第五幕 大臣将軍
この物語はファンタジーです。
登場する人物名等はなんら関係性がありません。
この物語はフィクションです。
そうじゃなかったら困ります。
やあ、久しぶり。
よぉ、元気にしてた?
おっ、奇遇だなぁ。
おー、また会ったな。
じゃ、またな。
『ところであいつ誰だっけ?』
■■■
「こちらが魔帝閣下様の執務室になります。」
もう少し塩味が効いて欲しいと感じた異世界初の料理を食べた後、再び新しいメイドさん(ネコミミじゃなーい)が自分をエーリカがいる執務室とやらまで案内してくれました。
いやはやゴシック風建築というやつなんかね?。どうにも慣れない城の廊下は歩いただけで自分の精神力を削っていくようでしたよ。
カーペットを土足で歩くことに抵抗を感じるのは日本人だからですかね?それとも自分だけ?
まあ、一番の原因は、すれ違う人(?)達に自分が人間だとバレないかトンガリ帽子兜を被りながらハラハラドッキドキしてたからなんだが。
いやー、結構歩いたし、いろんな人(?)とすれ違ったな。
メイドさん(残念ながネコミミさんは一人も居なかった)や下っぱ役人やら警備の兵士とかがいたね。
警備の兵士に声を掛けられた時は心臓が止まるかと思ったよ。いやマジで。
まあ、その時は自分を案内してくれたメイドさんがエーリカの客人で新しい付き人だと説明してくれたんだが。
チェルシーさん(魔人族・独身・セミロング茶髪・泣きぼくろがチャームポイント) ありがとう。
コンコン
「魔帝閣下様。イッヒ様をお連れいたしました。」
「・・・どうぞ、入ってちょうだい。」
ガチャリ
と、開けて。
バイバイチェルシーさん
バタン
と、閉める。
「どうも。お久しぶりです。」
「待ってましたよイッヒ。」
笑顔で自分を迎えてくれるエーリカ、
こっちは緊張しっぱなしで朝から疲れてんだよ!と、寝不足からくるイラつきを押さえつつ軽く挨拶をする。
まあ、お久しぶりもなにも実際には二時間も離ればなれになってなかったんだけどね。
「しかし、もっとしっかりと説明して下さいよ。おかげでミケさんに睨まれたじゃないですか。」
本棚と書類に囲まれた部屋を見渡しながら巨大な木製テーブルに座ったエーリカに向かってやや呆れながら言う。
「そっ、そんなこと言われましても〜。」
ペッタンペッタンと紙に黄金の判子を押しながら答えるエーリカ。
する事も無いのでエーリカの横に積みあがっている書類を一枚手に取って読んでみる。
『ラクトア地方水害報告』
ー第3次報告書ー
項1・死傷者数
項2・損失額内訳
項3・救済措置状況
項4・救済額内訳
項5・その他
読めた。
知らない文字だけど読めた。
ありがとうご都合主義
ありがとう壊れた魔法陣
・・・しかし、初めて読んだ異世界の文字が水害報告書ってどうなのよ?
そんなモヤモヤ感を覚えつつ水害報告書を元の位置もどして、改めてエーリカを見る。
やっぱ黒のドレスなんだ。まあ、似合ってるからいいけどね。
「それで、自分は何をしたらいいんですか?」
ペッタンッ!
と、最後の書類に判を押し終えたエーリカが自分を見つめ返す。
あっ、寝癖発見!
「え〜とっ、この後に会議があるので一緒に出てくれますか?」
「いいですけど何も出来ませんよ?」
政治なんてさっぱりだ。
「構いません。私の近くに居てくれるだけでいいです。」
自分は精神安定剤の一種か何かか!?
「それに、きっとイッヒさんなら私には手に負えない問題でも解決してくれるはずです。」
異世界にいる時点ですでに自分には手に負えない状況なんだが?
