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choice0S-1  作者: 陽芹 孝介
藤崎美夢
8/13

夏の日差しの強い中、市街地を私は歩いていた。

街にはカップルや家族連れなど人が多い…。そんな中、私は一人で兄の待つ喫茶店へ向かった。


待ち合わせの喫茶店に到着し、ドアを開けると、エアコンの風が私の体を快適にする。


店内を一望すると、奥の席に兄が座っていた。

店内に入った私に気付いた兄は、私に向かって無言で手を挙げた。


私は兄の席へと向かった。

兄のテーブルには、兄が注文をしたアイスコーヒーが置いてあり、グラスに付いた水滴が、光の加減でキラキラしていた。


「ごめん…まった?」


兄は特に表情を変えずに言った。

「いや…10分くらいか…。何か飲むか?」


「私、いいや…、さっき飲んできたから…」


「そうか…」


「で、何?こんなところ呼び出して…家じゃダメなの?」


「そう言うわけじゃないけど…。俺今日遅くなるから…」


私は少し憮然とした表情になった。先程の友人との会話のせいかもしれない…。私は…彼氏だ、恋人だの話がどうも苦手だった。


別に恋人がいる友人達をやっかんでいる訳ではなかったが、私には興味が無かったのだ。


別にこれといった理由はないが、身近な男子をどうしても、兄や葵と比べてしまう。


その結果どうしても他の男子を頼りなく思ってしまう。


私の表情を見て、兄が気を使ったのか、苦笑いで言った。

「何だよ…ご機嫌ななめか?…」


「別に、そう言う訳じゃないけど…」


「これやるから、機嫌直せよ…」





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