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復讐活劇


 時は西暦22世紀初頭人類は、太陽系だけでなく様々な惑星を開拓していき、地球の人々は

様々な他の惑星を行き来していた。

しかし、その世の中、地球にて、人類宇宙進出の英雄と言われるカイザー・ン・ヒューマに

よる独裁政治が、行われた。彼はすべての人々の生活を苦しめていた。

しかしそれを、阻止した七人の英雄達がいた。彼らの名称はビーストセブン。

彼ら7人は、おのおのの能力を生かしてン・ヒューマの部隊を討伐した。

そして彼らは、ン・ヒューマを倒し、世界の中心にそれぞれ立った。

ある物はその顔を世に出し利用し富を得、ある物は、名だけを利用し、影に生き、

ある者は、自由に生き、そしてある者は世にあるものすべてを得たといわれる…。

そんな世の中、ン・ヒューマ討伐から少したった2112年、とある施設で一人の赤ん坊が

世に誕生した。その赤ん坊は研究者と思われる両親とともに元気に成長していった。

そして6年たったある日その事件は起こった。

「パパ、ママ!」

「ライル、逃げるのじゃ!」

「ライル、こっちへ!」

「ここから逃げるのよ」

「パパとママは?」

「ここで7人を説得して食い止めるわ。」

「私も残る!」

「だめ、さあ、早く!」

「これをもっていくんだ!」

両親は少女に何もかかれていないカードを渡した。

「これは?」

「いつか必ず役に立つ!」

「どこにいやがるんだぁ!」

「きたっ、さあ隠れて!この中に入ったら、一番安全な所へワープするはず!」

「生きるのだ!」

「生きるのよ!」

「ここにいやがったかぁ、見つけたぜぇ、とっととすべて渡せぇ!」

一番目に口調の荒い男の声と影が現れた。そして…。

「言い方が悪いんだよ、あんたはねぇ。」

二番目に鋭い耳がある大柄の影で女性と思われる声がする。

「きゃははははは、無理だって、爆走長は私らの中で一番馬鹿!」

三番目にウサギの耳をした平均的な身長の影で同じく女性と思われる声がする。

「うるせぇ、腹黒ウサギ!潰すぞ、ごらぁ!」

「あら、やるぅ?、弱いくせに?」

「…下らぬ…。」

四番目の翼のような物が生えていて、刀を持っている感じの長身の影、男の声がする。

「おめえら、くだんねぇこといってんじゃねえよ。こちとらとっとと帰りてえんだ。

とっとと裏切りもんをやらねえか、おめぇ。」

五番目のタバコを吸っているコートを着ている風の影で、男の声がする。

「あ、わかってるっつってんだろ!」

「おいおい、おれに逆らうのか、だれだ、おめえを将軍に紹介してやったのはよぉ。」

「ちっ、わかったぜ。」

「とっとしたらどうだ、怒らせたら一番怖い奴が来るぞ。爆走長 。」

六番目の離れたところから、女性の声が聞こえ、影があった。

「みつかったのかね?同士諸君。」

七番目の重い感じのする男性の声がしてきた。影は恐らく男性で長髪のようだ。

「…ザイラス!」

その場にいたと思われる人物全員が一斉に口走った。

「サピエン博士、サピエン女史、それはともかく、戻る気はないのかね?」

「断るといったら、どうする?」

「私は君達も我々、仲間だと思っている。だから…。」

「総帥や貴様らの言うことを聞く気はないわい!」

「…残念だよ。」

『ズバァァァ!』

「さよならだ。」

「ぐはっ」

「ぐっ」

隠れていた少女は叫んでしまった。

「パパ、ママ!」

しかし、サピエン女史が設置していた機械は作動していた。

「いやがった、よしっ」

「おうのはよせ、フィール!」

「しかし、よぉ!」

「やめろと言っている…。」

「ちっ、わかったよ、ザイラス」

「またヘマしてやがんのフィ-ル」

「うるせぇ!」

ライルは機械の中で言う。

「ビーストセブン…、許さない!」

彼女は心の中で誓う。そして機械に身を任せ眠るのであった。


1章、ライル発つ

『ヒューオーーーーーンンン』

2129年、乾いた風音が響くここは、荒廃した元、ラリアオーストン。

現在では、観光地を何とか除き、後は、爆走族の支配する道路のみとなった国である。

その道のひとつ、オストリックロードでの出来事だ。

「ひゃはぁぁぁ、まてよぅ。」

ハイエナの模様の服を着た暴徒のような男達が、ハイエナのようなバイクと車で

一般人を追いかけていた。

「待てと、言われて待つ人なんていませんよ!」

一人の眼鏡をかけている学生風の少年が鳥の形をしているこの時代で言う

自転車で走っていた。

「かねよこせぇ!」

「なぜですか!僕はただ動物を調べていただけです!」

「うるせぇ、たんまり持ってる金をよこせぇ!」

「なんてい人たちだぁ」

少年は、道でこけた。暴徒達が止まる。

「へへへへっ、もう逃げ場はないぜぇ。」

「うぁぁ」

少年が覚悟を決めようとした時…。

「!」

「なんだぁ」

上空からマントを羽織った人物が降ってきた。

「…まだ、使い慣れないな。これは。」

マントの女性と思われる人物はしゃべった。

「だから、使用方法をきけと言ったんだ私は!」

