、召喚魔方陣があったのかは知らないらしい。まあ、いいや。

そんなこんなでエーリカに対して帰りたいと言うのは控えることにした。一々辛気臭い雰囲気になるのはこっちも辛いからね。

それに積極的に帰る方法を探してくれそうだ。


「毎日こうやって食事をしたいですね?」


探してくれるんだよな?

頼むよオイ。


「・・・やっぱり帰りたいですか?」

あ〜〜、まためんどくさい気弱モードに突入しそうだよ。

仕方ない

「いえいえ、、ちょっと考え事をしてまして、そうですね、思った事を伝える道具があればエーリカさんに会議の最中にも助言できるのにな〜と思いまして。」

THE・話をそらす。


「ありますよ。」


成功!

・・・てっ、あるの!?


「これです。」


話題そらしのために言った道具があるのは驚きだ。

そんでもって渡された道具を見てさらに驚いた。


「・・・猫の人形?」

「間違いました!こっちです!。」

と言って手渡されたのは1つの小さなイヤリング。

どいしたら猫の人形と間違えるのかは置いといて、

「これを付ければいいんですか?」

自分はイヤリング(ピアス)を付けたこと無いんですけど、

「はい、魔力を込めながら右耳に付けて下さい。」

「無理です。」

自分に魔力なんてありません。

「な、なら私がつけてあげますね。」

食事の途中だというのに席を立って自分の横まで歩いて来るエーリカ。

仕方ないから、゛頼みます゛と、イヤリングを返して被りっぱなしだった帽子兜を取って髪の毛を隠す用のバンダナ姿になる。

バンダナをした理由は帽子兜だけだと隠しきれないと判断したからだったりする。

「動かないで下さいね〜。」

はいよ〜。

んじゃお願いしま〜〜す、って!


「熱ぃぃぃ!!」


ゴンッ!ゴトッ!

ゴロゴロ!

何っ?

何!?

なんなん?

めっちゃ熱かったんだけど!。右耳に強烈かつ大胆な炎を感じたんだけど?

椅子から転げ落ちると両手で耳を押さえつつのた打ち回る自分。

「だっ、大丈夫ですか?」

大丈夫じゃない。

燃えてない?自分の右耳燃えてない?

口調も変になったぞ。


「ごっ、ごめんなさい。魔力を込めすぎました。」


ああ、そうなの?

まさかドジッ子属性まで付随してるんじゃねいよね?。

まあ、いいや。熱さも収まったし。


「熱つつ・・・これでいいんですか?」


よろよろと立ち上がりながら自分の右耳を触ってみる。耳たぶの辺りに違和感を感じるからちゃんとイヤリングは付いているんだろう。しかも、耳たぶを貫通させたというより耳たぶから生えてるような不思議な感覚だ。

「それじゃあ私も付けますね。」

と、エーリカは左耳に同じ形のイヤリングをつけている。

まるで吸収されるように耳たぶにイヤリングが付いていく様はさすが魔法だなと変に感心させられる。

「これでよしっ♪」

トンガリ帽子兜を被り直しながらエーリカを眺めていると、

『あ〜あ〜、聞こえますか。』

ん?

空耳?が聞こえる。

『どうですか?私の声が聞こえますか?」

なるほど、こうやって相手にテレパシーみたいな感じで言葉を送るのか。

「聞こえますよ。」

『よかった。それならイッヒから私に声を送って下さい。』

どうやって?

「どうやって?」

やり方を教えて下さいよ。

『念じてみて下さい。』

簡単すぎる。

まあ、いいや、やってみるか。

『あ〜〜、只今マイクのテスト中、只今マイクのテスト中。』

『聞こえました♪。けど、どういう意味ですかそれ?』

『気にしないでください。食事の続きをしましょう。ああ、そうだ、エーリカさんは右耳に別の装飾品を付けた方がいいですよ。お揃いの、しかも念話機能付きときたら他の方から見れば怪しい関係と噂されかねませんからね。』

『でも私は気にしませんよ?。』

笑顔で何爆弾発言してるんだよ。

『気にしてください。それでもし自分が人間だとバレたらどうするんですか。』

そして魔帝としての自覚をもっと持ってくれ。スキャンダルてーのは権力者にとって一番怖いんだから。ただでさえ自分のせいで怪しまれてるっていうのに。

『わ、わかりました。』

頼みますよ?

