表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
89/100

エデンの園

エデンとは、簡単に言って楽園だ。

楽園とは具体的に、理にかなった世界だ。


平和?麻薬中毒か?思考が停止した世界か?

永遠?非科学的過ぎるだろう?

共存?不干渉が必要だが、個だけで存在できるのか?


お前達の言う楽園とは虚構の存在なのか?虚構を望むのか?

麻薬をやれ。虚構の世界に行けるぞ。

それとも、利己的な解釈で都合よく出来た世界か?

客観的には今と変わらないだろう?


現実的な楽園とは、生態系が循環している世界だ。

または、全てが止まった死の世界。

エデンは、この内の前者だ。




最下層の細菌は、そのコロニーを虫に喰われる。

植物も、虫に喰われる。


植物や虫は、小動物や鳥に喰われる。


小動物や鳥は、更に大型の生物に喰われる。


大型の生物は、死んで細菌に喰われる。


食物連鎖こそが、エデンだ。




重要なのは、絶滅種を発生させず、食物連鎖を阻害しない事。


自然災害などから、このバランスを維持する為に、知的生物が存在する。

物質文明で自然破壊するなど本末転倒だ。


その為には、高機能な肉体と、本能に負けない強い精神が必要になる。


エデンで『インテリジェンス・ビースト(I・B)』と呼ばれる者達は、論理的に思考し、本能と肉体をコントロールし、自然のバランスを守れるだけの力を持つ存在として、作られた。


だから、必要なエネルギーや物質の摂取目的以外では、争いなどしない。

無意味な向上心は持たない。

必要な事しかしない。

多少の娯楽はあるが、バランスを崩す範囲は越えない。


我等のエデンは、自然に満ち溢れた世界だ。

無機質な岩場や砂漠などは存在しない。

I・Bが環境を整え、地質改良を行ない、適性植物と動物を移植する。


そして、豊かに実った楽園から、我等に必要なだけの食事を、バランス良く摂取する。



喰っちゃ寝して、必要な時だけ働く。

楽園だろ?

自らの肉体で、それが出来ないなら、生物として欠陥品だ。

犬猫だってやっている。


---------


かつては、創造主の創られた、この大陸の全てがエデンだった。

しかし創造主には、お考えが有るのだろう。

大陸の半分を、欠陥品の『人間』と言う猿にお与えになり、基本的に不可侵を命じられた。


中途半端な奴等は、我欲に走り、脆弱な肉体に苦しみ、無意味な競争や奪い合いをし、浪費をし、自然を破壊する。


中途半端な知性を本能の暴走の為にのみ使っている。


見るにたえない。

関わりたくもない。


半分の土地になっても、我等はバランスを重視しているので問題ない。

I・Bは、産児制限で調整する知恵と自制力がある。


--------


数百年が経った。

創造主から新たな大陸への移植を命じられたり、そこから人間の土地に干渉したりと、いろいろ有った。


楽園が増えるのは良い事だ。

創造主に従うのは、正しい事だ。

今度の大陸には、人間の入植をしないらしい。

面倒事が起きなくて、助かります。


あっ、これが『平和』なのか?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