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レシピ3、鶏ささみの焼きカツ

しつこいようですが、重要な事なので今回もまえがきに記載いたします。

このレシピは、あくまでも私が食べても大丈夫であったというものです。医師や栄養士さんの監修も受けてはいません。当然、全てのクローン病患者様に対して保証するものではありません。このレシピに従って調理して食す際には、自己責任にてお願いします。


挿絵(By みてみん)


 第三回のレシピです。


 またしても外食をしなくてはならない事態に遭遇しました。クローン病患者にとって外食は難問です。油が多量に使われていたりして、かなり危険だからです。

 人間とは、危険なものほど魅力的に感じる生き物なのです。などと、哲学っぽく言ってみましたが、単に私が食いしん坊なだけかもしれません。


 結局安全重視でうどんにしたのですが、隣のトンカツ屋のカツがとても魅力的でした。しかし、さすがにトンカツを食べるという冒険は出来ませんでした。


 そこで、如何にしたらカツを食べられるのかを考えてみました。

 まずはもっとも危険なのは揚げ油ですね。これは危険すぎます。次に豚肉です。あのロース肉は魅力的ですが、やはり危険すぎる!


 豚肉の代用品は……、豆腐? お麩? いやいや、やっぱり肉が食べたい!

 大丈夫そうな肉と言えば、鶏肉ですね。それもササミならば実績もありますから大丈夫でしょう。


 と言うことで、今回は鶏ササミのチキンカツ風と言うことにしましょう。

 クックパッドで検索してみると、あります! 『揚げないカツ』です。これを参考に、クローン病でも食べられそうな『揚げないチキンカツ』を作ってみようと思います。



 まずは材料です。

 ・鶏ササミ肉 2本 (今回は113グラムでした)

(私は食いしん坊なので2個食べてしまいます)

 ・小麦粉 大さじ1(5グラム)

 ・卵 1個(55グラムでした)

(実質は肉をくぐらすだけなので、半分も使いません、たぶん1/4個くらいだと思います)

 ・パン粉 1/2カップ(30グラム)

 ・塩 少々

 ・コショウ 少々

 以上で作ってみましょう。



 カツと言ったら、夏の海辺に横たわる美女や、浜辺の安全を守る筋骨隆々のライフセーバーのような、美しい小麦色の肌ですよね。

 今回は油で揚げずに焼くわけですから、そのままのパン粉を付けて焼いても、あの美しい小麦色にはならないでしょう。しかし、出来る限り再現してみたいと思います。


 では、調理開始です。


 1、まずはフライパンにパン粉を入れて炒りましょう。小麦色の焦げ色が付くまで炒ります。パン粉が小麦色に色づいたらお皿にとって、冷ましておきましょう。


 2、次に鶏ササミの下ごしらえです。筋がある場合は筋をとりましょう。そして、まな板に置き、包丁の背で軽く叩きます。丸っこいササミの体が平たい木の葉形になればOKです。あまり叩き過ぎると挽肉になってしまいますからほどほどに……。


 3、平たくなったササミの両面に、塩コショウをしてから、小麦粉を全体にまぶします。


 4、ボールに卵を溶き、小麦粉をまぶした鶏ササミを卵にくぐらせます。


 5、卵液をまとった鶏ササミの全面に、小麦色に色づいたパン粉を押し付けるように付けて下さい。パン粉が付いたらあとは焼くだけです。


 6、オーブン用角皿にクッキングシートを敷き、その上に小麦色のパン粉をまとった鶏ササミ肉を並べます。オーブンを250度予熱なしにセットして20分焼いたら出来上がりです。


 千切りキャベツなどを添えれば、見た目は立派なカツです。ソースをかけてお召し上がりください。




 〈補足〉

 今回はオーブンで焼きましたが、オーブンの無い方はオーブントースターでも大丈夫です。その際は次の要領で焼くとよいでしょう。

 オーブントースターの場合、トースター用のトレイの上にアルミホイルを敷きます。最近はくっつかないアルミホイルと言うものがあるので、それを使うと良いでしょう。この『くっつかないアルミホイル』はすぐれものです。油を使わずに、いろいろな料理で使用できますので、用意しておくことをお勧めします。

(スーパーやホームセンターなどで売っています。価格も普通のアルミホイルより少しだけ高い程度です)

 くっつかないアルミホイルの上に、小麦色のパン粉をまとった鶏ササミ肉を並べます。オーブントースターを10分にセットして、チンと鳴るまでじっと我慢です。

 オーブントースターがチンと言ったら、鶏ササミ肉を裏返します。火傷をしないように気を付けて下さいね。

 裏返したら、更に10分加熱して出来上がりです。加熱時間に関しては、オーブントースターの機種によって違いが出てくると思いますが、そこは適当に対応して下さい。


※オーブントースター付属のトレイ(金属のヤツ)が有れば、オーブンと同じようにクッキングシートで大丈夫です。その場合は裏返さないで15分~20分焼けば出来上がりです。




 それでは、脂質量計算です。


 鶏ササミ肉2本(113グラム)脂質量は0.9グラムです。

 卵(1個55グラム中)脂質量は5.67グラムです。

 パン粉(1/2カップ・30グラム)の脂質は2.04グラムになります。


 0.9+5.67+2.04=8.61グラム 


 約9グラムになりますが、卵液は半分以上残っていると思いますし、パン粉も残っていると思いますから、実際の脂質は5~6グラム程度になると思います。クローン病の再燃危険基準値は20~25グラム/1日ですから、他の食事には気を付けてください。

 中農ソース大さじ1杯の脂質は0.02グラムです。あまり気にする量ではありませんが、かけすぎには注意しましょう。

(ササミを1本で我慢すると、脂質を半分に落とすことが出来ます)


 しつこいですが、人によってはこれでもダメな場合があります。ご自分の状態を考慮の上、自己責任でお願いします。



 次回のレシピもお楽しみに。





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