レシピ1、煮込みハンバーグ
重要な事なのでまえがきに記載いたします。
このレシピは、あくまでも私が食べても大丈夫であったというものです。医師や栄養士さんの監修も受けてはいません。当然、全てのクローン病患者様に対して保証するものではありません。このレシピに従って調理して食す際には、自己責任にてお願いします。
第一回目の記念すべきレシピですが、いきなり『煮込みハンバーグ』です!
実は先日、友人とファミリーレストランへ行きました。クローン病の私は、メニューの中から食べても大丈夫と思われるものを探したのですが、そんなものは殆んどありません!
ファミレスと言えばハンバーグですが、メニューに記載されている脂質量を見ると、50グラムとか60グラムなどというトンデモナイ数値が記載されています。これは摂取可能な脂質量の約三日分に値します。そんなものを食する勇気はありません。
では、食べられそうなものは……。脂質8. 4グラムの和風きのこ雑炊! いやいや、きのこはダメです。ならば、脂質9.5グラムのまぐろたたき丼。今日は脂質少なめな食事に心がけていたので、このくらいならば何とか大丈夫でしょう。
そんな訳で、まぐろのたたき丼をたのんだのですが、友人の前には何と、デミグラスソースがたっぷりとかかったハンバーグが置かれたのです! ほんの少しですが、涙でハンバーグがぼやけて見えました。
「だったら、自分で作ってやる!」
心の中で、ひっそりと叫びました。
そんな訳で第一回目のメニューは『煮込みハンバーグ』に決定です!
クローン病患者なのにハンバーグを食べようなどと目論む私! 貪欲その物です。
前置きが長くなりましたが、それでは始めましょう。
まずは材料ですね。
〈肉だね〉
・鶏ササミ 2本(重量を計ったら128グラムでした)
・玉ねぎ Mサイズ1/4個
・パン粉 1/4カップ
・無脂肪牛乳 1/4カップ
(今回は『タカナシのおいしい無脂肪乳』を使用しました。脂質は0.1%です)
・タイム(乾燥ハーブ) 少々
〈煮込みソース〉
・ケチャップ 大さじ2
・中農ソース 大さじ2
・白ワイン 50㏄
(赤でも良いと思いますが、今回家に有ったのが白ワインだったので……)
・水 50㏄
材料は以上です。
では、作り方です。
1.まずは玉ねぎをみじん切りにしましょう。
玉ねぎのみじん切りと言えば、涙々の苦行を思い浮かべるかも知れませんが、玉ねぎを冷蔵庫で冷やしておくと、目の粘膜を刺激する硫化アリルという成分が蒸発し難いので泣かずに済みます。是非お試しあれ。
2.鶏ササミもみじん切りと同じ要領で、挽肉状にしてしまいましょう。
スーパーによっては、鶏ササミの挽肉を売っている店もありますし、お肉屋さんに頼めば挽肉にしてくれるかもしれません。(鶏ムネの挽肉で代用する場合、皮や脂部分も一緒に挽いてある場合がほとんどなので注意が必要です)
3.パン粉を無脂肪牛乳でふやかしておきます。
4.ボールに〈肉だね〉の材料、みじん切りの玉ねぎ・挽肉状の鶏ササミ・無脂肪牛乳でふやかしたパン粉とタイムを入れ、よく混ぜ合わせます。
5.4を手頃な大きさにまとめて(2個くらいに分けると扱いやすいと思います)、フライパンで両面に焼き色が付く程度焼きます。この後煮込みますので、中まで火を通す必要はありません。
この際、油を使いたくないので、新しめなテフロン加工などのフライパンを使うか、くっつかないアルミホイル(スーパーなどでも売っています)を使用すると良いと思います。テフロン加工などのフライパンは、最初のうちは良いのですが、すぐに焦げ付く様になってしまいますので、くっつかないアルミホイルを入手しておくと便利だと思います。
両面に焼き目が付いたら、フライパンから取り出しておきましょう。
6.先ほど使用したフライパンに、〈煮込みソース〉の材料、ケチャップ・中農ソース・ワイン・水を入れ、混ぜてから火を付けます。沸騰し始めたら、取り出しておいたハンバーグを入れます。
火加減は、グツグツと沸騰している状態にして、ソースを煮詰めながらハンバーグを煮込みます。ソースが煮詰まってきたら出来上がりです。
お皿に盛りつけてお召し上がりください。肉汁ジュワーという訳にはいきませんが、十分ハンバーグ気分を味わうことが出来ると思います。
クローン病食ですので、本日の『煮込みハンバーグ』の脂質量を計算したいと思います。
まずは鶏ササミ128グラムの脂質は、1.02グラムです。
玉ねぎ1/4個(約50グラム)は、0.05グラム。
パン粉1/4カップ(約14グラム)、0.95グラム。
無脂肪牛乳50㏄、今回使用した無脂肪牛乳の脂質は0.1%なので0・05グラムです。
その他の材料は脂質がゼロなので、総脂質量は、
1.02+0.05+0.95+0.05=2.07グラムになります。
かなり脂質を押さえたハンバーグが出来ました。これならば食べても大丈夫そうです。
レタスのサラダなどを一緒に食べてみてはいかがでしょうか? レタスは以外にも食物繊維の比較的少ない野菜らしいです。ドレッシングはノンオイルにして下さいね。
さて、次回は何を作ろうかな?