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第四幕 猫耳冥土

自分の名前を聞かれたので教えました。

自分の氏名を問われたので答えました。

自分の名を尋ねられたので書きました。

その後みんな言いました。


『でっ、本名は?』




■■■






異世界においても小鳥のさえずりは聞こえる。

そんなどうしようもない感想を抱いた異世界最初の朝でした。

まあ、寝てないから゛起きた゛って感覚よりも゛夜が明けただけ゛と言った方がいいかな。

異世界なんてよく解らん世界に来て眠れる程に神経は図太くないんですよ。

ミーのHEARTは子猫のように繊細なのさ。

ごめんなさい。少し寝呆けてます。

だって、眠いんだもん。

とかまあ戯れ言は置いといて。

一晩中エーリカさんと質疑応答を繰り返してました。

いや〜〜、全く理解できなかったね。

魔法の使い方?精神力?身体の中に熱いものがうず巻く感覚?


解るかっ!!



〜回想開始〜

「どうです?自分に魔力はありそうですか?」

「ないことはないですが・・・一般の人間位ですね。これでは魔法は使えません。」

「ん〜じゃあ負位置のエネルギーとか聖なる力とかは。」

「いえ、あくまで普通の波動しか感じせん。潜在能力もそれ程あるように見えませんからこれから成長することも無いでしょう。」

「ならなんで自分はエーリカさんの言葉が解かるの?」

「それは・・・私にも解かりません。おそらくこっちの世界と向こうの世界を繋げた際になんらかの魔法的処置が施され、魔方陣に異常が・・・・・脳内の・・・言語と魔法に・・・。」

「あ〜〜〜、そうなの?」


〜回想終了〜


なにそれ!?

せめてさぁ〜最強とかいかなくてもさぁ、何かしらの力があるもんじゃないの?それどころか潜在能力0!ホントに救いようが無いな。ハッハッハッ。

てっ、笑ってる場合じゃねぇぇぇ!?

多少なりとも何かあるだろうと期待してたのに、

知らん言語で会話できるから期待してたはずなのに、

むしろ、それに賭けてエーリカの提案を呑んだ部分もあるのにぃー。

今からキャンセルしていい?

とかまあ、思ってたり思ってなかったり。

まあ、実際それ程期待してた訳じゃないからそんなにショックはなかったけどね。

気分の問題さ。

それに、『あなたは神に選ばれた、光の力を与えるから人々の平和の為に魔と戦いなさい。』とか言われるよりいいし。

そうそう、会話できるだけまし。理屈は知らないが問題なんてないし、便利便利。初期装備の『ヒノキの棒』だとでも思っておくよ。

話を戻して、


いろいろ聞いたさ、

ある程度能力がある魔人は見ただけで相手の魔力が判るとか、

エーリカの父親である前魔帝は国民からすごく慕われていたとか、

母親はエーリカが生まれてすぐ亡くなってしまったとか、

大臣や領主達がいくつかの派閥に分かれて争っていることとか、

人間の住んでる国とか、

魔法の種類とか、

最初に言った侵入者とはなんのこととか、

どんな法律があるのかとか、

食事はどういったものがあるのかとか、

ドラゴンって本当にいるのかとか、

そのドレスって平服なのとか、

ノビナガがどれだけ凄かったかとか、


いろいろ聴かれたさ、

こっちの世界に来る前に何をしていたとか、

向こうの世界には魔族はいないのとか、

科学とはなにかとか、

日本のこととか、

日本の法律とか、

日本の食事とか、

日本の生活とか、

日本以外のこととか、

自分の名前とか、

仕事中のこととか、


ああ、ひとつだけ答えてないのがあった。

自分の名前だけ教えてないんだ。

でも、間違いは教えてない。

嘘は言ってないよ。

本当じゃないだけでね。


さて、そろそろ思考から現実に戻ろうか。


「ふみゅ〜〜〜〜・・・ふぁ〜〜〜〜んにゅぅ」

視界に写る天蓋付き高級ベットの中から猫とナマケモノを合わせたような声が聞こえてくる。

・・・ナマケモノの声ってなんだ?