2メートルくらいの同じくマントの人物も言う。

「うるさい。」

「君の事を思って私は…。」

二人は言い合う。すると…。

「なんだぁ、貴様らぁ、邪魔だどけぇ。」

暴徒が叫ぶ。

「…貴様ら、片付けの邪魔だ。」

マントの女性のほうの人物が言葉を発する。

「はん、俺達に立てつこうってえのか。」

「俺達を知らんのか。」

「俺たちはあのマッハ・オストリック様の配下だぞ。」

暴徒たちは偉そうに言うがマントの人物は…。

「知らん。」

「ふざけやがって、マントをぬげぇぇぇ。」

暴徒がマントを取ろうとすると…。

「…させん」

『ファァ』

風の音がする。マントの人物は空中に飛んでいた。そして空中でマントを脱いだ。

その人物は…。青い長髪に銀色のメッシュ、上半身を緑のタンクトップのような服、

片足を見せている感じの露出してる黒い長ズボンをはいた格好をしている

クールな感じのする目つきをしている少女だった。

「なんだ、姉ちゃん、俺達が誰かわかってんのお。」

「俺達は、マッハ・オストリック様の…。」

暴徒はまた自分達の上司の名を言うが…。

「何回も言うな、うっとおしい。名前は一度いえば猿でもわかる。」

少女は言い返す。

「おい、俺達が猿だと。」

「もっとわかりやすく言え。それじゃわからん。」

「生意気な、おい、こいつからやるぞ!」

「ああ、始まってしまった。」

マントを羽織った男のほうが言う。

「応」

「しねぇぇ」

暴徒は攻撃を仕掛けてくるが…。

『ヒョイ』

女性は殴りかかってきたすべての攻撃をかわす。そして

『ボコッ、バキッ』

「うぇええ、強ええ…」

「聞きたいことがある…。」

「この国にいる異名が音速の爆総長と言われてる奴についてだ。」

「…。そりゃあ、ここいらをまとめてるマッハ様の上司の事だ。多分。」

「詳しく教えろ。」

「マッハ様の悪友で、上司だ確か。」

「名は?」

「いや、そこまではちょっと…、俺達はハイエナーズ、走りたいだけで入ったから。」

「…使えんな。」

「じゃあ、そういうことでぇ。」

「おい、待て。」

「はぃ。」

「お土産だ。」

「?」

『ボゴッ。』

「…、あほ。」

『ブローーーン。』

爆音とともに一人、暴徒がバイクに乗り逃げていった。

「ひっぇぇ。」

「一匹逃がしたか、情報がわかったからまあいい。いくか。」

「あの、助けてくださり、ありがとうございました。」

ぶっきらぼうに答える。

「…そんなつもりはなかった、ただあいつらに聞きたい事があっただけだ。」

「おいおい、そういう言い方はないだろう。」

『ファサ』

男のほうがマントを脱ぐと、全身青い色の鎧で、腰に鈴を装備した、ロボットだった。

「そうですか…。」

「さらばだ。」

「まってください。」

「?」

「泊まるとこありますか。」

「…このまま野宿の予定だった。」

「だったら家へ来ませんか?お礼をしたいんです。」

「断る」

「まてまて…、すみませんがよろしく頼みます。」

「はいっ、あ、僕は、ガルダ・オオキです。あなた方のお名前は?」

「私は、エモン・クロスで、こっちの、ぶっきらぼうが…。」

「…ゼガ・ライル・サノ。」


「エモンさんとライルさんですね、よろしくお願いします。」

「よろしく。」

「よろしく…。」

三人はガルダの家へ向かった。


所代わり、暴徒が道路の近くにあるアジトに帰って来て報告に来ていた。

報告を聞いていたのは、緑色の髪をなびかせている、鳥のようなマスク、

白い毛のマフラーを巻き黒い服を着て背中に、羽?が生えていたと思われている

痕跡を見せている男だ。

「おいおい、おめえら、オンナのガキに負けて帰ってきたっていうの?」

「…はい。」

男は切れていた。

「おめえら、クビ、爆走族やめちまぇよ、おい。」

「そ、そんな、まってくだせえ、マッハ様ぁ。」

男の名はマッハ・オストリック、このロードを支配している男だ。

絶人順位26位、絶人とは、人を超越した能力をもっているものや改造されたものたちの

名称である。その順位に含まれているのは主にビーストセブンを含めその配下が

ほとんどである。人数は約60人。無論公認されている人物のである。

「だまれ、とっとと消えろ、さもなければ…。」


『ヒュンヒュン』

手を動かし風のかまいたちをおこす。

「ま、まってくだせえ、そ、そいつはマッハ様の悪友の爆走長をさがしてましたあ。」

「なんだと!」

マッハの表情が変わる。

「そいつは本当か?」

「へ、へぃ!」

マッハが問いただす。

「そいつの名は、名はなんだ!」

「し、知りません、いわなかったんで、へっへ。」

マッハは落ち着き、雑魚の襟元を離す。 

「そうか、ご苦労。」

「じゃ、じゃあお命は…。」

「ああ。」

「じゃ…」

「おう、あ・ば・よ!」

マッハは赤い真空波で、雑魚を彼方へ飛ばした。

「へっ、うぎゃああああああ」

「…、走るだけしか脳のないあほ共が、少しは役に立てっ!」

マッハが言うと、横にいつの間にかいる赤髪のライダースーツの女性が問う。

「どうするつもり、走長に言うのかしら?」

「…走長に言うまでもねえ、俺が片付ける。」

