第二幕 理解負脳
この物語はフィクションです。実在の団体名、氏名等とは関係ありません。用法用量を守って正しくお使い下さい。
受け入れたくないもの、
認めたくないこと、
触れたくない過去、
避けたい未来、
目を背けたい今、
結局全て現実となって押し寄せる。
嗚呼、忌々しい。
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それはさておき、
自分が織田信長と同じ日本人(ヒノモトの人)だとわかると、ちょっとヤバイくらいテンションを上げた自称゛魔帝゛のエーリカ(恵里香)さん。この人に自分はさっきまでいた出口の無い部屋から外に案内してもらってます。
ここまでくるのに大変だったんだから。ルフトバッフェだかルフトンパフェだかに協力してくれやら、助けてくれやらを壊れたラジカセのようにまくしたてる金髪さん(エーリカ?さん)を説得し、出口を聞き出してみたんだが・・・、その・・・、なんだ・・・、どうやら自分は記憶障害になったらしい。
《わかりました。とりあえず私の部屋で説明したいと思います。》
なんて金髪さんが言って、いきなり琉球語みたいな方言を喋り始めて、気が付いたら出口の無い部屋からどっかの王族の寝室みたいな部屋に移動してましたとさ。
瞬間移動?テレポーテーション?ワープ?
そんなの認めるくらいならまだ右脳に腫瘍があるほうがいい。
今のところは保留としとこう。
※現在の保留フォルダ
・気が付いたら知らない部屋にいた件
・自称゛魔帝゛の女性の正体の件
・部屋から部屋まで移動した記憶がない件
あれ?何一つ解決してないじゃん。
まあいいや。この自称゛魔帝゛こと金髪電波さんに聞こう。
”他に誰かいません?”
金髪さんだと会話が通じないもん。なら、別のだれかに聞くしかないじゃないか。
「聞いてますか!?」
「えっ?あ、はい。だいたいは・・・」
おっと、なんだかんだ言いながらも金髪さんから説明されてる最中でした。
「・・・あなたは本当にヒノモトの人なのですか?伝え聞いているのとは随分と違う感じがしますが。」
いったいどこから電波を受信してるか知らないが、信長と一緒にしないで欲しいね。どうやったて勝てるわけないじゃん。ついでに織田信長がどんな人間だったかよく知らないよ。
ホトトギスでも殺せばいいのか?
「でも、その髪と瞳の色は紛れもないヒノモトの人の証拠・・・。いいでしょう。説明を続けます。今この・・」
長くなるから要約すると、
・今いるのはルフトバッフェ魔帝国のバルケン城らしい。
・この国はユニバース大陸の西にあるらしい。
・この世界には魔族と人間がいて互いに仲が悪いらしい。
・この国は魔族がほぼ100%でこの金髪さんも魔族らしい。
・魔法があるらしい。
・さっきの部屋から部屋への移動も魔法らしい。
・400〜500年ほど前に織田信長がやってきてこの国を造ったらしい。
うん。荒唐無稽にも程があるね。そういうのはポケットサイズの文庫本で十分だから。きっとこの金髪さんはゲームかなにかのやりすぎで頭がおかしくなっちゃったんだね。可哀そうに。現代社会の犠牲者ってやつだ。きっとここはそういう患者を集めた場所なんだ。
てことは自分もそうなのか!?
そうか、だから記憶が無いのか。もしかして二重人格?それともアルツハイマー?そうだ、そうに決まってる。多分、仕事中に発病したんだ、それで病院に運ばれて精神科に廻されたんだ。それでこの精神病院にいたんだけどなんらかの理由で正気を取りもどしたと・・・。
だからドアが無い密室に隔離されていたんだな。
ここまで移動した記憶がないのもそれで辻褄が合う。
きっとカレンダーを見れば最後の工場にいた記憶の日から一ヶ月以上経ってたりするんだ。うわぁーー。それならいっそ狂ったままでいたかった。そうすればこんなに混乱することはなかったのに。いや、ここは前向きに考えよう。ポジティブポジティブ、正気に戻ったんだからきっとこの精神病院から退院できるはず。そうとなればまず医者はどこだ?どこかで監視してるはずだから早速話をしないと・・・。
うん、若干どころか無理があるね。
でもとりあえずそういうことにしとこう?。そうしないと頭がパンクしそうだ。
いや、もうすでにパンクしているのかな?
