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ナノマシンと反物質

当作品に登場するのは、ナノマシンではなく、マイクロマシンです。

サイズ的に千倍近く違います。

惑星テラの人類は、多くの道具や機械を作ってきた。

それは、持ちやすい棍棒に始まり、分子サイズの工作にまで至る。

便利な道具の小型化は、更に進むと、小さな工作機械の開発に至り、生物の細胞を機械に見立てて、それに似た機械を目指した。


それがナノマシンと呼ばれる極小機械の思想である。

分子単位の操作が可能になると、その様な機械を作る事は、不可能ではない。

極小の機械で何でも出来ると言う一つの理想像である。


ナノマシンのナノとは、0.000001 mm。

有名な細菌の大腸菌でも1,000ナノメートル(1マイクロメートル)以上ある。

人間の細胞に至っては20マイクロメートルもある。


ナノマシンは、SFで、自己増殖したり、命令通りに動き作業したり、エネルギー補給を殆どしないで動き続ける万能マシーンとして描かれる。


しかし、実際の生物でも1マイクロメートル以上のサイズとなり、限られた環境下で、時間をかけて増殖と言う単一の作業しか出来ない。ウィルスと呼ばれる物は、更に軟弱で無能だ。


マイクロマシーンが実用化されていない21世紀初頭でも、SFで語られる単体行動するナノマシンが、如何に荒唐無稽か理解出来る。


他の、大型装置との短期併用なら、無理ではないだろうが。

SFで語られる様な、ソレを求め続けるのは、現状の物理法則では『サイエンスフィクション』ではなく『デルシオン(妄想)フィクション』と言えるのかも知れない。



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反物質と言うのは、SFに出てくる、特殊な物質だ。


通常の物質が、主に陽子、中性子、電子で出来ているのに対し、反物質は、反陽子、反中性子、陽電子で構成されている。

物質と反物質の違いは、主に電荷が逆である点だ。


SFで多用されているが、反陽子は1955年。反中性子は1956年。陽電子は1932年発見されている実在の素粒子だ。


これが、普通の物質と接触すると、陽電子は放射線のガンマ線や光子になり、反陽子は数個のパイ中間子などになる。

簡単に言うと、同量の物質と共に、原子エネルギーに変わってしまう。


物質のエネルギー化は、マッチ棒一本だと、簡単に丘を吹き飛ばす程になるらしい。


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