「みせて、もらうわ。音速の駝鳥の実力を…。」

「応、見てな、走長に並ぶこの俺様の実力を!」

そしてほえる。

「爆・走・ヨ・ロ・シ・クゥゥ!」

マッハ・オストリックは、ダチョウのようなバイクで走っていった。


町にある一軒屋。ここがガルダ、彼の家だ。

「どうぞ。」

ガルダが飲み物を渡す。マロだ。ラリアオーストンでは売れている飲み物だ。

「すまない…。」

ライルは受け取り、周りを見渡し、見つめる。

「…」

一人で住むには、大きい家だと考えた。 

その事を考えながらも質問をする。

「この国について教えてくれ。」

「この国ですか、このラリア・オーストンは、国の3割くらい

緑の自然が残っている国です。」

ガルダはにこやかに答えた。

「残りは町が2割、そして道路が5割。」

「道路、なぜだ?」

「この国を大統領より支配している音速の爆走長のものなんです。」

「そいつの事は知っているか?」

「いいえ、その男は、ここから一番遠いところにいるので…、名前までは…。」

「そうか。」

そう言うと二人は会話を続けた。

「ところでなぜ、この国にきたんですか?」

「用があって来た。」

「用って何です?」

「…復讐だ。」

「あ、復讐ぅ!な、なんでぇ!」

「わからない。」

「わからないって…、いま言ったじゃないですか!」

「頭の中に、インプットされていた。」

「インプットか…。ま、ともかく食べてください。」

「…、おい、何が入っている」

「な、何も。」

「うそだな、私にはわかる。」

「!」

「外に出る…。」

「ほうっ、罠にかからなかったかい。」

「予想はつく。」

「そうかい、そうかい、ご苦労だったな小僧!」

「約束は……。」

「約束、そんなん守る気があるか!」

「そんな」

「俺をだれだと、思ってた、おりゃあマァッハァ・オストゥリィーック!」

「わけがわからん。」

「うるせえ、お前、正体は警察の回し者だろぅ。わかってんだよぉ。」

「…違う。私は復讐者だ…。」

「へっ、何が復讐者だぁ、覚悟しろァァァ!」

『ピュン』

マッハはそう言うと飛び上がり、遠くへ走っていったそして…、

『バンンンンンンンン』

すごい勢いでそこからひとっとっびで戻ってきた。

「どうだ、この脚力、俺が実力者だという証拠だぁ。」

「それがどうした。」

「どうしたって驚けよ!」

「別に、どうでもいい。」

「お前、むかつくぜ!」

「そうか。」

「俺とスピード勝負だ!」

「?」

「この俺のスピードについてこいやぁ!」

『ピュルーーーーーーーーン』

「あははあはははははっ!」

「俺のスピードについてこれるかぁ!っていねぇ!」

「…なぜこんな事を…」

「育ての親が、スピードライダーズにつかまっていて…。あなたをおびき寄せれば

と言われて…。」

「そうか、ならいい。」

「えっ、いいんですか。僕はあなたを…。」

「家族が人質にとられていては仕方がない、それくらい私にもわかる。」

「ライルさん…。」

「おいっ、おれを無視するなぁ!」

「うるさい、卑怯者。」

「何、てめえ、ゆるさねぇ、ここで消してやる」

「マッハスライサー!」

指をあげたポーズをして赤い真空波を起こした。

「ははははっはあ、よけられまいこの真空波の嵐を!」

「っと避けたところで必殺、風の脚ぃぃぃぃぃ!」

その波の中から、強靭そうな脚でキックをしてきた。

「…!」

「はははっ、どうだ俺の必殺コンボ!敗れまい!」

「俺は、鋼鉄の翼を持っていたが、一人の鳥侍に斬られて、失くしこの様よ!

わかるか、この気持ち、まあ、もうやられたやつにゃあわかるめぇよ。

そんな時、総長が俺の脚力に興味を持ち、日ノ本からこの国へつれて来てくれたのさ!」

「…こんなものか…。」

「何、さっきの攻撃を受けて生きてやがったっていうのかぁぁぁ!」

「くそう、なめやがって、このやろう消えろマッハスライサーー!」

『ヒュン、ヒュン』

「!」

「ばかなっ、うそだろ、おいおいっ、俺の必殺技がきかねぇ!」

「終わったな…。」

「と見せかけて…。マッハスライサー!」

『ヒュン、ヒュン』

「からの突進よぉ!」

『ドーーーン!』

「やった!」

「…それで終いか…。」

「くっ…。」

「こちらも行くぞ…。」

『サッ』

「!!」

「ここだ、ここ。」

「このっ」

『ボコッ』

「うげっ」

『ボコッ』

「どうだ、やめるか。」

『ボコッ』

「まだだっ!」

『ヒュン』

「!」

「ははっはあははあっ、追いつけるならおいついてみせろぉぉおぉぉぉぉ!」

「一瞬であんな遠くへ…、ライルさんどうしましょう?」

「追いかける。」

「でももう見えませんよ。」

「離れていろ。」

そういうとライルは左腕を上げる。そして、叫ぶ。

「天昇!クロスエモン!」

『ブローーーーン』

ライル達の前に群青色のスーパーカーが現れた。

「これは?」

「旅の相棒だ。」

「相棒…、これで、ここまできたんですか。」

「話はあとだ。追いかけるぞ!」

「僕もいいんですか?」

「家族は大事だ!」

二人は乗り込み追いかける!