『じゃ、改めて食事をしましょうか。』


そう言って念話を打ち切ると二人で食事を再開する。


あっ、このスープおいしい。




■■■




念話の練習を兼ねた食事も終わり、昨日与えられた自室に戻る。

調度品がほとんど無い殺風景な部屋で、メイドのチェルシーさんに準備してもらったタオルと洗面器に入った水で体と髪を洗う。

風呂に入りてーなー。と思いながらも公衆浴場なんて行ったら即行で人間だとバレるな〜と気づき、はぁ〜と溜め息をつく。

渇ききってない髪の毛と、イヤリングを生まれて初めてつけた耳を大きめのバンダナで隠して、これまたチェルシーさんに準備してもらった寝間着に着替える。まあ、寝間着というかバスローブなんだが。

「知り合いには絶対に見せられないな。」

なんて独り言を呟いてしまう。

だって似合ってないんだもん。

まあ、いいや。

脱いだ服はナイスなタイミングでタオルと洗面器を回収しにきたチェルシーさんに洗濯を(すいませんねと謝りつつ)頼んで渡し。後は寝るだけとなる。


考えてみれば昨日からまともに寝てないんだよなー。それに、一人で何もしないでゆっくりするのもこっちの世界に来てから初だな。

はぁー。


何してるんだろ自分。


真っ暗になった部屋の窓から外を眺めているとそんなことを思ってしまう。

見知らぬ星空、まあ、星座に詳しくないから知ってる星空っつーのもないんだが、それでも違和感を覚える外の景色。電気の明かりなど一つも無く、ゆらゆらと揺れるたいまつかロウソクの火だけがちらちらと見える。雲も空気も風も音も光も影も何処か、何か、曖昧だけれど確実に地球とは違う。


「どう見てもあの飛んでる奴はドラゴンだよなぁ。」

もはや溜め息すら枯れてしまう。

たしかに納得したし、約束したし、諦めたけど、それでも、それでも現実を直視することはなかなか辛いものがある。

「なんで自分がこんな目に。」

これは本音。

「帰りたいなー。」

これも本音。

「いったいどうしたらいいんだろ。」

これだって本音。


一人でいると心細くなるというけど本当らしいね。

ダメだ、弱音しか出てこない。


    ハハッ。 



ボフンッ。


と、無駄に大きなベットに大の字姿で倒れこむ。


「・・・寝よう。」

なんか疲れた。


呟きながら両目を隠すように右腕で顔に乗せる。


エーリカの前で見栄を張って、ミケさんの前で道化を演じて、大臣やら将軍の前で真面目と偽って、味方ですと嘘ついて、異世界で生きていく振りをしつ、決意したつもりになって、微笑んでもらおうと頑張った気になって、現実を受け入れきれてなくて。

とにかくもう、疲れた。

ギシギシと体が軋む。

ギリギリと心が歪む。

真っ黒な網膜に映るのは脳の記憶から再生された元の世界の光景。

実家が写り、住んでいたアパートが写り、会社が写り、仕事場が写り、通っていた高校が写り、友人が写り、親友が写り、上司が写り、後輩が写り、先輩が写り、知り合いが写り、通学路が写り、通勤路が写り、駄菓子屋が写り、床屋が写り、美容室が写り、ラーメン屋が写り、コンビニが写り、海が写り、山が写り、川が写り、橋が移り、夕日が写り、朝日が写り、ペットの猫が写り、兄が写り、父が写り、母が写り、祖母が写り、祖父が写り、思い出が写り、忘れ物が写り、あれが写り、それが写り、あそこが写り、そこが写り、何かが写り、誰かが写り、自分が写る。