まあいいや。

声の主はもちろん金髪さん、いやさ失礼電波魔帝さん、あいや失礼エーリカさんである。

別に二人で一緒のベットに寝たわけではないのであしからず。

自分は無駄に装飾の付いたソファーからベットを眺めてるだけだ。

いや〜〜、美人の起床シーンは見てるだけで目の保養になるね。

言っとくが自分は変態じゃないぞ!?

美しいものを美しいと評価できる感性を持ってるだけだ。本当だよ?

とかまあ考えつつ、いつまでも寝ていられても困る訳で、この瞬間に侍従やらメイドが来たら言い訳する暇も無く御用になるわけで、

「おはようございます。エーリカさん。」

起きてもらいますか、

「ん・・・んにゅ?」

もそもそと起き上がり、ゴシゴシと目蓋をこすり、ポカーンと自分を見つめるエーリカ。

「ん〜〜?おはよ〜う、ございますぅ。よく寝れましたかぁ?」

半分以上あっちにいった表情であいさつなんざしてくる。

「ええ、もうよく寝れましたよ。」

自分も目に隈を付けたままあいさつを返す。

意味の無い社交辞令って奴だ。

対して上半身だけ起き上がって、自分を見つめたままだったエーリカは子首を傾げる。

「・・・・・・ところで、どちら様ですか?」


よし、殴ろう。


「あっ、イッヒさんでしたか!」

ちっ、


ああ、そうそう。

とりあえず゛イッヒ゛と名乗ってみたんだっけ。

まあ、いいや。

「目は覚めましたか?」

大海原のように心が広い自分はエーリカに優しく尋ねる。どうよこれ?

「はい、あっ、ちょっと待ってくださいねもうす『コンコン』ですから。」

エーリカのセリフの途中にノック音。

固まった自分達に次に聞こえてきたのはリンとした女性の声だった。


「エーリカ様、朝でごさいます。失礼してよろしいでしょうか?」

 

「はわわわっ!どっどうしましょう!?。」

どうしようか?

ベットから飛び起きておろおろするエーリカ。

魔帝閣下の部屋に見知らぬ男がいたら朝からバルケン城は大混乱必死だから当たり前と言えば当たり前か、

「?、いかがなさいましたかエーリカ様。」

扉の向こうから訝しむ声が聞こえてくる。そりゃあ、返事が無いのにドタバタ音がすれば誰だって不審がるだろう。

仕方ない。

「どうぞ。」

招き入れてみますか、下手に人を呼ばれても困るしね。

「っ!?」

エーリカは驚いた表情のままパクパクと口を開けしめしている。

そんなに驚ろくことじゃあないだろう。


「・・・失礼します。」

若干緊張した声と共にガチャリと扉が開いた。

というより、エーリカの寝室から男の声が聞こえることに違和感を覚えないのだろうか?

なんて心配をしてる中、扉の向こうから姿を現わしたのはメイド服を着た


猫耳美人だった。



ねこみみ?

イエス!ネコミミ♪イヤーハァー。

ネコミミメイド、ネコネコメイド♪本物だよ。

秋〇原にいる偽物じゃなくてリアルメイドだよ。

いや、メイドなんてどうでもいい。むしろメイド服が邪魔だ。

大事なのはショートカットの頭上に生えた一対の耳。

キャットイヤー、そう!キング・オブ・ネコミミ。

人間にあるはずのダサい側面耳は一切無く、あたかも美の国における一級デザイナーの手によって丹精込めて製作された王冠のように輝くネコミミ。

そしてチラチラと見える長く光沢を放った尻尾。

まるで、地獄に伸びた一本の蜘蛛の糸のように人々を誘い救うかのように惑わしてくる。

ピクリとその国宝と云えるネコミミが動けば人類が初めて月面に着陸した映像を見たと同じ感動を覚え、ヒョコッと黒く長い尻尾が揺れれば巨大な二本の貿易センターのビルがジャンボ機によって破壊されたと等しい衝撃が身体中を走り抜けた。