「はははははっ、畜生、あの野郎覚えてろ、総長に報告して、他の仲間と潰してやる!」

『ブロォォオォォォッォンンンン!』

「何の音だ!」

マッハが後ろを見ると、ライルのスーパーカーが追って来ていた。

「なんだありゃっ!」

「よぁ、追いついたぜ、マッハ様。」

ライルとガルダは追いついて来た。

「おい、なんだそりゃぁ!」

「貴様には関係ない、言う理由はない。」

「そんなの聞いていねぇ!どこにもそんなマシンなかったじゃねえか!」

「呼び出した。」

「くっ、訳がわからねぇ。」

「さっ、お前の上司がどこにいるか教えてもらおうか…。」

「…。」

マッハがだんまりを決め込もうとしていると…。

『ブロオオオオオオ』

赤髪の女性がバイクで現れた。

「マッハ、走長からの伝言よ。」

「レディー・ジャガー!」

赤髪の女性の名はレディー・ジャガーと言うようだ。

「腹をくくれって、ここで俺達の邪魔をしている奴とやらを道連れに死ぬか、

帰って俺に消されるかって…。」

「俺は誇りある、フィール・ターボ爆走団として、前者を選ぶ!」

「さすが、総長の腹心ね、いさぎいいわ。さあ、これを。」

ジャガーは、エナジー飲料のようなものをマッハに渡す。

「ビーストエナジーか…。頂くぜ。」

マッハはエナジー瓶飲料を手に取る。

「ビ-ストエナジー頂きぃ!爆走、ヨ・ロ・シ・クゥゥゥ!」

あぐらをかき、手をクロスしたポーズを決め、そして飲み干す。

『グン、グン、グン』

マッハ・オストリックは、そのビーストエナジーを飲み干すと巨大化していた。

「俺の名は、マァッハァァァァァァ・オストリイィィィィックゥゥゥゥゥ!」

「てめえを踏み潰して、走長に恩を返す!覚悟!」

「わぁ、巨大化なんて、ありえないっ、ライルさん、逃げましょう!」

「それがビーストエナジーか…。貴様をたたき潰す。」

ライルは再び左腕を上げる。そして叫ぶ。

「チェンジアップ!クロスエモン!」

『シュイーーーーン!』

「空想武装!クロスエモン!」

群青色と白のボディ、2本のアンテナ、カメラアイの間に赤い線、口元はマスク、

首辺りに赤い線、腰あたりに金色の鈴らしきものが装備されているロボットに変形した。

「何、貴様そんな物を、もっていやがったのか!」

「ならどうする?、マッハ・オストリッグ様。」

「ゆるさん!くらえっ、マッハスライサー!」

『ヒュン、ヒュン』

クロスエモンに攻撃があたる。クロスエモンは後ろへ下がる。マッハは攻撃を続ける。

「そして、突進からの蹴りーーーーーー!」

「巨大化しても、攻撃方法は同じか。」

「クロスエモン、ゴー!」

『ヒュヒュ、ガンッガンッ』

クロスエモンはパンチとキックの連打をすばやく繰り出す。マッハに命中する。

「同じと思うな、ビーストエナジーよ、俺に力を!」

『バサァアッァァ』

マッハにビーム状の翼が生えていた。そして飛んでいた。

「見ろっ、俺は飛んでいるぅぅ!最高だぜっビーストエナジー!」

「飲んで、願いをかなえる代償に、二度と戻れない巨大化をする。

それがビーストエナジーの魔力。」

「その知識は?」

「…インプットされたものだ。」

『バサッバサッ』

「はははっ、空からでは攻撃できまいどうする!小娘!」

「…仕方がない、飛ぶか。」

『ごそごそっ』

「ライルさん?」

「コプターウイング!」

「ライルさんこれさっき、道に下りるとき使った奴ですよねっ!」

「願ったら四次元空間から出る。」

「どういうことです?」

「コールしたらいろいろ欲しいものがなんか出る。」

「コールでいろいろでるってどういう構造なんだこれ…、

それはともかくこの道具、人間サイズですよ!」

「大丈夫、外に出せば…。」

『フォン』

コクピットの外へ出したらウィングは巨大化した。それをクロスエモンは装備した。

「なんでっ!」

「…さあ、理屈はわからん。」

「ともかく追う。」

『ヒュン』

クロスエモンも上空へ飛んだ。

「とべたとしても、光の翼をどうにもできんだろう!」

「やってみないとわからない。」

「ほざけっ!」

「エア・キャノン&エア・ピストルゥ!」

「ドカーン、ドカ-ン、ピューン」

「うおおおっ、ばかなっ」

「やった、あたったって言うか、ライルさん、今のは…。」

「威嚇音、あんまでないから、言うようにと友人が…。」

「どんな友人ですか!」

「それはともかく決める!」

「エモンピンポイントフィニッシュクロス!」

指一転にエネルギーを集中させて、相手の急所に撃つ。

「爆・走・団・バンザーーーーーーイ!」

マッハは崩れ落ちて倒れ爆発した。

「ミッションフィニッシュ。」

ライル達が降りるとマッハがいた。マスクがはずれたその姿は老化していた。

「…まだだ、まだおっれは…、やれる」

『ザクッ』

「!」

ジャガーが武器と思われる巨大なはさみの先でマッハを刺していた。

「ジャガー、お前…。」

「失敗した者は生かさない。たとえ、それが腹心でもね。」

「さすがだ・走ちょ…。」

『ドサッ…ドカーーーーン!』

「…仲間を。」

「ひぃっ。なんてことを!」

「ゼカ・ライルさん、あなたのさがしている敵の一人、フィール・ターボは

ずっとこのさき、キングシティにいるわ。その子の保護者もね。」

「本当か。」

「そう、あなたならそのマシンを使えばすぐよ。まっているわ。また会いましょう。」

『ビューーーン』

ジャガーはバイクで去っていった。