今はなにも見たくないし、なにも聞きたくない。

どうしよう?、どうやって生活していこう?、どうやって帰ろう?、どうやってエーリカを立派にしよう?、どのようにして信頼されよう?、明日の服をどうしよう?、明日の予定をどうしよう?、なにをしよう?、なにかをするためにどうしよう?、バレないためにどうしよう?どうする?バレたらどうする?どうするためにどうする?どうするためにどうしよう?どうして?どうしようもないならどうする?どうすることも出来ないならどうしよう?どうしてこうなったんだろう?

今はなにも考えたくないし、なにも悩みたくない。

休みたい。

眠りたい。

もう、なにもしたくない。


オヤスミ



と、顔に乗せていた右腕をどかした瞬間




天井と目が合った。




嗚呼、間違えた。天井じゃなくて天井の隙間から見える赤色の目と目が合った。

なんで?


どうして天井に目があるの?


パカッ!


「・・・天井板って開くんだ。」

なんて見当違いな言葉しか出てきません。

脳の処理がついていきません。


シュタッ!


っと、降り立ってきたのは赤い目をした銀髪のにーちゃんだった。


で、自分にどうしろと?


「よ〜う。たしかこの部屋は空き部屋だったはずだが。」


銀髪にーちゃんが自分に向かって話かけてくる。


「しかもてめぇ見ない顔だな。誰だいったい。」


ツンツンした声と言えばいいのだろうか?しかも若干ドスがきいてる。さながら町のチンピラだ。腰に装備した剣も気になる。

絶対に衛兵なんかじゃない。

お前こそ誰だ!?


「なんか言ったらどうなんだ、ええっ?オイッ!」


あれ?

もしかして今、自分ピンチ?

仕方ない。こうなったら。

「こんばんは。今夜は星が綺麗ですね。もしかして清掃の方ですか?夜遅くまでご苦労様です。」

全力で誤魔化せ。

さすがに寝転んだままだと格好がつかいないにでゆっくりと上半身だけ起き上がらせる。それがひどく気だるく感じる。危機感よりも睡魔が絶対に勝ってる。


「はぁ?ふざけてんのかてめぇ。」


いや、結構本気。少なくとも天井からやってくるより真面目。

というか眠いんだよ。目が見開けないし、ちょっと霞むし。


「・・・・ふざけてなんかいませんよ。そういう貴方こそ何者ですか?」


「はっ。驚いて叫び声を上げねーと思ったら随分と余裕綽々じゃねーか。だいたい分かるだろこの格好みたらよ。」


そう言われて謎の銀髪にーちゃんを見てみる。

動きやすそうな紺の服装に剣とナイフ。


結論


「あ〜あ、暗殺者でしたか。」


そう云えば侵入者がどうのこうの言ってたっけか。

この銀髪にーちゃんだった訳ね。

「エーリカさん、ああっと魔帝閣下なら違う部屋ですよ。その扉を出て右側の一つ目の扉です。」

さすがに自分はターゲットじゃないだろう。たぶんエーリカと間違えたんだなこの銀髪にーちゃんは。


「・・・・・・てめぇ、本当に何者だ?俺に動じねーばかりか魔帝の居場所を教えるとか、しかも今、魔帝閣下のことを呼び捨てにしただろ。まともな家臣ならそんな言葉は言わないぜ、オイ。殺す気で出てきたってーのにずいぶんと肩透かしを喰らわせてくれるじゃねーか。」


もし自分に殺気を感じる能力があったら絶対にびびっただろう目付きになる銀髪にーちゃん。

怖い怖い

でも残念ながら自分にはそんなスキルは無い。

眠い眠い

「何者と聞かれましても・・・自分は魔帝閣下の付き人のイッヒといいます。よろしく。」


「・・・・・・」


あれ?