感動、感激、激動、衝撃、電撃、至福、至高、究極、昇天、衝天、歓喜、嬉々、

ああダメだ。

これ以上言葉に出来ない。

目が焼けてしまいそうなこの光景を伝えることが出来ない。

だが神よ!今この瞬間はあなたに感謝します。むしろ新しい宗教を創れます。太平洋ぐらいなら真っ二つにできそうだし三回ぐらいは復活出来そうです。天竺にだって日帰りで往復できる。これがネコミミの力か!中性子爆弾なんかより恐ろしい。てか、素晴らしい。

この世に生まれてきて良かった。

この世界に花束を、

この猫耳に札束を、

ネコミミブラボーネコネコ尻尾ハラショー。




はっ!

一瞬意識が飛んでいた。

危ない危ない。まるで自分がネコミミを大好きみたいじゃないか。いや、嫌いではないよ。

「・・・どちら様でいらっしゃますでしょうか?」

とっ、馬鹿な事を考えている自分を、ネコミミメイドさんが冷徹な眼差しとともに現実に引き戻してくれた。

ありがとう。

ではなく、言い訳をしないと。

このままじゃあ自分が捕まってしまう。

てな訳で説明のほどエーリカさんお願いします。昨晩打ち合わせしたでしょ?

「え、え〜〜〜とっ、しょ紹介するわねミケ。私の幼い頃の遊び相手だったイッヒさんよ。」

ネコミミメイドさんの名前はミケというらしい。

ナイス!

は、置いといて。

目を泳がしながら説明するエーリカ。ミケは自分を訝しげに眺めながら質問する。

「・・・その方がなぜエーリカ様の寝室に居られるのですか?」

まあ、当然の疑問だよな。

「え、え〜〜と、いままで修行しに旅してたんだけど、私が前に呼んでたの。それで昨日の夜に来たから私の部屋で語り明かしたてたのよ。そっ、それで気が付いたら朝になってたのよ。」

かな〜〜り無理がある説明のエーリカ。もうちょい昨晩話を詰めたはずなんだが忘れてしまってるらしい。しゃーない。

「どうも初めてまして、イッヒといいます。申し訳ありませんね、朝から大変困惑したでしょう。いや、自分も驚きましたよ。かつてよく遊んだとはいえまさか魔帝閣下から城に呼んでいただけるとは、しかも転送魔法で直接この部屋まで連れていただきましてね。朧気とはいえ思い出を語りだしたら時間を忘れてしまいまして、いや〜さすが魔帝閣下はよく覚えておいでです。恥ずかしい自分の過去ばかりで赤面しっぱなしでしたよ。それでもやはり楽しい一時でして、魔帝閣下も楽しんでいただけたようで嬉しい限りです。ああ、すいません。これから食事や着替えの時間ですか。では自分は部屋から出ますのでお構い無く。」


一気にまくしたてる自分。ネコミミメイドのミケさんが何か言う前にエーリカも続けて喋る。

「あっ、イッヒ!せっかく来たのだから暫くかこの城に滞在してくれますか?。この部屋の近くに空き部屋があるはずだからそこを使ってちょうだい。それに今日から私の付き人をしてくれる約束でしょう?」

今がチャンスとばかりに話すがやはり目が泳いでいる。

「付き人ですか・・・。」

と、ミケさん。

「ああ、そうそう。自分が昨晩から魔帝閣下の部屋にいたのは秘密にしてもらえますか?出来ればあなたが案内したことにして欲しいのですが。別に何かある訳じゃないんですよ?ただ自分は良いんですが魔帝閣下に下手な噂が立つのは善くないと思いますので。お願いしてよろしいですか?」