「キングシティ、この先に敵の一人がいる。」

ライルは身震いしていた。


50キロほど離れたキングシティ中心、大きなパーキングエリアがあった。

そこに一人の男がいた。男はサングラスに、背面にチーターのようなマークと

7という字をもじったマークをつけたジャケット、長いジーパンなどを着ていた。

「ようっ、みんな、楽しんでるかぁ。」

男は皆に声をかける。

「はいっ、走長」

皆は答える。

「オーケー、オーケー。楽しみな。おい、あんたはどうだぁ。」

声をかけられた巨漢の帽子を被った男は、暗く答えた。

「ああっ、まあな。」

走長と男はいわれた男は声を張り上げる。

「おい、賭けしようぜ。ルーレットだ、ルーレット!」

「へいっ!」

「よおし、俺じきじきの氏名だ。キッド、ヘルボア、そこのお前、黒、赤の何番だあ。」

「黒の2で!」

背丈の低い黒と白の髪の間がモヒカンの男が答える。

「俺のナンバー、赤の1ブヒィ!」

図体の大きい鼻に鼻輪と車輪を体につけた男が答えた。

「!!私か?」

「そうだよ、他に誰がいるんだよっ、ああっ。」

男は逃げようとしたが周りを囲まれていた。

「おっと、逃げるのはなしだぜっ、男なら勝負しなっ。」

仕方なく男は答える。

「くっ、黒の2」

そして走長と言われた男も答える。

「よし、おれは、赤の7、」

『ブロロオロオオ』

ルーレットが回り、止まったのは、黒の2。

「おいっおいっ、キッドとあんたの勝ちだぜぇ、少しは喜べよ、おいっ!」

「ああ。」

「ったく、のらねえ、野郎だ、ったく。」

「ブヒッ、ちくしょー!」

『ブロオオオオオオ!』

鼻輪の男は外へ走っていった。

「へへへっ、儲け、儲け。」

モヒカンの男は、お金を数えている。

その後ろに小さい男がナイフを構えて走長と言われる男を狙っていた。

走長と言われた男はその後、後ろにいたグローブを着けた男に命じていた。

「おいっ、パンチャー…。」

『ゴニョ、ゴニョ』

「了解。」

お金をもらった巨漢の男は目で周りに合図をしていた。

「…あれが標的…。やるならいまかっ。」

『カチッ』

拳銃の音がした瞬間、男は…。

「!」

『ボコッ』

顔面を蹴られていた。そして

『バンッバンッバン』

撃たれていた。その時間わずか合計5秒。

周りでも

『ボゴンッイ!』

グローブの男が、一撃で、後ろのほうでライフルを持っていた男を一撃で

「ぐはっ」

「…もろいな。」

潰していた。外でも、鼻輪の男がバズーカを構えて建物を狙っていた男を

「ブヒッ、くたばれぃ、俺は機嫌悪いのだぁ!」

「ぐへっ!」

潰しており、ルーレットの前からナイフで走長を狙った男も背丈の小さい男に

「どこへいくんだいっ!」

『ガブッ』

「うげっ」

噛み付かれていた。部下達がその答える。

「走長、こいつ名の売れた暗殺者、ジックですよ。」

「…、それとおそらく、その部下達です。」

「ご苦労、ハード・パンチャー、」

グローブの男の名はハード・パンチャー 絶人順位18位だ。

「かっ、大統領めぇ、無駄な事を、俺を殺すなら、凄腕の暗殺者でなおかつ

軍隊くらいの人数つれてこいってんだ。あほっ。」

「そーだ、そーだ。」

「それはともかく、走長、忘れてませんかぁ。」

「おいおいっ、サイズ・デビル、かんべんしろっ、結局てめえの一人勝ちじゃねえか。」

「へっへっ、一万ギーラ約束ですぜ。」

「わあってる、わあってる。払りゃいいんだろうがぁ。くそがっ。」

「ブヒィ、ちくしょー、くやしいっ!」

外から戻ってきた花輪の男は暴れていた。

「落ち着け、ヘルボア!」

「おいっ、お前ら、このラリアオーストンの王者は誰だ。」

「はいっ、偉大なるわられの走長、フィール・ターボ様!」

「そうだっ、俺こそ偉大なるビーストセブンの一人、フィィィィィルゥゥゥゥ・

タァァァァァァァァボオォォォォォ!」

「フィール、フィール!」

「そして、俺含め、貴様らは、なんだぁ!」

「おれら、泣く子も黙る、フィール・ターボ爆走団!」

「ウォォォォォォォ!」

「さすがね、フィール。」

そう言ったのはジャガーと言われた女だ。

「お、ジャガーか。お前も一人やったのか。」

「まあね。」

ジャガーは誰かを鋏で倒したようだ。

「そうか、で、マッハはどうなった?」

「散ったわ、あなたを狙っている女の子にやられてね。」

「…そうか、マッハ、てめえの執念届いたぜ。」

「はっはっはっ、こい小娘、俺はまってるぜぇ。」

「そうだ、こいやぁサイズ・デビル」

「はいっ、なんでしょう。」

「その俺に勝った金、さらに10倍にしてやるぜ!」

「まじで、頼むっす、走長!」

「おうっ、一人小娘を潰してこいっ。それと俺を楽しませろ!」

「後、俺の前でした、てめえのイカサマ黙っててやる!」

「…何のことでしょう?」

「とぼけんな、機械に細工してんだろ。俺の目は節穴じゃねえよ。」

「罰なら、かんべんを~。」

「だったら、行って来い!俺は優しいだろぅ?」

「へいっ、喜んで!」

「あっ、油断すんなよ、マッハを潰した野郎だ。」

「だったら、ラン・ヘルボアの奴と一緒でいいですか?」

「ほう、あいつとか、あいつがやれんのか?」

「はいっ、あいつなら!」

「よし、いいだろうっ、こいやぁラン・ヘルボア!」

『ブロッロロロロ!』

「ブヒィ、お呼びで、走長。」

「お呼びじゃねぇ、ヘルボア、キットと組んで、小娘をつぶしてこいっ!

