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ものすごい爆音と爆風が私たちを襲う
「きゃっ?!」
思いっきりやってしまったのもあるし
廊下がせまいっていうのもあって
私が思っていたよりもすごい。
これじゃ進めない。
仕方がない。
『absorbs』
〝ability〟の文字が大きな龍になって
爆音と爆風を飲み込む。
しーん...
彼女が突然笑い出した
「...あは、あははははははははははははははははははは!!
すごいじゃない!あなたすごいわ!私の想像以上だわ!」
ー怖いよー
「ごめんごめん、それより、あなた声出るじゃない。なんで書くのよ?」
ー技を発動するときしか声が出せないのー
「へぇ...よくわかんないわ
msって皆そうなの?」
ーううん、私だけー
「そうなの...あなたも大変ね」
彼女も記になっているようなので
私の声の話は今度しよう。
ーそれより、いきましょう?ー
「そ、そうね」
...
床に大きな穴が開いている
「...あなた一人でもいけたわね」
彼女は穴をみて苦笑する。
「よく2年でここまでしたわね」
あははと私も苦笑する