そこんとこ理解してくれ。
「かのノブナガもよく天才的な閃きで数々の苦難を導いてくれたといいますから。」
だから信長なんかと比べるんじゃねーっつーの。
自分はあくまで一般人スキルしかないんだから。
まあ、いいや。
「了解しましたよ。だけど、くれぐれも自分が人間だとバラさないで下さいよ?。自分はあくまでエーリカさんの付き人の魔人なんですから。詳しく聞かれてもはぐらかして下さいね。」
まあ、する事ないしいいや的なノリで了承しますか。
「分かってます。だからイッヒさんも何か気付いた事があったら私に教えて下さいね。」
優しく微笑むエーリカ。
なら気付いた事をひとつ。
「頭のてっぺん、寝癖ついてますよ。」
■■■■
時間は経って午後です。
午前と午後の概念が存在することと、時間の感覚が変わらないこと(エーリカによると1日が24時間で一年は365日なのだという。ありがとうご都合主義。)に軽く驚きつつ昼食を二人で食べました。
んで、場所を移して会議室です。
「では、これより定例会議を開始いたします。」
恰幅の良いオジサンが開催を宣言して始まった会議とやら。
U字形のデカイテーブルを囲んで椅子に18名の男女が座っている。
ちなみに自分は付き人なので座れない。さっきからずーーーーーっと、エーリカの左斜め後方に立ちっぱなしだ。
疲れる、頭が重い、空気も重い、いまだに直ってないエーリカの寝癖が気になる。
なんて考えながらね。
暇だから参加者の何人かを紹介しようか。
テーブルの中央、U字のてっぺんに座っているのが寝癖のエーリカ。
その右側にいる太ったおっちゃんが右将軍のロッソ伯爵、その奥にさっき開催を宣言したカイテル伯爵、さらに奥に座っている金髪イケメンのキザっぽい男が、政務長のレイモンド伯爵。その隣の病気なんじゃないかと心配になるほど青白い顔をした外務長のカーン男爵である。
反対側に座っているダンディーなオッサンが左将軍のグナイゼナウ大公。その隣にいる大人の女性な雰囲気を漂わせている吸血鬼が左大臣のドーラ公爵さん。さらに隣が兵務長・ミノタウロス族のネロガイウル男爵、角がチャームポイントの♂である。
後はめんどくさいから省く。
あっ、あそこで給仕してるのネコミミはミケさんじゃないか!!
おーい、ミケさーーん。
「・・・・・・・・・」
アイコンタクト失敗。
ちょっとショック。
「魔帝閣下。その後ろに控えてる者はいったい誰ですかな?。この会議には選ばれた者しか出席できないはずですが。」
太っちょロッソ伯爵が自分を蔑んだ目で見て言う。
あいつ嫌いだ。
「え〜〜、彼は私の新しい付き人です。名前はイッヒと言います。私の権限で出席させてます。」
やっぱ魔帝としての威厳に欠けてるよなエーリカは。
「ふんっ、いくら魔帝閣下の権限といえども付き人風情を重要な会議の場に同席させるのはどうかと思いますがなっ!。」
やっぱ太っちょロッソは嫌いだ。
「まあまあ、いいではないですかロッソ伯爵。この会議にはメイド達だって居る訳ですし、魔帝閣下に付き人が居てもなんら問題は無いでしょう。」
グナイゼナイ大公さん、あなたは好きになれそうだ。
「そうそう、それに゛同席゛はしてないわよ。だって彼は゛立って゛るもの、椅子には座ってないわ。そうでしょうロッソ伯爵?」
ドーラ公爵さん。あなたも好きになれそうです。でもなんか視線に危機感を覚えるんだが?
確か吸血鬼だっけ・・・。
「ふんっ!まあグナイゼナウ大公殿とドーラ公爵殿がそうおっしゃるなら私は構いませんな。見たところ大した魔力もないようですからな。」
弱くて悪かったな。
「じがじ、ぞの帽子は取っだらいががですがな、ざずがに失礼だろう?イッヒ殿どやら。」
痛いところ突いてくるなネロガイウルさん。あんただって牛の頭を被ってるじゃねーか。
雑音みたいな声のくせに。
しょーがない、このトンガリ帽子兜を脱ぐわけにもいかないからエーリカに説明を任せますか。
「・・・・・・」
オイッ?
