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choice0S-1  作者: 陽芹 孝介
月島葵 ①
1/13

……某日…警視庁捜査会議室……


その日の僕は警視庁の小さな会議室にいた。


「よってこの場合…この凶器を使用できたのは、容疑者Aしかあり得ないのです…」


僕がそう言うと、捜査会議室に集まっている刑事たちは、一斉に立ち上がる。


その中の一人の男性が言った。

「よし…容疑者を確保する…。解散っ!」


男性の掛け声に刑事たちは解散した。


会議室には、僕とその男性の二人だけになった。


男性は言った。

「いつも助かるよ…。葵…」


僕の事を葵と呼ぶ男性は、警視庁の藤崎宗吾(ふじさきそうご)警部…、僕の幼馴染み、藤崎美夢(ふじさきみゆ)の兄になる。


僕は言った。

「お気になさらず…。こちらこそ、いい経験させてもらって感謝してますよ…」


宗吾は言った。

「事件が解決したら、なんか奢るよ…」


僕は言った。

「楽しみにしていますよ…警部殿。では、僕はこれで…」


僕は宗吾に挨拶をし、警視庁を出た。


外はいい天気だ…。強めの日差しが、僕の色白い肌を容赦なく射してくる。


すっかり夏だ…。夏休みの時期もあってか、街は家族連れの人々がやたら目立つ。


普通の大学生なら、夏休みを満喫し、友人や恋人と遊んだりするのだろうが、僕にはあまり興味は無かった。


僕の名前は月島葵(つきしまあおい)

東應大学の学生だ。ただ大学では妙な、あだ名を付けられている。


『東應大学の天変月島』…。天才と変人をミックスして、天変と言うらしいが…、僕自信それに対して自覚は無い。


おそらく、警察の捜査に協力したりして、変に目立ってしまい、こんな妙なあだ名を付けられたのだろう…。


この年で警察の捜査に関われるのはなかなかの刺激だったが…、最近はそれも慣れてしまい、少々刺激が足りない…。


僕は適当にタクシーを拾って自宅に戻った。









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