表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/100

テラフォーミング

主に、テラ(地球)の人間を移住させる目的で、他の惑星の環境を人為的に変える行為を『テラフォーミング』と言う。

テラのある太陽系ですら、惑星によって、その環境は異なり、テラの生物が生存する事は、出来ない。

ドーム都市を作ると言う選択肢も有るが、移住規模が小さく、また、不慮の事故による外気の流入などの問題もある。


その惑星の環境に、人体やテラの生態系を順応させると言う方法も、無くはないが、結果として変質が起き、人間と言えない存在に変容する。

『違い』は、あらゆる場合で争いを生む。


また、人間だけが移住するのか、人間を含むテラの生物である『環境』を移住させるのかによっても、テラフォーミングは変わる。


最終的には『テラによく似た惑星』が、一番好まれる。


----------


その様な理想的テラフォーミングには、多くの問題がある。


まずは、重力。

長期的に、重力の違いは肉体や細胞の耐久力、質、構成内容、素材に影響を与える。


次に、磁力。

宇宙には有害な放射線が飛び交い、生物のメモリーバンクである遺伝子に損害を与える。

太陽の持つ磁力と惑星の持つ磁力が、一定値以上なくてはならない。


三つ目に、恒星からのエネルギー量。

灼熱や極寒の星では意味がない。


この三つを理想通りに改造するには、どの様な技術と力をもってしても、膨大な時間とエネルギーを要する。

むしろ、広範囲に該当する物を探す方が早い。


以上の三点をクリアした上で、更に問題がある。

宇宙の構成要素は、基本的にほぼ同じだが、その比率には差異がある。

簡単に言えば、氷の惑星や金属ばかりの惑星も無いわけではない。岩石の構成要素も惑星によって異なる。

せめて、大気と地表だけでも同比率にしなければ、『環境』の移植は難しい。

つまり『元素変換技術』が必要になる。

任意的な元素変換は、原子を一個一個素粒子単位で操作する必要がある。主に陽子や中性子を加減する必要が有るのだ。

当然、システムは、ナノやマイクロと言うサイズの単位になる。


これらの極小マシンを生産しコントロールするシステムを惑星表面に大量散布し、更にそれらを管理統括する者が必要になる。


最終的には、これらの環境改造システムは、完全停止か撤去されねばならない。


可能であれば、テラの環境を移植し、人間の移植に問題がないのが確認出来るレベルが望ましい。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