「・・・・・・」
オイッ!
「・・・・・・」
黙ってねーでなんか言えよエーリカ。全員の視線を一身に集めて恥ずかしいじゃねーか。
「イッヒ殿?」
あ〜〜もう!しゃーない。
「・・・申し訳ございません。この帽子を被ったままなのが皆様に対して並々ならぬ失礼になることは身に染みて理解しておりますが、自分にとってこの帽子を被ることが魔帝閣下に対する忠誠心の表れとしておりますので取るわけにはいかないのです。゛魔帝閣下以外に帽子を取った姿を見せない。゛それが自分が魔帝閣下の付き人をやる上での約束事でございます。したがって自分はこの帽子を取るわけにはいかないのです。ご了解いただけますでしょうか?」
嗚呼、ミケさんの視線が痛い。『こいつ、この場でもまだそんなこと言うのか』的な目で睨んでくるよ。
「ぞうが、ならば仕方ないな。」
おおう、思った以上にネロガイウルさんは単純みたいだ。
「仕方ないではない!そんな馬鹿らしい話なんぞ聞いたことも無い!即刻そのおかしな帽子を取らんかっ!」
少し黙れロッソ。
「口が過ぎますぞロッソ伯爵っ!その言葉は魔帝閣下に対する侮辱であろう。今すぐ撤回せぬか!」
「わらわも同意見ですわ。ロッソ伯爵は言葉を選んで発言してはいかがです?」
「なんだとっ!?」
どうやらロッソ伯爵とグナイゼナウ大公&ドーラ公爵は仲が悪いみたいだね。
「お三方共静粛にして下さい。この場は国の方針を決める場であって喧嘩をする場ではごさいませんぞ。」
これはカイテル伯爵。
どうやらこの人(?)が司会やら調整役をしているようだ。
「僕もそう思う。ロッソ殿もグナイゼナウ殿もドーラ嬢も仲良くしようよ。ましてや美しい魔帝閣下の御前ですよ?ちゃんと僕みたいに優雅にしてなきゃ。」
なにやらポーズを決めながらしゃべっているのはレイモンド伯爵。イケメンの上に身振り手振りがいちいちキザっぽい。
個人的にムカつく。
「黙れ若造がっ!貴様のそのわざとらしさの何処に優雅さがあるというのだ!」
さっきからキレっぱなしのロッソ伯爵。
血圧が心配になってくる。
「いや〜、優雅さが理解できないとは可哀想な方ですね。僕が今度指導してあげましょうか?」
「なんだと!私を馬鹿にしておるのか!?」
「ウフフフ、ロッソ伯爵にはレイモンド伯爵の指導がきっと似合いますわ。」
自分の帽子の話すら空の彼方に飛んでいった感じなんだが。こういった場合に魔帝であるエーリカが話をまとめるんじゃねーの?
こいつ何もしゃべって無いんだが?
仕事しろよエーリカ。
「ゴホンッ!!」
おおっと、ビックリしたね。
いきなり咳きとかしないでよカーン男爵。
「ゴホッ!ゴッホッ、ガッ!ゴホッゴホッ!グッ!ゴホッ!」
いや、本気で大丈夫?
青白い顔でそんな激しい咳きをされるとマジで死んでしまいそうで恐いんだが。
「ゴホッゴホッ!・・・ウグ・・グッ・・・失礼シタ。」
いや、失礼とかそんなレベルの咳きじゃねーよ。軽くひくって。
って、あれ?
