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レシピ15、ビーフシチュー

しつこいですが、重要な事なので今回もまえがきに記載いたします。

このレシピは、あくまでも私が食べても大丈夫であったというものです。医師や栄養士さんの監修も受けてはいません。当然、全てのクローン病患者様に対して保証するものではありません。このレシピに従って調理して食す際には、自己責任にてお願いします。



 挿絵(By みてみん)


 クローン病という診断を受けて、もう二年が経ちました。この二年間で私の食生活はガラリと変わったのです。

 元々はヒレステーキよりサーロインとか、ヒレカツよりロースカツとか……。豚汁や酢豚や唐揚げなんかも大好きでした。そうです、脂っぽいものが好きだったのです。もっと前から脂ものを控え、和食中心の食生活を送っていたならばクローン病を発症することはなかったのかな? そんな想いもありますが、今でも「脂は旨みだよなぁ」なんて思ったりもしています。漢字までにくずきうまみで脂ですからね。


 私は既に成長期を過ぎていますが、成長期真っ盛り(特に十代後半から二十代前半)の人たちは大変だろうなと思います。

(あっ、私は年齢不詳設定でした。ナイショですよ)

 少しでもそんな人たちの力になれたらなぁ、なんて考えて始めたレシピエッセイですが、多少なりとも力になれているのでしょうか?


 などと初心を語ってみました。

 最近は更新が滞っていますからね。自分への戒めです(笑)

 だからと言って更新が早まるとも思えませんが……。



 そんなわけで、(どんなわけだよ!)今回はビーフシチューなんかいかがでしょう?

 牛肉は脂の少ない赤身を下処理すれば大丈夫そうなので、頑張ってみたいと思います。



 材料

 ・牛肉 100グラム

(シチュー・カレー用の角切り肉で大丈夫ですが、脂身の少ないものを選んで下さい)

 ・ニンジン 1/2本(100グラムくらい)

 ・玉ネギ Mサイズ1/2個(100グラムくらい)

 ・ジャガイモ 1個(100グラムくらい)

 ・水 200ミリリットル

 ・顆粒のコンソメ 小さじ2杯(固形ならば1個)

 ・赤ワイン 100ミリリットル

 ・トマトケチャップ 大さじ2

 ・中濃ソース 大さじ2

 ・オリーブオイル 小さじ1

 ・塩 小さじ1/3くらい

 ・コショウ 少々

 ・ニンニク 適量(今回はガーリックパウダーを1~2振り)

 ブールマニエの代わりとして

(シチューにとろみをつけるのですが、通常はバターと小麦粉で作ります。しかし、バターは脂肪そのものですから避けたいと思います)

 ・小麦粉 大さじ1

 ・無脂肪ヨーグルト 大さじ2


 材料は以上です。



 作り方

 1、まずは牛肉の下処理です。クローン病患者にとっては、材料選びと共に重要な作業になると思います。

 ・牛肉の脂身部分は出来るだけ取り除いてしまいましょう。

 ・鍋にお湯を沸かし(分量外です)牛肉を投入します。

 ・再度沸騰してくるとアクと脂が出てくると思いますので、5分ほど茹でたら一度湯を捨ててしまいましょう。

 ・もう一度鍋に湯を沸かし(これも分量外です)牛肉を入れ、沸騰してきたら弱火にして30分~40分程茹でて下さい。

(ゆで汁には牛肉の旨みなどが出ていますので、これを使用すると更に良いのですが、少しでも脂質を押さえたいので、もったいないですが捨ててしまいます。脂質量に心配が無い方は水の代わりにこの煮汁を使用することをお勧めします)

 これで牛肉の下処理は完了です。こうすると牛肉が柔らかくなります。もちろん圧力鍋で茹でて柔らかくしても大丈夫です。

 2、ジャガイモとニンジンは、皮をむいて食べやすい大きさに切り、電子レンジにかけてしまいましょう。(肉の下処理に手間をかけてしまいましたからね。この辺は手を抜いてしまいましょう)

 3、玉ネギは薄切りにし、フライパンにオリーブオイルと共にいれて軽く混ぜてから火を点けます。焦がさないように注意しながら玉ネギを炒めて下さい。しんなりとして少し色付くくらいまで炒めます。(アメ色とまでいかなくても大丈夫です)

 4、玉ネギが炒められたら、水・コンソメ・赤ワイン・トマトケチャップ・中濃ソース・ガーリックパウダーを投入して下さい。

 5、沸騰してきたら、茹でた牛肉・レンチンしたジャガイモとニンジンを入れてしばらく煮込みます。最初のうちはいかにもソース味ですが、しばらく(5~10分くらいかな?)煮るとソースのくせも飛び、デミグラスっぽい感じになってきます。ここで塩コショウを加え、味を調整します。

 6、とろみをつけるために、ブールマニエを使うのですが、通常ならばバターと小麦粉を使用しますがバターは脂質そのものです。よって、今回は無脂肪ヨーグルトで代用します。

 小麦粉と無脂肪ヨーグルトを容器に入れ、練るようによく混ぜて下さい。小麦粉のダマが無くなればオッケーです。これをシチューの汁でとくように加えながら全体をよく混ぜて下さい。とろみがついてきたらビーフシチューの出来上がりです。




 それでは恒例の脂質計算です。それぞれの脂質量は以下の通りです。

 ・牛肉の赤身100グラム  4.6グラム

(実際には茹でているのでもっと少なくなると思いますが、どのくらい減るのかわからないので、このままで計算することにします)

 ・ニンジン100グラムは  0.1グラム

 ・玉ネギ100グラム  0.1グラム

 ・ジャガイモ100グラム  0.1グラム。

 ・顆粒のコンソメ 小さじ2杯(固形ならば1個) 0.24グラム。

 ・赤ワイン・トマトケチャップは脂質0グラムです。

 ・中濃ソース 大さじ2  0.03グラム

 ・オリーブオイル 小さじ1  4.0グラム

 ・小麦粉 大さじ1  0.14グラム

 ・無脂肪ヨーグルト 大さじ2(30グラム) 0.09グラム


 総脂質量は9.4グラムになります。

 計算上、脂質が少々高くなっていますが、実際には牛肉を茹でているので脂質量はもっと低くなっていると思います。牛肉の下処理に手間をかけた分、肉も軟らかくなっているはずです。試してみて下さい。






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