「・・・?、どうかなさいましたか。」
「えっ、いや、何でもないですよ、続けて下さい。」
電波なことを言っている金髪さんが不思議そうに自分を見てくる。いや、懐疑的なのかな?
ここはこの金髪さんに話を合わせたほうがいいのかな。やだなー面倒だなー、でもそれしかないしなー。
「・・・ここからが重要なのですが、あなたに自身のことと、これからのあなたのこと。どちらから聞きたいですか?」
どちらにせよ自分に関係あるじゃねーか。
「お好きなようにどうぞ。」
もう順番とかいいから早く話終わってよ。
「そうですか・・・。ではまずあなた自身のことなのですが、もうすでにお気づきかと思いますがこの世界はあなたのいた世界とは違う次元にあります。私も詳しくは知りませんが、ここはあなたにとって異世界と呼ばれる場所になるそうです。残念ながらあなたがどうやってこの世界に来たのか、そうすれば戻れるのか私にも分かりません。かのノブナガもこの地で亡くなっております。あなたがこの世界に来た理由ですが、おそらく転送魔方陣の故障か、なんらかの理由で次元に隙間ができそれに落ちたのか、もしくは何者かによって召喚されたのか、心あたりなどはありませんか?」
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さて、
帰るとしますか。
「ちょっ、ちょっといきなり立たれてドコに行かれるのですか!?」
ドコッて、そりゃあねぇ?
「なかなか楽しいお話でした。もう少し聞いていたかったのですがそろそろ時間が無くなってきましたので、家に帰らせていただきますね。ではまた、機会があったら。」
幸いこの寝室みたいな部屋にはちゃんとドアがある。帰り道はいまだに分からないがなんとかなるだろう。少なくともこの金髪電波さんからは聞き出せないことは確信したよ。
「まって下さい!。えーとっえーとっ、そうだっ!魔法、魔法をお見せしますね。たしか、かのノブナガも魔法を見せたら異世界であることを納得したと文献に書いてありました。」
どうやっても話を聞いて欲しいのかね金髪電波さんは。どうでもいいから掴んでる服を離してくれない?歩きにくいでしょ。
「そういうのはまたの機会にお願い・・・・・・。」
ビックリした。
服の袖を掴んできたから振り払おうとしたらこの金髪さん、あろうことか掴んでる手とは反対の右手の手の平の上に人の頭くらいの大きさの゛炎゛を持ってるんだもん。
そりぁもうメラメラと、
でもさぁ、とりあえずその゛どうよ顔゛はヤメテくんないかな。
軽くムカつく。
しかもなぁー、そんなモノ見せられても、
「すごいですねー。」
これくらいしか思わん。
「じゃっ、自分はこれで失礼します。」
「へっ?」
自分の反応が予想外だったのか唖然とする金髪さん。
だってさぁ、゛手品ですよね゛とか言ったら否定しそうだったんだもん。軽く受け流すしかないじゃん。
「こっ、これならどうですかっ!?」
ほう、こんどは氷ですか、いやはやいろいろ芸を持ってますね。忘年会とかで役立ちそうだ。いっそプロでも目指したら?
「本当にすごいですねー。それじゃあ自分は急いでますんで。」
いつまでも付き合ってられないね。もう相づちも適当でいいや。
てゆうか、そろそろ掴んでる服を離してくれないかな?