黙っちゃったよ。

自分変なこと言ったかな。


「魔力を全然感じさせねー癖に随分と落ち着いてるじゃねーか。けっ、ただ単に様子を探るだけのつまんねー仕事だと思ったら、最後に面白れー奴に会えるとはな。はっ!」

「そりゃどーも。ところでもういいですか?自分眠くて仕方ないんですよ。」

コッコリ、コッコリと船を漕いでる状況である。


「はっ!メイドどもが話してた謎の付き人つーのはてめぇのことか、予想以上に楽しい奴じゃねーかオイッ。魔帝閣下の付き人ってーのは楽しい仕事みたいだな。俺もやってみたいぜ。」

「そうっすか?なら今度は自分が雇いますよ。金額はエーリカ、ああっ魔帝閣下に言えばいくらでも出してくれそうですし。」

眠さで自分が何を言っているのか解からなくなってきた。銀髪にーちゃんが言った言葉も耳から脳までの間に露散していくようだ。

というか、暗殺者ってことは何気に自分命の危機を向かえてない?

「はっ!?、きひひひひひひひひひひひひひ。楽しいなぁ、ずいぶんと楽しい奴じゃねーか。俺を見ても叫ば声を上げねー、暗殺者だと分かってもビビるどころか警戒すらしねーとはなっ!。きひひひひひひ。気に入った、気に入ったぜ。よっし!てめぇのことは報告しないでおいといてやる。どうせ今回の仕事だってただ城に忍び込んで様子を見るだけだったしよぉ。こんなつまんねー仕事しかくれない依頼人に立てる義理もねーや。きひひひひひひ。」


「そいつはどーも。でもそんなに喋っていいの?゛秘密を知ったからには生かしておけない゛とかは無しですよ?」


「きひひひ。てめぇも後で゛こいつが例の侵入者だから捕らえろ!゛なんてのは勘弁だぜオイ。」


「そんな不粋なことはしませんよ。」

「きひひ。そいつは豪勢なこって。」

さも愉快そうに笑う銀髪にーちゃんん見ながら自分の意識は半分あっちの世界に旅立っていく。

「っと、ちょっと会話に熱中し過ぎたか。そろそろおいとまさせてもらうぜ。じゃーな、死んだ目の付き人さんよぉ。」

死んだ目って、これはただ眠いだけだ。

なんて、自分が文句を言う前にシュタッと、銀髪にーちゃんは天井の穴に飛び込んでいった。

なんつージャンプ力だ。

「おおそうだ。気に入ったついでに一ついいことを教えてやろうか、近いうちにこの魔帝国でなんかデカイことが起こるぜきっと。」

そいつは親切にどーも。 

「天井板はちゃんと閉めていって下さいね。」

でも自分には関係無いね。なんたって眠くてしょうがないから。


「きひひ。やっぱ動じねーか。さすが俺が気に入っただけはある!じゃ、運があったらまた会おうぜ。」


カタン


と、天井板が閉められ。部屋の中は急に静かになる。あたかも銀髪にーちゃんが自分の幻覚だったかのように漆黒と静寂だけの空気が漂うだけとなった。



パタンっ。



と起こしていた上半身を再びベットの上に預ける。

頭が朦朧とする。

耐えられない睡魔によって目蓋が閉じられていく。

もうなにも解らない。もうなにもいらない。

銀髪にーちゃんが最後に言っていた゛デカイこと゛を考える前に、自分の意識は深い泥沼の底に沈んでいった。

つまり、今度こそオヤスミ







そういえば銀髪にーちゃんは最後まで名乗らなかったな。



ま・・・いいか。

主人公であるイッヒの口癖の「まあ、いいや(いいか)」。これは後ろ向きな発言ともとれますし前向きとも言えます。「まあ、いいや」と言って「次だ次」と先を目指しているようにも、「まあ、いいや」の後に「どうせダメだろ」と諦めたようにも思えます。自分だけかなぁ?主人公がどっちの意味で使っているかは作者もよく解ってませんが、少なくともヒーローの口癖では無いでしょう。

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