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choice0S-1  作者: 陽芹 孝介
藤崎美夢
7/13

……東應大学…カフェ……


「ねぇ、今年の夏休みどこ行くの?」


「私は彼氏と沖縄行く~っ!」


「ええっ!リッチじゃんっ!」


「ねぇ?美夢は?予定あるの?」


美夢と呼ばれてる私は、藤崎美夢(ふじさきみゆ)。今年二十歳になったばかりの大学生だ。


夏休みだったが、課題のため…大学へきて、そのついでに友人達とお茶をしていた。


大学内のカフェで友人たちと談笑していたのだが…。


皆、夏休みの予定の話で盛り上がっている。


私は問いかけてきた友人に答えた。

「今のところ…、予定はないよ…」


私の答えに驚いたのか、友人たちは互いに目を合わした。すると、友人の一人が言った。

「月島は?あんた達いつも一緒じゃないっ!」


友人の言う月島とは、私の幼馴染みの月島葵(つきしまあおい)。学内でもそれなりに有名人だが、彼には妙なあだ名がある。


『東應大学の天変月島』…。どうやら天才と変人のミックスで天変と言うらしいが、幼い頃から一緒の私には…正直、実感が無かった。


刑事でもある私の兄が、葵を連れて事件の捜査をよくやってるものだから、葵も学内で変に有名になってしまった。


それにプラスして、葵は人と話す時に、どうも理屈っぽくなってしまうため、変人扱いを受けてしまう。


私はそんな幼馴染みの事を考えてたら自然と渋い表情になった。

「う~ん…葵は、ちょっと…誘っても…」


私の表情を見て何かを仕掛けて悟ったのか、友人達は少し気を使った。

「そっか…、彼、夏休みとか…気にしなさそうだもんね…」


私は居たたまれなくなり、立ち上がった。

「ごめん!私…これからちょっと、お兄ちゃんと会う約束があって…」


友人が言った。

「あのカッコいいお兄さん?いいなぁ美夢…。あんな良いお兄さんいて…」


兄のルックスは妹の私から見ればよくわからないが、友人達にはけっこう人気があった。


私は自分の分の代金を置いて、兄との待ち合わせ場所へ向かった。





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