宇宙の癌細胞
我々、テラフォーミングユニットは、宇宙の癌細胞と称される事が多い。
衛星サイズのユニットは、2ユニット以上一組で宇宙を航行する。
条件の合う惑星を観測すると、古株のユニットが恒星系に留まり、惑星改造を行う。
残ったユニットは、恒星系を離れ、次の惑星を求めて飛び立つのだが、暫く離れると適当な岩石系惑星に取り付いて、破壊する。
失ったユニットを再作成する為の物資補充を行う為だ。
惑星の構成素材を分解して、自分と同じユニットを造り上げる。
そして再び、テラフォーミングに最適な惑星を求めて、2ユニット以上で、宇宙へと飛び立つのだ。
資材とされた惑星には、生物が存在する場合も有るが、関知しない。弱い者が喰われ滅びるのは自然の摂理であり、個々の道理など相手には通用しない。
また、惑星が一つ無くなる事で恒星系のバランスが壊れ、幾つかの惑星が壊れたり、環境異変を起こす。
生物が居れば絶滅する場合も少なくない。
我々は、侵略者であり、時には排除される事もあるが、報復などはしない。
無駄な戦闘をする時間があれば、新たな惑星を求めるべきなのだから。
これらが、我々ユニットが宇宙の癌細胞と称される由縁である。
勿論、新たなる新天地と定めた惑星に、生物が居る場合も、無くはない。
大抵は、太陽光を遮り、惑星規模の凍結を起こして死滅させる。
高度な文明を持ち、勝算が見えない場合は、マーカーを残して、去る場合も有る。
その辺りの臨機応変、現場の判断が出来る様に、我々は作られている。