そいつは、マッハをやりやがった奴だ。お前ならやれんだろうっ!」

「お前が、今賭けで負けた鬱憤、晴らしてこぃ!さらにおめえも掛け金

10倍にしてやるぜ!」

「ブヒィ、マジで!よっしゃぁ、走長の命令ならば…、よろこんでぇ!」

「オーケー、オーケー、てめえら、小娘の首もってこいっ!」

「爆・走・ヨ・ロ・シ・ク!」

「爆・走・ヨ・ロ・シ・ク!」

「よしっ、行って来い!」

「ブヒッヒッヒッヒッ、俺とお前ならその小娘、倒せるだろうよ、なあ。」

「…油断は禁物だ、おめえも俺も。マッハのようになりたくないからな。」

「ブヒッ、暴れてやる!」

「へいへい、頼むぜヘルボア!」

絶人順位48位サイズ・デビルと絶人順位38位ラン・ヘルボア

の名コンビがライル暗殺へ向かった。


「俺がナンバーワンだと言うことを見せてやる。なあジャガー?」

「ええ、そうちょう。」

「はっはっはっ、見てな!」


二人は車に乗り中で話している。

「調べましたよ、ライルさん。渡してくださった調神さまーで。」

「…、どうだ?」

「はいっ、フィール・ターボ爆走団は、爆走長フィール・ターボを中心とした

ラリアオーストンを支配している勢力みたいです。」

「なるほど。」

「その爆走長、フィール・ターボなんですが、世界を救ったビーストセブンの

メンバーの一人らしいです。」

「ビーストセブン…。」

「それが、敵の相手ですか。」

「ああ、そいつらだ。あたしはそいつらをすべてつぶさないといけないんだ。」

「ライルさん。」

『ブロオオオオオオ』

「!」

「ブヒイイイイイイ、みつけたどーーーー!」

「なんだ、あいつ」

「まってください、いろいろ百科で調べてみます。あいつありました。」

「なんだ、あいつは」

「あいつは38位、ラン・ ヘルボアです。」

「38位、低いのそれ?」

「まあ、半分よりちょっとしたの奴ですね。」

「じゃ、無視。」

「ブヒィ、無視するな、俺、機嫌悪い!」

「知らん!」

「相手しろ!」

「よそでやれ、格下。」

「うるせい、おめえ、やれば走長が、お金たくさんくれんだ。だから俺、がんばるー!」

「あほかっ、こいつ。」

「みたいです。走るのが好きみたいです。この人。」

「あ、でも、爆走団のメンバーです。」

「うーん、相手するか面倒だが。」

「ブヒィ、最初からそういえい!」

「よーし、あの町まで競争、ブヒィ!」

「いーよ!」

「こいっ!ブヒィ」

『ブロオオオオオオ』

『ブ------ン』

ライルの車と車のような姿のへルボアは並ぶ。

「ブヒィ、くらえぃ!」

体の横のガトリング砲で攻撃してくる

『ババババッ!』

『キーーーーーーー!!』

ライルはドライブテクニックでよける。

そしてヘルボアの前へ出る。

『キュキキュキーキュキーーー!!』

変則的な動きでヘルボアをいらいらさせる。すると案の定…。

「ブヒィ、ゆるさねー、つぶすーーー!」

『ブロオオオオオ!』

「あっ、やっぱりこっち来ますよ。」

「ちっ、なんてぇ、しぶとい。」

「ブヒッ、覚悟…」

『カチッ』

「…なんだ?」

「急に動かなくなりましたね。」

「関わると面倒だから、ほっとこ、いこ。」

「はい。」

「よし、このまま後ろから…。」

「おいっ」、

「!」

「なんてな」

「ほっ」

「んな訳あるか!」

「てめっ、ふざけんな!」

「まてぃブフィィ、だましやがってこのチビィ!おめえ、一人勝ちしようって

俺を一人を一人突っ込ませやがってこの野郎!」

「突っ込んだのお前一人だろうが、バカッ!」

「言い争い始めましたね。」

「ああ、あほだなあいつら。」

『ブロオオオオオ』

バイクの音がして回りを見てみると…。

「!」