どれだけ握力あるんだよあんたは、さっきから割りと全力で引っ張っているのにビクともしねー。なにこの人、電波のうえに怪力までつくの?さらにとんがり福耳セットってどんなキャラだよ。
金髪電波怪力とんがり福耳女、その名も恵里香
うわーーー、想像すると凄いことなりそうな名前。
っと、いかんいかん。また現実逃避するところだった。
「こっこれでもダメなのですか〜〜。信じて下さい〜〜。魔法ですよ魔法。あなたの世界にはないはずですよね。本にはそう書いてありましたよ〜。えっと、えーとっ、・・・・・・なっ、何を見せたら信じてもらえますか?」
あ〜〜あ、泣きそうだよ。まるで自分が悪いみたいじゃないか。しかも自分に聞いてきてるし。はぁ〜、どうすっかね。
「・・・・・・んじゃ、外の景色を見せて下さい。」そしたら、隙みて逃げよ。
「分かりました。外を見たら納得して頂けるのですね!?。どうぞこちらです!。」
そう言うとこの金髪電波怪力トンガリ福耳さん(長いな、やっぱ金髪さんでいいや。)は自分をバルコニーまで引っ張っていく。
バルコニー?なんでバルコニーなんかあるの?
まいっか。細かいことはもう気にしないことにしよう。
「これが我がルフトバッフェ魔帝国が誇る帝都バルケンです。どうですかっ!?」
バーーンと効果音が付きそうな程、思いっきり窓を開け放った金髪さん。どうよ言わんばかりに胸を張る。あっ、実際にどうよと言ってるのか。
それは置いといて、
外の景色を見た第一印象は゛夕日が綺麗だ。゛でした。ハイ、
それも置いといて
まあ、日本じゃないのは何と無く分かった。生えてる植物がだいぶ違うからね。それに空気、はっきりとは言えないけど違うと分かる。だけど異世界かと聞かれれば゛分からん゛としか答えようがないね。知らない場所、日本じゃないから異世界?それはちょっと短絡的すぎるでしょう。
「どうですか、ヒノモトとは違いますよね・・・?。」
自分が無反応なのでちょっと自信なさそうに金髪さんがおずおずと尋ねてくる。
まあ、立ってる家はヨーロッパによくあるレンガ製のものだし、街を囲んでいる城壁も日本ではありえないね。でもよく見れば電線が・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あれ?
電線が無い。あれかね?世界遺産とかに登録されたからそういう景観を損ねる人工物は埋設したのかな?
あれ?、大通りらしき道は石畳なのは分かる。古街ならよくあることだ、だが路地とかは未舗装に見えるんだが・・・というか舗装がない。
この規模の街で舗装が無いのはおかしいよな。城門から出てる道も未舗装。車のわだちも見当たらない。
車!?
そうだ車だ。車が一台も走ってない。乗用車も、トラックも、バスも、バイクも、自転車すら無いって流石におかしいだろ。
ヒヒハハッアリエナイ?
おおっと、ダメだダメだ。現実逃避は何も生まない。冷静に、冷静になれ自分。アメンボアカイナアイウエオ、いい国つくろう鎌倉幕府、サインコサインタンジェント。
よしっ、落ち着いた。
落ち着いたとも!これ以上ないくらい落ち着いているねっ!。
ハハッ。いいか自分。よく考えるんだ。一度だってヨーロッパに行ったことないがこういう街だってたまにはあるのは知ってる。そうだろ?
