レシピ14、クリームシチュー
しつこいですが、重要な事なので今回もまえがきに記載いたします。
このレシピは、あくまでも私が食べても大丈夫であったというものです。医師や栄養士さんの監修も受けてはいません。当然、全てのクローン病患者様に対して保証するものではありません。このレシピに従って調理して食す際には、自己責任にてお願いします。
寒い日が続きますね。
まあ、冬ですから仕方の無い事なのでしょうが、今年は最強寒波などというモノが日本列島に覆い被さっています。関東でも2週連続の雪となるほど、例年以上の寒さにさらされています。
こんな寒い日にはあたたかいクリームシチューなど食べたくなりませんか? しかし、シチューの脂質は通常、一人前で17~18グラムほどになるらしいです。クローン病患者にとっての脂質摂取量は1日20~25グラム程度には抑えたいので、一品でこの量は多すぎます。
そんなわけで、今回は脂質を押さえたクリームシチューを作ってみたいと思います。
材料です。
・鶏ササミ 2本(130グラム)
・ジャガイモ 小4個(150グラム)
・ニンジン 小1本(100グラム)
・玉ねぎ 1/2個(100グラム)
・固形コンソメ 1個
・水 600ミリリットル
・無脂肪牛乳 200ミリリットル
・小麦粉 大さじ3杯
・塩 少々
・コショウ 少々
材料は以上です。この分量で二人分くらいになるはずです。
作り方
1.鶏ササミ・ジャガイモ・ニンジン・玉ねぎは食べやすい大きさに切って下さい。
2.鍋にジャガイモ・ニンジン・玉ねぎと水・固形コンソメを入れて火にかけます。ジャガイモとニンジンが柔らかくなるまで茹でて下さい。
3.ジャガイモとニンジンが柔らかくなってから、鶏ササミを入れます。
鶏ササミに火が通る間に、ホワイトソースを作りましょう。本来ならば小麦粉をバターで炒めてから牛乳をいれるのですが、低脂質料理ですのでバターを使うわけには行きません。
4.火にかける前のフライパンに小麦粉を入れ、そこに無脂肪牛乳を少量ずつ入れてヘラで小麦粉がダマにならないようによく混ぜます。シリコン製のヘラを使用して、小麦粉のダマを潰すようにするとうまくいくと思います。無脂肪牛乳を全量入れてから火をつけます。
ヘラで混ぜながらとろみがつくまで加熱して下さい。
5.ホワイトソースが出来たら鍋に移し、混ぜながら弱火で煮て下さい。焦がさないように注意して下さいね。
6.10分くらい煮るととろみがついてくると思います。味見をして塩コショウで味を調整したら出来上がりです。コンソメが入っているので、塩はあまり入れなくても大丈夫だと思いますが、その辺はお好みで。
それでは恒例の脂質計算です。
・鶏ササミ130グラムの脂質は1.04グラムです。
・ジャガイモ150グラムの脂質は0.15グラム。
・ニンジン100グラムの脂質は0.1グラム。
・玉ねぎ100グラムの脂質は0.1グラム。
・固形コンソメ1個の脂質は0.24グラム。
(味の素のコンソメを使用。パッケージの表示より)
・無脂肪牛乳200ミリリットルの脂質は0.2グラム。
(タカナシのおいしい無脂肪乳を使用)
・小麦粉大さじ3杯の脂質は0.41グラム。
総脂質量は2.24グラムでした。
この量で二人分くらいありますから、一人分だと1.12グラムということになります。思ったよりも少ない脂質量になりました。
「これならば鶏モモ肉を使ってもイケるのではないか?」
そんな考えも脳裏を過ぎりました。鶏モモ肉の皮なしならば、130グラムの脂質量は5.07グラムですからね。一人分ならば2グラムほど増えるだけですから……。
いやいや、そんな気の緩みが取り返しのつかない事態を引き起こすんだ! 入院前後の、あの苦しみを思い出せ! 自重、自重、自重……。
(気を取り直しての締めです)
まだまだ寒い日が続きますが、あたたかいシチューで身も心も暖めてはいかがでしょうか。