「おいおいっ、手前らなに味方同士で言い争ってんだ馬鹿かおまえらはよおっ!」

「走長」

「あいつが!」

「これはこれはこんにちは、はじめまして俺様がフィール・ターボ、爆走族走長だ。」

「ころすっ!」

「おうおうっ、ずいぶん血の気の多い女だなぁ、俺はおめえに狙われる理由がねえよ。」

「私にはある!父さん、母さんの敵!」

「敵?…まさかお前、あの時の!」

フィールは思い出していた。襲撃してにげだしていたあの時の女の子だという事を…。

「うぉぉぉぉ」

「ちっ、めんどうだ。」

『バン、バン、バン』

持っていた銃を何発か乱発するそして…。

「あばよっ、小娘、おいお前ら、あの小娘、必ずしとめろいいな!」

『ブロオオオオオオ』

フィール・ターボは走り去っていった。

「まてっ」



場所が変わり、暗い会議室らしき場所である。そこには人はおらず、机の周りのいすには

だれも座っておらず、代わりに椅子の後ろに巨大なホログラムがおのおのうつっていた。

中央から右側はエックスの中にチーターのマークのもの、次に長方形の中にワニのもの、

さらに次にトランプのダイヤの中にオオカミのマークが並ぶ。

対して左側は丸の中にタカ、次にハートの中にウサギ、楕円の中にサメのものがが並ぶ。

中央会議室の入り口側のホログラムは星の形で今は何もかかれていない。

そして部屋の中央ど真ん中は巨大な台形の同じく何も書かれていないホログラムだ。

エックスの形が変わり、人型、フィール・ターボの形になる。そしてしゃべりだす。

「なんでぇ、なんでぇ、呼び出しやがってよ!」

フィールが言うと言葉が返ってくる。

「とぼけんじゃねぇよ、フィール、おめえ、たかが一人に苦戦してんだろうがぁ。」

ワニのマークが書かれた長方形のホログラムが言う。

「なんのことだ?」

フィールが言うとウサギのマークが書かれたハートのホログラムが問いかける。

「きゃははは、とぼけてるぅ、ばれてんのにぃ。」

「!」

フィールがあせっていると恐らくオオカミのマークが書かれたダイヤのホログラムが

問いかけてくる。

「あんたのとこの、絶人の反応が消えてんのは、皆、知ってんのさ。」

こばかにしている感じの言い方だ。

「くっ…。」

星のホログラムが消え、そこから黒い長髪の男のホログラムが現れる。

「まあ、まちたまえ、諸君、フィールにも訳があるのだろう。聞かせてくれないか?」

「そ、それは…。」

「それはなんだ、いってくれたまえフィール。」

「おれのところの絶人が、小娘一人とがたいのいい男にやられた。」

「改めて聞くが本当かね。」

「おや、おや、そりゃあ、まずいねぇ、なあ、ドン・ディスターヴ。」

ダイヤのホログラムが長方形のホログラムに言う。

「おい、フィールそんな事、ダイマグナが聞いたときゃ、おめえ、どうなんるか…。」

長方形のホログラムが、コメントを言おうとすると…。

『ドゥーーーーーーーーンン!』

「!」

爆音がなる、真ん中の台形が変化していく。その姿は、紫の軍服に、帽子、いかつい顔

に貫禄のある髭、顔は傷が横切っている2メートルくらいの大男のホログラムが現れた。

「おい、どういうことか詳しく聞かせてもらおうか、フィール・ターボよぅ。」

「ダイナマグナ…、将軍!」

「将軍じゃねぇ、あれほど今は皇帝といってんだろうが、この野郎。」

威圧している男の名はダイマグナ将軍もとい皇帝だ。ン・ヒューマとの大戦時、

ビーストセブンを裏から支援していたと言う最強と言われる男だ。

「すまねえ、しかしあの小娘、いや男のほうが不思議な道具を持っていやがるんだ。」

「何ぃ、本当かてめぇ!」

「ああっ」

「われわれ以外にそのようなものがまだいたというのか…。」

「そんなこと聞いちゃいねえ!たかが小娘一人にやられてんのかってこと聞いてんだ!

