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開発計画

農業大国と言えるフーデルヒース王国は、全てが農地や住宅地と言う訳ではない。

一部に、立ち入り禁止の地区も有り、緑地として監視、保護されている。


王国の金属製品の多くは、隣国の帝国から輸入しているが、国内生産が無いわけではない。

ただ、王国では大規模な露天掘りではなく、坑道掘削による鉱石採掘をしているので、量が圧倒的に少ないだけだ。


当然、坑道掘削には地盤沈下が伴い、その恐れのある地域を、立ち入り禁止とされている。


露天掘り掘削は、簡単で効率が良いが、範囲が広がり地質が低下する為に、帝国では国の危機を招いてしまった。

目先の利益を追求すると滅びるのだ。




王国が入手した西部の地域でも、鉄鉱業を行う事になり、採掘範囲や鉱山町、生活を支える農園、商業街の計画が、組まれはじめた。


街道沿いに、商業街が作られ、街道から離れた側に住宅地。

更に街道から離れて農園、鉱山町、鉱山となる緑地が順に計画される。


更地だから出来る、合理的な構成を、街道沿いに馬車で半日の距離に点在させる。

これは、流通の拠点としても用いる為で、間の地域は後生の状況次第だ。


急ぐ必要は無い。



----------



先ずは街道沿いに、簡易宿場が作られ、次に生活基盤である農園が作られる。

簡易宿場は後に商業街と発展させるので、農園は少し離れた場所に作る必要がある。


豊かな大地ではあるが、作物によって最良の地質が異なるので、初期と定期的に魔導師カーランドが求められる。


ラーミァ達は、役人により計画された企画書に従って、街道沿いの宿場に到着していた。


「これは、これは。名高いナジェス導師に来て頂けるとは、幸運ですな。」


管理する役人が、揉み手で出迎える。

魔導師の能力で、一度に改良出来る範囲が異なる為に、高位の魔導師ほど、短期間で改良が完了するのだ。

接待する方にも力が入る。


「少し大人数になっていますが、よろしくお願いいたします。」


大人数と言っても、馬車に女性二人。

御者にトッカーナと、馬に乗った護衛のワイズの四人だ。


「まだまだ物騒ですからねぇ」


剣士が二人も居るのを見て、役人が口にする。

特に女性魔導師に女剣士を付けておけば、夜襲にも安心だろう。


「確かに、先日も賊に遭遇したくらいですから。」

「そうなんですか?よくぞ、御無事で。」


たった二人で守ったであろう、その腕前に、周りの者達が感心する。


「まずは、疲れをお癒し下さい。」


馬車と馬は、馬小屋へ引かれて行き、ラーミァ達は宿泊施設へと案内されてゆく。


部屋割りの後、一同は女性達の部屋へ集まった。

ラーミァが予定を告げる。


「明日は朝食の後に、農園へ馬車で向かいます。向こうで何回かの移動が有りますが、リリアナ様はどうなさいますか?」

「カーランドのお仕事を拝見したいと思っていました。御一緒してもよろしいかしら?」


ラーミァは笑顔で了承する。


「ワイズ様。そう言えば、あの馬は、大丈夫なのですか?兄のアルデバランは、かなり人見知りする馬でしたけど?」


御使い様以外には威嚇するアルデバランをラーミァは見てきた。

あの馬は、職員に連れられて馬小屋へ向かっていた。


「あの馬。タウリは、気性が優しい馬です。たまに全速疾走させてやれば、おとなしいものです。」


兄妹でも男女や上下関係で、性格や体格が違うのは、人間でも良くある事だ。

ラーミァは、一応、安心をした。

タウリは、普通の馬と外見も性質も変わりない。

ただ、長らく帰らない兄が心配だっただけの様だった。

差異があるとすれば、牙と速度とスタミナだが、ふだんの様子からは、うかがい知れない。


ラーミァは、明日必要な物、注意事項を告げた。


「あとは食事にしましょう。」


公的に貴族や導師と、護衛などは料理が違う。

護衛は交代で食事をとった。


しばらく、6時間ごとの投稿をしています。

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