ヨーロッパの環境への取り組みは日本の比じゃないからね。
そう、そうなんだよ、日本と比べるからいけないんだ。日本じゃないから街灯も無いし、交番や警察署、消防署らしき建物が見あたらないのは当たり前なんだよきっと。あそこを歩いてる神話に出くるミノタウロスみたいな人だってここだと当たり前なんだろう。大剣を持った人だって法律で規制されてないだけだろうし、あの猫耳らしきものが生えた人もジャパニーズカルチャーの影響を受けたんだろ。その隣のドデカイ犬だってそういう犬種だろ、首が二つあるけど。羽がついた人も本場のゴスロリ衣装ってやつだろ。ヒヒヒヒッ、これはあれだ、ドッキリって奴だ。こういう過激なドッキリをイギリスのテレビ番組でやってたの見たぞ。ヒハッ、これで空に二つの月とかあったら異世界を信じていいぜ、どっかの小説でそういうのあった。って、オイ、ハハヒヒ、こりゃまた夕日で赤い太陽が三つもありやがる。ヒヒヒヒヒヒヒヒッ。あそこを飛んでる羽根付きのトカゲは何かね?ハハッハハッドラゴン?、どうやら自分の目がおかしくなったらしい。いや、脳髄が壊れたのかな?こりゃ本当に精神科行きかね?イヒヒヒ、おかしいな、楽しくないのに笑えてくる。日本じゃない、これOKハハ、ヨーロッパ?きっとそうだろう。これOK?イヒヒヒ、認めない?受け入れられない?安心しろって、これは夢なんだ。ヒヒヒヒヒヒハハ、あれ?現実はドコだ?あやふやになってきたぞ。??????、あやふやなのは自分自身か、ハッ、今日は何日何曜日?ハヒハヒ、アリエナイ?ミトメナイ?クルッテル?ココハドコデスカ?キンパツオンナノコトバガホントウ?マサカ?キョウハナンニチナンヨウウビ?ミトメナイ?マホウマホウマホウマホウ?セツメイガツク?リカイデキナイ?セイシンカ?アリエナイ?オチツケ?オチツイタ?イイクニツクロウカマクラバクフ?イセカイ?マテイ?イセカイ?カエレナイ?ショウカン?キョウハナンニチナンヨウビ?イセカイ?ミトメナイ?イセカイ?マホウ?ココハドコ?イセカイ?イセカイ!イセカイ?イセカイ!イカイ?イセカイ!!イセカイイセカイイセカイイセカイオチツクンダ!カンガエロ!カンガエルンダ!ナニオ!ジブンヲ?何を言ってる?オチツケ?オチツイテイルトモ?アリエナイ?ミトメナイ?クルッテル?ココハドコデスカ?キンパツオンナノコトバガホントウ?マサカ?キョウハナンニチナンヨウウビ?ミトメナイ?マホウマホウマホウマホウ?セツメイガツク?リカイデキナイ?セイシンカ?アリエナイ?オチツケ?オチツイタ?イセカイ?イセカイ!イセカイ?イセカイ!イセカイ?イセカイ!イセカイ?イセカイ!イセカイ?イセカイ!イセカイ?イセカイ!イセカイ?イセカイ!イセカイ?イセカイ!イセカイ?イセカイ!イセカイ?イセカイ!イセカイ?イセカイ!イセカイ?イセカイ!イセカイ?イセカイ!イセカイ?イセカイ!イセカイ?イセカイ!イセカイ?イセカイ!イセカイ?イセカイ!イセカイ?イセカイ!イセカイ?イセカイ!イセカイ?イセカイ!
異世界
ハハ、ハハハッ、ハハハハハハハ?ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ「どうです?」ハハハハハハハハハハハハハハハ「見えますか」ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ「どうなされたのですか?」ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ「大丈夫ですか?」ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ「あの」ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ「気分でも」ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ「あの〜」ハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ
それでは皆々様、レディース&ジェントルマン。
サヨウナラで物語を始めよう。
コンニチハで夢から覚めよう。
ハジメマシテで人生に別れを告げよう。
では、
さようなら
この物語の主軸は゛否定゛です。作者のもう一個の小説で゛肯定゛の物語があるのでそれの対極に位置します。それは置いといて、この主人公は二十歳の設定です。人間はだいたい成人する頃には発育やら成長が止まるそうです。一念発起や第二の人生という言葉がある通り一概にそうとは言えませんが、精神や性格も大抵二十歳には固定されてしまうそうです。つまりこの物語は止まってしまった人間が主人公なので成長したり努力したり最強になったりしません。あくまでなんの取り柄の無いまま物語は進みます。