軽く頭を下げながらお願いしてみる。

対してミケさんは、なにやらクンクンと鼻を鳴らして部屋の匂いを嗅いでいる。

「たしかにおかしな事はエーリカ様にしていないようですね。」

おかしなことってなんだよ。自分は紳士ですよ。

「それはエーリカ様も同意してますでしょうか?」

自分を睨みながら言うミケさん。恐いよぉ。

「ええ、私とイッヒは変な関係ではないけど勘ぐられるのはいい気分ではないですから。」

ずーっと目が泳いでいるエーリカがウンウンと首を縦に振りながら答える。

解った、どうやらエーリカは嘘が言えない体質らしい。

「・・・・・・かしこまりました。それではイッヒ様はわたしが昨晩御案内いたしましたこととしておきます。それではエーリカ様、お食事のご用意が整いましたので別のメイドが来しだい食堂までお越しくださいませ。イッヒ様はわたしが部屋までお連れいたします。」

どうやら納得してくれたようだ。

深々とお辞儀したミケさんはススーっと自分の前まで歩み寄ってくる。とっ、

「では、御案内いたします。わたしに付いてきて下さいませ。」

完成されたメイドロボってこんな動きをするんだろうなと思わせる礼儀でお辞儀してきた。

では、御案内されましょう。

「そうだミケ!、イッヒにも食事を用意してくれるかしら?それと後で私のいる執務室まで連れてきてくれる?」

「かしこまりました。」

ドアノブにミケさんが手をかけたところでエーリカが気を利かせてくれた。

そしてそのまま自分とミケさんは寝室を後にする。

「またね。」

と、エーリカの声が聞こえたが、振り替える暇もなくガチャリと扉は閉じられた。



チリンチリン♪


部屋から出るとミケさんは腰に下げていた金色のベルを鳴らした。

しばらくすると、まさに王宮といった廊下をパタパタとメイドさん(ネコミミではない)が真っ赤なカーペットの上を走ってきた。

「御用ですかミケさん。」

「ええ・・・」

そのまま一言二言言葉を交している。

その間自分はピコピコ動くネコミミにくぎ付けである。

ああ、違う違う。それじゃあ自分がミケさんを凝視してるみたいじゃないか。正確には首ったけだ。

あれ?なんか同じ気がする。

「お待たせいたしました。どうぞこちらです。」

と、会話を終えたミケさんが自分を先導して歩き始めた。

慌てて自分も後を追う。

「この部屋になります。」

慌てる必要は無かった。

だって10mも歩いてないからね。

案内された部屋はエーリカの寝室より若干狭く、そして殺風景な部屋だった。家具はあるが調度品が一切無いのである。まあ住めば都と言うし一般家庭から見たら十分立派なんだろうさ。

「只今お食事をお持ちいたしますので少々お待ち下さいませ。」

平坦な口調で喋るミケさんを眺めながら、どんな料理が来るのか戦々恐々としている自分。だってねぇ?外国の料理って水も含めてよくお腹壊すっていうじゃん。

なんて小物精神全開の心配事をしてると

「帽子はお取りにならないのですか?」

いきなりミケさんが自分に話しかけてきた。

てっきり私語をしないだろうと思っていたので驚いた。

そういえば自分の格好は作業服の上にコートで極めつけにトンガリ帽子兜をかぶってたんだっけか。

どうりで頭が重いと思った。

取り敢えずそれは置いといて。

「ええ、まあ。自分は素顔を魔帝閣下以外に見せたことが無いのが誇りでして。」

当然のように嘘を付く自分。だって帽子脱いだら人間だってバレる。バレたら不味い。

「・・・そうですか。」

おや?

なんか凄くミケさんが睨んでくるんだけど。もう敵愾心100%てな感じ、

恐い恐い。

ネコミミばっか見てたのを怒ったのかな?

