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ここ  作者: 蝉時雨@思いついたの
5/13

5




「なっ...!!」

ーどうしてここに科学壁が?!ー

「わ...私だって知りたいわよ...」

驚愕した

今から上ろうと思っていた階段に科学壁が張られている

ーこれじゃ、どうしようもないじゃない!!ー

呆然と立ち尽くしていると

「...本当なのかはわからないけど、

 この研究所に〝ts(テレポートセレクション)〟が居るって話」


〝ts〟。

彼女や私のようなのようなps、

msと同じで人為的に創ることは可能だ。

psの成功率が一般的に0.00027%、

msの成功率が0.000017なのだが

tsの成功率はどれよりも群を抜いて低く

わずか0.0000003%とされている。


「〝居る〟のか〝居た〟のかはわかんないけど」


上へと上る階段を閉ざされた今

私たちはこの存在にすがるしかなかった。

目指すは

sr(とざされたへや)...か

「...〝居る〟ほうだといいね...」


ここで何もせずに研究員達を待ち構えたって

発展途上の私たちの力はは研究員達のもつ科学の力には劣る、

抑えられるのも時間の問題だろう。


srは地下にある。

しかしこの研究所には地下室はあっても地下へ通じる階段が無い。

tsには必要が無いからだ。

あったとしても科学壁は間違いなく張られているだろう。


ー地下へ通じる階段が無いのは...ー

「知ってるわ。ふふふ...ちょっと乱暴だけど、

 私のようなpsにしかやれない方法もあるでしょう?

 msはどうだかはしらないけど」

ー床を破壊する...の?ー

「正解♪」

さぁ、穴を開けるわよぉー!!と彼女は拳を大きく振り上げた

すると〝ability〟の赤く光り輝いた文字が拳に巻きついたように現れ

彼女はそれを思いっきり床に

「(にやっ)」

叩き込んだ。


ドゴッ!!!ォォォォォーーー...


研究所中に響き渡る破壊音(おと)と振動。

彼女が叩き込んだ拳から直径2mくらいだろうか

大きくへこんでいる。

「さすが研究所ね、馬鹿でかいだけじゃないのね

 良い建設(しごと)してるわ♪

 あなたも手伝えるなら手伝ってよ

 さすがに私一人じゃ時間がかかっちゃうかもしれないわ」

私は大きくうなずくと

両腕でで強くうさぎの人形を抱きかかえた。

うさぎの目が赤く光る

私全体を〝ability〟の青白く光り輝く文字が高速回転する。

私の蒼眼に-Target capture-の文字がうつる


私は声を発した『Destroys』

私を包んでいる光が広がる


キィィィィィィィィーーーーン...


耳を劈くような音とともに光が消える。

「...??」


5

私は彼女の腕を掴み

4

急いで離れる。

3

10mは離れないと危ないかもしれない。

2

「ねぇ、何?!」

1

もうそろそろいいだろうか

私たちが居たところを指差す。


「え?」




ドゴオオオオオオオオーーーーーン




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