フィールよぉ、おめえ、ディスターヴの紹介なきゃただのチンピラで終わってんだろがぁ

そのこと忘れた訳じゃあるめえな。」

「いや、そのとおりだ、皇帝。」

「だったらなんで、小娘一人と男にあれだけ部下いてやられてやがるんだ。」

「おめえ、これ以上失敗したらどうなるかわかってんだろうなぁ。」

「まってくれ、皇帝、俺にゃ、義兄が二人いるそいつらと俺なら勝てる!」

「本当だろうな、フィール。」

「ああ。」

「よい、信じてやろう、フィールその忠誠心を改めて見せてもらうぜ。」

「応!」

『シュン』

「皇帝、よろしいので?」

「ふんっ、あの野郎はできなきゃそれまでの男ということだ、なあディスターヴ。」

「…ああ。」

「わしは議会へ戻る、ザイラスあとはおめえに任せる。いいな。」

「ははっ、お任せを。」

皇帝はビーストセブンの前では本性を現すが、国のトップとして現れるときは…。

「またせたな、諸君。」

「皇帝、お待ちしてました。さあ、こちらへ」

黒服の議員と思われる男が話しかける。

「うむ、硬くなるな、やわらかくしたまえ。ヨシュ大統領、わたしもそれがいい。」

皇帝は別人のように常識人を装っているのだ。

「では議会へ行こう。」

「ははっ、議会はみな皇帝をお待ちしてます。」


「くっ、このままじゃ俺が将軍に消されちまう、こうなったら…。」

「どうするつもり、フィール。」

「ああ、兄貴たちを呼ぶぜ。」

「こいやぁ、ティガー・クローズ、レオ・ガンランズ」

「応!弟よ!」

「…フィール」

「なんだレオ兄貴。」

「なんだじゃねえっ、たかが小娘一人に部下潰されてんだとっ、ふざけんなっ!」

「ぐっ」

「俺はそんな弱いやつに走長を任せた覚えはねえっ!」

「すまねぇ」

「タイガー、行って来い!」

「へいへいっ、弟の尻拭い面倒だぜ。」

「ジャガー、こいつがだめならもどれっ、いいな。」

「俺たちはてめえを楽しませるつもりは一切ねぇ。」

「」


「ようよう、てめえ、俺の配下すべて消しやがって、覚悟できてんだろうなぁ。」

「…お前のほうだ、それは。」


「…いいこと教えてやろうゼガ・ライル。」

「なんだ。」

「てめえが潰した俺や手下どもは、ビーストセブンじゃ一番下の軍団だ。」

「何?」

「残り六人は、俺より強い。」

「何を言っている。」

「お前は俺と配下どもに苦戦していたが、その程度じゃ勝てん。」

「すでにこの様子を見ているはずだぜ、ちくしょう。」

「おまえもとっととさるんだなこの国をよぉ。」

「どういうことだ。」

「失敗した俺を処刑しようっていう奴が、お前も狙っていると言うことだよ。」

『ピューン』

弾が飛んでくる。

「ふっ、このフィール・ターボ、暗殺なんかじゃ死ねねえ。最後の晴れ姿みせてやるぜぇ!」

『ブローーーーーンン』

「お前、その足。」

「まだぎりぎり動く、おいゼガ・ライル。」

「なんだ。」

「走っている俺を撃て。」

「なにを言っている、お前! 」

「親の敵討ちてえんだろ。」

「どうせ、おれゃ、今狙っているディスターヴの野郎の配下の暗殺者か、ザイラスの野郎かに

殺される。そういう組織だ、ビーストセブンは。」

「なんて組織だ。」

「タイミングは貴様に任せる。」

「わかった。」

『ブロロローーーーーン』

走り去っていくフィール・ターボは台詞をはいていた。

「フィール・ターボ爆走ヨ・ロ・シ・クゥゥゥ!」

ライルは銃を撃つ。

『ズギャンンンーーーーーー!』 

敵の一人、フィール・ターボは道路の途中でライルの手により爆死した。

「フィール・ターボ、敵だったが、見事な散り様だった。」

『フォーン』

フィール・ターボのカードがライルの下へ来る。幹部クラスは、

ホログラム加工で光っていた。

「…あと六人。いや七人か。」

「フィールの野郎、逝きやがった。」

「そうか、残念だ。」

「あらあらあらぁ、心にもない事をいっちゃってぇ。」

「ふっ、ザイラスは駒が死んだとでも思ったんだろう。」

「ザイラス!」

「閣下、いえダイマグナ皇帝なんでしょう?」

「この落とし前は、どうつけるきだ、あの野郎、曲がりなりにも一国をまかせてやって

たんだ。それをたかが小娘一人に一部隊を潰されただと、はなしにならんわ!」

「お気持ちはわかります皇帝、すでに次の策はあります。」

「ほう、聞かせてみろ。」

「すでに各自動いているはずです。そうだろう?同士諸君。」

「けっ、気にくわねえ野郎だぜ、ザイラス。」

中年の男が言う。

「…。」

侍の格好の男が皇帝を見る。

「きゃはは、あたしパス、そんなんめんどくさいぃぃ!」

ウサギ耳の少女?らしき人物が言う。

「ギャンブル・バニーてめえ!」

中年が叫ぶ。

「ワニじじい、いけばいいじゃん、暗殺専門の部下いるでしょ?

それにフィールはあんたの元部下みたいなもんだし、雑魚だけどぉ」

ウサギ耳?の少女が中年に向かって言う。

「おいっ、もっぺんいってみろ、食い殺すぞウサギぶぜいがぁ!」

中年が声を荒げて言うと

「あらっ、やってみなよ、ドン・ワニちゃん。」

言い争いをはじめると皇帝が叫んだ。

「やめろ、くだらねぇ!てめえら、まとめてくわれてえか、食われたくなきゃ、

黙ってろ、愚か者どもが!おめえらどいつも自己中心すぎだ!」

「…下らぬ。」

侍が言う。

「皇帝、落ち着きください、皆もだ。」

ザイラスと言われる男が言う。

「ちっ、俺のとこへきたら、小娘は袋たたきにしてやるさ、将軍。」

中年が言う。

「あたしん、とこへきたら、地下へ送ってやるよ、皇帝様ぁ!きゃはははっ!」

ウサギ耳?の少女が笑いながら言う。

「あたしもいろいろ考えてるから、楽しみにしてな、皇帝、ザイラス。」

帽子を被った女が言う。

「将軍はじめに言っておく。私は、興味なしだ、そいつが来てもどうでもいい。」

青い長髪の女が興味のない感じで答える。

「おいっ」

「いいじゃないですか、そういいつつ、なにかを考えている、そう聞こえます。」

ザイラスが言うと女は無視をした。

「…まあ、そういうことにしといてやろう。」

皇帝は納得していない感じだった。

「君はどうなのかね、斬鷹郎。」

ザイラスが侍に話振る。

「…わが国へきたならば、相手をするまで、拙者はただそれだけだ。」

侍は言う。

「了解とみよう、皇帝、一言をお願いします 。」

皇帝は語りだす。

「ようし、いいだろう、おめえらかならずこの小娘の首、だれでもいい!わしの

所へもってこいっ!そうすりゃ、フィールの支配していたラリアオーストンもそいつに

くれてやるっ!わしのため、はたらけぃ!」

「すべては、われら地球生物のためにっ!」

「皇帝、奴の次の目的地がわかったようです。」

「どこだ?」

「ジャバングです。」

「ジャパングだと、ということはてめえの領地か、空走斬鷹郎。」

「…作用。」

「斬鷹郎は、フィールの部下が切り札になった時点で、部下を偵察にいかせているようです」

「…参る。」

「応、期待しているぜ、斬鷹郎。」


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