どうやらカーン男爵の咳きにみんな驚いて静かになったみたいだね。
チャンスですよカイテル伯爵。
「・・・大丈夫ですかなカーン殿。」
「・・・・・・モンダイナイ。会議ヲ進メテクレ。」
問題なきゃ咳なんかしないって。
まあ、いいや。
しかしこのカーン男爵って人(?)は独特のイントネーションで喋るな。
聞き取りずれーよ。
「・・それでは、本題に入らせて頂きます。まず先月発生いたしましたラクトア地方における水害の報告をレイモンド伯爵お願いいたします。」
「いいよ。それでは皆様、お手元の資料をご覧下さい、まず・・・・・」
ようやくまともに会議が始まったな。
「・・・・次項に移ります。昨日このバルケン城に侵入者がいた件について、ネロガイウル殿お願いします。」
「うむ、まず結論がら言うとだな・・・・」
暇だな〜〜。
「それは怠慢というものであろう?ドーラ公爵。」
「あら?ロッソ伯爵こそ職権乱用というものではありませんの?」
「なんだと女狐がっ!!」
眠い・・・
「静粛に!閣下の御前ですぞ。」
「そうだよお二人さん、僕みたいに誰とでも仲良くしなきゃ。」
足が疲れてきたな〜。
「ソノ件ハ無理ダト言ッタハズダガ。」
「いえいえカーン男爵の事を言ってるわけではないよ。僕が言いたいのは・・・」
自分いったい何してんだろ?本当なら日本で働いてるはずなのに・・・白米が食べたいな〜。
「それは筋違いというものであろうレイモンンド伯爵。政務長としての自覚が足りないのではないかな?」
「そうかな?僕的には問題ないと思うけど。グナイゼナウ殿ももうろくしたんじゃなーい?」
「貴様!ワシを愚弄する気か・・・」
「落ち着いてくだされ大公殿!レイモンド伯爵も言葉が過ぎまするぞ。」
ZZZ・・・っは!!ちょっと寝てた。
「・・・では今回の会議はこれにて閉会とさせていただきます。よろしいでしょうか魔帝閣下様?」
「・・・はい、・・みなさんご苦労様でした。」
あれ?終わったの?
みなさんゾロゾロと部屋から出て行くみたいだけど。あれ、まだ喧嘩してるよ太っちょロッソとダンディ・グナイゼナウさん。ある意味仲いいね。
まあ、いいや。
しかし疲れた〜〜〜、なにはともかく座りたーい。
「・・・私達も戻りましょうか。」
了解!
「はっ!。」
ちょっと格好つけて軍隊風に返事してみた。敬礼付きで、
結構恥ずかしいね。
「・・・・・・ぷっ。」
あっ!!鼻で笑いやがったなエーリカ、そんなに可笑しかったか!?ええっ?そんなに似合ってないかっ!!
お前だって魔帝なんか似合ってねーよ。
「・・・・・・」
ごめんなさいミケさん、やっぱエーリカ閣下は最高です。だからそんなに睨まないで。
「??・・行きますよイッヒ。」
あっはいはい、今いきます。
じゃーねー。ミケさん達メイドの方々、片付けご苦労さまです。
それでは
ガチャン・・・・
■■■■
場所を移動してエーリカの執務室。
窓から見える夕焼けが眩しいぜ。って何時間会議してたんだよ。
「お疲れさまでしたイッヒ。・・・?、どうかしましたか?」
「えっ?嗚呼、もう家に帰りたいな〜と思いまして。」
「え?かっ、帰られると困るんですけれど・・・・。」
「というか帰れないんですけどね、ちくしょー。」
「す、すいません。」
「いえいえ、エーリカさんの責任ではありませんから、それに帰ることは半ば諦めて・・・諦め・・・諦め切れてないですけど。まあ、ひとまず自分の事は置いといて、エーリカさんこそなにか心配事でもあるんですか?」
会議が始まる前はオドオドかポワーンとした雰囲気だったのに今はズドーン、もしくはドヨーンとしたオーラを纏っているからね。
「・・・・・・分かりますか?」
解りやす過ぎ。わざとやってない?。
「きっ、気にしないで下さい。」
んじゃあ気にしない。
でも、その寝癖が気になる。
ちょっとだけ引っ張ってみたいな。
「・・・イッヒさんは今日の会議を見てどう思いましたか?」
あ、やっぱり喋りたいんだ。なら最初から言えよ。
「そうですね〜。みんな仲が悪くてカイテルさんが大変そうに見えましたね。」
これは本音。
国の幹部連中とは思えない喧々囂々ぷりでしたからね。
「・・・父上が魔帝だった頃はしっかりとまとまっていたんです。でも、私が魔帝となってからはいつもあんな調子で、」
うおっ、なんかエーリカの周りに暗いオーラが!