というよりミケさんがどんどん近づいて来るんだが、もう目と鼻の先と言っても過言ではない距離だよ?しかも目線が鋭すぎるって。

怖い怖い。

「・・・もし、いかなる理由があろうともエーリカ様が苦しむような事があったらわたしは許しません。たとえエーリカ様が認めた付き人であっても許すことはしません。」

もう決意確かにって感じである。ミケさん、自分は味方ですよ〜。てか、エーリカの奴孤立してねぇーじゃん。少なくともこのネコミミメイドのミケさんはエーリカを守ってくれそうだな。

自分いらねんじゃね?

まあ、そうなったら衣食住に困るんだが。

「失礼ですがイッヒ様はいったい゛何゛なんですか?」

言葉遣いは丁寧だが有無を言わせぬ雰囲気である。

しかし、゛何゛ときたが。゛誰゛でも゛何者゛でもなく゛何゛、か。

本当になんなんだろうね。

自分って奴はさ。


「それじゃあミケさんは己が゛何゛なのか知ってるんですか?」

両手を広げ、肩を竦めて言う。

自分の顔には自嘲の笑顔が貼りついているだろうね。

「自分はエーリカさんの・・・ああ、魔帝閣下の味方ですよ。これだけは不動ですし不朽ですし不屈ですよ。誰がなんと言おうと、誰になんと言われようと。ミケさんが自分にどういった印象を持っているのかは知りませんが、自分は実に無害な存在ですよ。無害で無価値で無駄で矮小で非力で無力で小者中の小者。ただまあ、魔帝閣下が自分を求められたので、棚の奥に積もったホコリよりも小さな存在理由を酷使して魔帝閣下を補佐するつもりですよ。たとえどんなに意味の無い仕草に見えたとしても辞めるつもりはこれっぽっちもありません。魔帝閣下がエーリカさんである限りはね。」


「・・・・・・」


自分のある種の開き直りに沈黙で答えるミケさん。

多少は瞳から警戒心が消えたかな?

「あなた『コンコン』。」

ミケさんが何か喋ようとした瞬間にノック音。

セリフを途中で止めるのが流行ってるのかね?

「失礼いたします。お食事をお持ちいたしました。」

廊下で会ったメイドさんとはまた別の(やはりネコミミは無い)メイドさんが食事を運んできてくれた。


そのままミケさんは何事も無かったかのように、料理を運んできたメイド(どこから見てもネコミミは無い)と一緒に食事の準備を始めた。ふ〜〜ん、なんかモヤモヤするなぁ。後、バレないかヒヤヒヤしっぱなしである。まあ、何はともあれ腹ごしらえといきますか。

以外と普通に食えそうだし。

その前にと、食事を運んできたメイド(やっぱりネコミミは無い)の後に続いて部屋から出ていこうとするミケさんに言わないといけないね。

これから仲良くしたいから。




「ご一緒に食事でもどうですか?」



「・・・・・・」



返事が沈黙ってのは結構キツいね。

イジメで最も酷いのは沈黙による無視だって言われてるんだよ?

なんて軽くショックを受けたつもりの自分を置いて扉の奥にミケさんは消えた。

「機会がございましたら。」

その言葉を残して。


ガチャン


うん、そこまで嫌われてなかったみたいだね。

良かった良かった。

「またね。」

と、返事など期待せずに無機質な扉に言葉を投げてから、テーブルの上に並べられた正体不明の料理に向き合う。

では、腹ごしらえと極め込みますか。

「いただきます。」









ところで、箸はありませんか?





主人公に個性を持たせる。そんなコンセプトの話です。因みに最初は帽子だけでなく布かマスクで口元を隠す予定でしたが、食事のシーンや顔の表示が無くなるのでやめました。あと名前のイッヒはもちろん本名ではありません。まあ、もしかしたら本名にするかもしれせんが。ああ、そうそう。主人公は別にメイドが好きな訳ではなく、ただ単なる猫好きなだけです。そのため他のメイドやメイド服自体には興味をもってません。その内ミケさんと主人公の掛け合いを書きたいですね。ではまた、思いつきましたら。

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