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友達がいらない俺に告白してきたやつがいるんだが  作者: 夢木 彼方
第一章 ストーカーの出現!?
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荒木拓也は尻に敷かれるタイプみたいです






行く場所を決めてから、あっという間に時間は過ぎ去っていった。


しかし、楽しみだったから時間が速く感じたというよりかは、なにも考えていなかったから速く感じたと言った方が正確かもしれない。


まぁ、そういうわけで日曜日がやって来た。

西城とはネズミの王国の最寄り駅で待ち合わせをしている。

さすがに日曜日ということもあり、ネズミの王国へ向かう電車の中は人でいっぱいだった。

あまり人が多いところは得意ではないので、もう気持ち悪くなってきた。


…………今からでも遅くないから帰ろうかな。


しかし、そんな俺の意思を否定するかのように電車はホームに着いてしまった。



大量に吐き出される人、その大人数の一人のして俺も流されるように続いた。




ーーーーーーーーーーーー


「予想よりも早く着いたな」

左腕にはめた腕時計を見ながら俺は呟いた。

もちろん、俺のことを気にしているやつなんか一人もいない。

そう、今の俺は物語に出てくる『通行人C』だ。俺は空気になるんだ!


「せんぱ~い、お待たせしました」

なにやら遠くで大声を上げている迷惑なやつがいるな。

まったく、一応ここは公共の場だぞ?少しは静かに出来ないもんかね。

「先輩無視しないでください」

「うおっ!」

後ろから急に声がして驚いた。

振り替えると、淡い青色のスカートに白色のカーディガンを羽織った西城がそこにいた。


普段あまり見ることがない私服が新鮮でいつもより、可愛く見えた……ように見えた。


「別に無視したわけじゃねぇよ、俺の事じゃないと思っただけだ」

もし俺が返事をして振り返ると、そこにはまったく知らない人がいたら、俺はしばらくは外に出なくなっていたことだろう。

「まぁ、いいですが……それでは行きましょう!」

そう言って、西城は俺の腕に抱きついてきた。

ちょ、西城さん?色々とヤバイのですが。

主に二つの丘が俺の腕に当たっててヤバイ。

「お、おい、さすがにヤバイって」

「何がヤバイんですか?デートなんですからこんなのは当たり前です」

当たり前ですという風に、西城は言い返してきた。

「誰がデート何て言ったんだよ」

「私が勝手に決めただけです。さあ、さっさと行きましょう!」


…………ダメだこいつ、聞く耳持ってない。


もはや、制御の利かない馬に引きずられるように俺は西城に引っ張られていった。


……こんなペースで俺の体力が持つのかどうか、それだけが今の俺にとっての不安要素だった。


すいません。


昨日の夜にあげる予定だったのが、寝落ちしてしまいました。


どうかお許しを。

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