もちろん比喩ですよ?
「最初は私も頑張ろうとしたんです。努力はしてみたんです、けれどもダメでした。やること全てが裏目に出て失敗ばかり。大臣や将軍達もいつしか私に頼らなくなりましたし、それどころかロッソ派、大公派、中立派と別れて身内どうしで派閥争いをするようになりました。見ていて分かりましたよね?私がほとんど喋らないことに・・・。仕方ないんです。私が何か喋るとさらに会議が混乱しますから。すぐに知ることになると思いますが私に訪問者はそんなに来ないんですよ。みんな無意味だって知ってるから、私なんかより将軍達に会いに行ったほうがずっと有益だから。魔帝とか閣下なんかと呼ばれてますけど実際にはなんら権力が無いただの魔族の女なんです。
ねえ?
イッヒさんには私がどう見えました?
どんな感想を持ちましたか?
ガッカリしました?
失望しました?
騙されたと思いました?。」
あ〜らら、自虐モードに入っちゃったよ。
欝かね?
まあ、いいや。
いや、良くはないか、
しかし、どう思ったか、・・・か。
はん、さぁーてね。
とりあえず、
「で、自分は何をすればいいんですか?」
「へ?」
まあほら、愚痴を聞いてやるとは約束したからね。
というか、第一印象が電波な金髪さんだったから特になにも感じなかったよ。
これ半分本音。
だからさぁ、グチグチ言ってないで次に何すればいいのかを考えようや。
異世界に訳も解らず連れてこられた自分だって少しは前向きに考えてるんだから。
まあ、前向きに考えないとやってられないし。
「・・・イッヒはあんな姿の私を見ても味方でいてくれるのですか?。」
味方もなにも自分にはエーリカしかいないんだからさ、他の魔族に見付かったら殺されるかもしれないからね。
てか、エーリカに頼まないと自分が日本に帰れる方法が探せないでしょうが。
仕方ないからあんたの忠実な家臣になりますよ。
はなはだ不本意ではありますがね。
嗚呼、忌々しい。
嗚呼、面倒くせー。
「昨日の夜によろしくと言ったばかりでしょう?自分はそんなに薄情ものではありませんよ。」
まあ、せいぜいいい人のフリだけでもしときますか。
それこそ面倒くさいけどね。
「それじゃあエーリカさん。自分と一緒にまずどうすれば皆さんに信頼されるか考えましょう。」
自分は優しい笑顔を出来たかな?
ちゃんと微笑みは貼り付いてる?
「・・・はいっ。」
うしっ、成功したみたいだ。
やっぱり美人は笑顔が似合うね。
んじゃ、考えますか。
自分の為に他人を助ける方法を。
ところで、まだこの帽子兜取っちゃダメ?
いい加減首が疲れてきた。
主人公の身長ですが、一話目に約170cmと言っています。
が、
あくまで”約”です”やく”。
実際は設定上170ありません。そのためエーリカが自分より身長が高いことを気にしてます。というか自分の身長を気にしてます。
そのエーリカの身長は設定上175cm
結構長身です。まあ、あくまで西洋風の設定なので女性としてはこの世界では普通です。
主人公もそれを薄々は気づいているようで、変装のために被ることになったとんがり帽子兜を実は気に入ってたりします。
しかし、兜で耳や髪の毛を完全に隠せるかどうかは怪しいのでバンダナやタオルを被ってます。その辺はご都合主義ということでひとつ。
では、また。